電子書籍
冲方丁が実話を元に描く「泣ける」掌編集!
2013/05/02 22:02
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
気にはなっていた作家さんだったものの、「光圀伝」などは、分厚くてなかなか手を出しづらく…、わかりやすく「泣ける」話を集めたという著者初の(?)エッセイ含む、実話を元にした短編集ということで、こちらを手に取った。
結果から言うと、勝手な自分の中にあった「「光圀伝」の著者」というイメージからは、かなりかけ離れてはいたものの、本人曰くの「ベタ」含む、掌編の数々は、非常に読みやすく、初冲方作品として良かったのかな、と。
1話1話が短いこともあり、かなりすらすらと読む事ができた。
また、短いながらも確かな筆力を感じさせられたのは、やはり「ベタ」だとわかっていながらも、ついついホロリと泣かされてしまったことによるかと。
特に、後半(著者自身が被災した後の作品に関しては、やはりどことなく作風が変わったような印象を受けました)は、ぐっと胸に迫る作品が多く、落ち込んだときなど、何度も読み返すんじゃないかな、と思わされた。
調べていくと、アニメの構成や脚本含め、かなり幅広く活動をされているようで…。なんとなく「天地明察」や「光圀伝」のイメージが強かった事もあり、「歴史小説家かしら?」と思っていたのですが、ラノベも結構手がけられているという事で、今後も、著作を少しずつ読んでいきたいと思う作家さんのひとりとなりました。
紙の本
小ネタ万歳。
2016/03/13 19:40
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
レストランでメニューを読み上げる話など、元になっている話を知っているものがあったので、がくっと醒めた。
小ネタの焼き直しとしては読みやすく悪くはない。
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これは、ヤバイ!もらい泣きどころじゃないっ!!泣けます、泣けます!!泣かせる話は嫌いでも、読んでみてください!心に触れる何かがあるはずです!
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今をときめく人気作家になったのでエッセイもハードカバー(実際にはハードでは無いが)で発刊される様になるのは、売り手側の商業主義故だろうが、内容からずると広く多くの人に読まれることを意識されている(雑誌の連載なので当たり前なのだが)のが明らかなので、作者の意図と売り手の意図が合致していない感じがするのだ残念である。話そのものは流石に乗っている作者だけあって、聞いた話ということではあるが、上手くまとめている感じがし、また、少々、素人の話としては出来過ぎ感もあるので、脚色が入っているという感じではあるが、まあ素直に読んだ方が楽しめるだろう。
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人から聞いた実話のみを収録した泣ける話。うっかり、電車内で涙する危険あり。軽く読めて深く響く一冊ですが、狙いすぎなので、点はつ辛くなりました。
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実話を元に創作した、33話のショートストーリー&エッセイ集。
1話がだいたい原稿用紙5枚分くらいだった。
正直泣いた話は何個かあった(泣)
中でも、《メガホン男》は胸にきましたね。
学生時代は野球部で汗を流し、チームのムードメーカーだった彼のトレードマークは、鞄に結びつけていたメガホン。
彼の応援は、勇気そのものだった。
そんな彼も社会人になり、その情熱を同じように振る舞っていくのだが…。
怒りの感情は単純明快である。だからこそ、世の中に蔓延している。
泣くということは、怒りもあれば嬉し泣きや悲しくて泣くこともある。
色んな感情が詰まった、一冊です。
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教師とTシャツは共鳴がある!昔運転の時日差しが眩しい為父に買ったばかりの自分用のキャップ(sサイズ 紫)をあげた、あの後毎日無理矢理(ギリギリまで)被って機嫌良く出勤した。
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冲方丁と書いて「うぶかたとう」と読むくらいなら知っている。
SFを書いたと思えば歴史物を書いたり、ライトノベルを書いたりと、
随分多方面に手を伸ばす物書きさんだなということも本屋の棚を見て思っていた。
たまたま表紙につられて手にとって見た本書。
まさかその冲方丁さんの手によるものとは思いもしなかったが、
どこか惹かれて手にとったのだから、と買って読んでみた。
コラム形式のため、一つ一つの話がとても短く、
また、もらい泣きするかどうかは読み手次第だろう。
「泣きたいために読む本かどうか?」と問われたら、
他にベタな感動モノの映画でもどうぞ、と言うだろう。
それはさておき、字義的にこねくり回すこと無く、
スタンダードでさらりと読める文体で、
こりゃ読ませ上手な良い物書きさんだなと思った。
本自体より、作家に惹かれる契機になった本。
映画化されているようだし、歴史物からこの方の本をあたってみようと思う。
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タイトル通り、著者が様々な人から"泣ける話"を聴いて
それを文字に起こした作品。
ピンとこないのもあれば、グッとくる話もある。
お涙頂戴な平凡なストーリーばかりかと思うと
良い意味でも悪い意味でも痛い目にあうかも。
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+++
一族みんなに恐れられていた厳格な祖母が亡くなった。遺品の金庫の中に入っていた意外な中身は?「金庫と花丸」。東日本大震災の後、福島空港で車がなく途方にくれる著者に「乗りますか」と声をかけてくれた人の思い出。「インドと豆腐」。視力薄弱の子供を抱えた父親。奮闘する彼を救った感動のプレゼントとは。「ぬいぐるみ」。思わず、ホロリ。冲方丁が実話を元に創作した、33話のショートストーリー&エッセイ集。
+++
純然たる小説ではなく、実話を元に創作した物語だったが、なかなか良かった。実話が下敷きになっているだけあって、「小説より奇なり」とも言えるような話もあるが、それが人知の及ばない大きな力を感じさせて胸に迫る。え?こんなところで?と思うような箇所で目の前がぼやけてくることがたびたびあり、自覚していなかった泣きのツボを発見したりもしたのである。振り返って自分の身に起きた泣かせる話を思い出そうとしてみたが、自分が泣くことはあっても人を泣かせる話などそうないのだということに改めて気づかされたのだった。ひと粒の涙によってあしたも生きていける、ということがほんとうにあるのだなぁと実感させられた一冊でもある。
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冲方丁の泣き短編集。
原稿用紙5枚半、連載の縛りの中、レベルの高い泣き話を連発している。
本人は、家族、信頼、恋愛、病気、動物、死別と分類している。
普通の泣き話の後に、さらにもう一展開させ、最後パンチを効かせる。
さすがラノベ上がりである。
個人的には、
覚悟と矜持編:
指導者は花嫁、音楽と十円ハゲ、鬼と穴あきジーンズ、二十五メートル
空に飛ぶ編:
爆弾発言、インドと豆腐、空へ、先に行きます、ハンバーグとパンプス
あたり(区分名は勝手につけた)が、秀逸。
ハンバーグとパンプスは最高。
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本当にあった「感動的な話」を脚色してまとめた本。普段の冲方を期待して読むとちょっと当てが外れるかも。でも、どれも「本当に実話!?」と思うような素敵な話ばかり。
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初めての冲方丁さん、泣けるエッセイを選んでしまいました。実話が中心なのですが、前半は言い回しとかいちいち気になって泣けませんでした。でも最後の方、「盟友トルコ」と「ドッグハウス・カー」でみんな泣けるのではないでしょうか。巻末のブログで募集した公募作品も良かったです。
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うぶかたさんのエッセイ(?)なんてあるんだ~
と思って読んでみた
いい話ばっかりだったー
泣かなかったけど
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「もらい泣き」というタイトルで、内容も泣かせるお話という…。
ベタではないのか?そのまんまっていうのはどうなんだろう?と思いながらも、一話目からいきなり泣けてきてしまいました。
涙もろくなってしまったなぁ…。
読んでいると知らないうちにに涙が出てきたり、胸がつまるお話がいくつもありました。ほんと、いつの間にかはまってしまうのです。不思議です。
悲しいだけの涙じゃなくて、感動したり、驚いたり、自分の中の良心を刺激されたりと、なんだかとてもいい本だと素直に思いました。
「光圀伝」の直後、続けて読んだせいなのか、冲方丁さんへ親愛ともいえるような気持ちを持ちました。
まえがきとあとがきにもなんだかジーンとした。