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起死回生
著者 江上剛 (著)
銀行から最悪な経営状態のアパレル企業に転籍した若木豊。だがそこには今まで持ち得なかった「物作り」の喜びが溢れていた。会社に愛着を持ち始めた若木は資金集めに奔走する。しかし...
起死回生
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起死回生 (講談社文庫)
商品説明
銀行から最悪な経営状態のアパレル企業に転籍した若木豊。だがそこには今まで持ち得なかった「物作り」の喜びが溢れていた。会社に愛着を持ち始めた若木は資金集めに奔走する。しかし古巣・東亜菱光銀行の態度は冷たい。そんなとき偶然会ったかつての同期、臼井。彼は銀行幹部の重大な秘密を抱えていた。(講談社文庫)
目次
- プロローグ
- 第一章 臼井久貴の事情
- 第二章 若木豊の事情
- 第三章 矢野達也の事情
- 第四章 古川総司の事情
- 第五章 暗 転
- 第六章 急 転
- 第七章 鬱 々
- 第八章 苦 悩
- 第九章 明 暗
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紙の本
銀行の存在意義を問う勧善懲悪系の快作。
2022/12/26 09:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀行の存在意義を問う勧善懲悪系の快作。金や権力の欲望の為、徐々に不正の連鎖に絡め採られていく人々の悲哀。それでも抜け出そうと挑戦を続ける人々の苦闘。濃霧から湧き出る霧の中で二転三転どころか猫の目のように変わる方針に振り回される人々。絶望的な状況の中、霧に飲み込まれるか、逆に霧を吹き払うか。最後まで落としどころの見えない展開にドキドキし通し。結末は、銀行にも責任を取らせる形で残す価値のある企業は残すという不完全ながらもハッピーエンド型。バブル崩壊、リーマンショックなど一連の経済不況の中で、証券会社や銀行が破綻し、銀行の合併が進んだ背景などもうっすらと理解できる金融業界の入門書的小説でもある。