紙の本
よく調べている
2022/02/27 11:35
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投稿者:いて座O型 - この投稿者のレビュー一覧を見る
インタビュー集形式で、ゾンビ化する疫病による世界戦争の様相を描く、下巻。
最終的には事態は終息するんだけど、それだけで済まない、世界が変わってしまった様子も描かれる。
何気に、近現代の歴史の延長が織り込まれていたりして、かなり調べて書いているなという印象。
SFにしては、そんなにスペクタクルじゃないのに、一気に読めちゃう。
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自分が悪いんだけど、病原菌を起源とした世界戦争の話と勘違いして上下巻とも買ってしまったので読んだけど、最後まで面白みを感じられず。ブラッド・ピットで映画化らしいが、観には行かないな。
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ゾンビとの闘いは、一体何のためなのか?
運よく生存したとしても、乾いた瞳に写りこむ光景に心を乱さずにいられるのか…
愛する人、見ず知らずの人にも等しく訪れる真実。
ゾンビの世界には欺瞞も差別も全くない。
幸せを感じることもないかも知れない。
でも、死にながら生きている存在なのには違いない。
違わなくても全く構わないのだけれど…
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構成、キャラの造形、翻訳、リーダビリティ、どれも良かったのだが、どうしても引っかかるのが、地の文を無くした構成ゆえに説明的過ぎて不自然なことを登場人物に言わせてるのが目立った。その視点、知識をこの人知ってるかなぁ?となってしまい醒めてしまった。
日本人の登場人物にも同じことが言えて、細部まで調べられて緻密に書かれているのにステレオタイプなところが抜けてなかったりして残念。
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ほとんど予備知識無しで読んだので後書で著者があのメル・ブルックスさんの息子と知って仰天。書店でかけてもらったカバーもめくらず一気読みだったので。スティーブン・キングの息子といいやっぱり才能は遺伝するのかな?。環境かな?。
ゾンビ小説でここまで心動くとは思いませんでした。
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下巻。
世界各地の状況が語られるます。ちなみに下巻では日本の状況も書かれており、なかなか興味深いです。作者は結構日本の文化をよく知っているのかな?
もし映画のような「ゾンビ発生」が実際に起こったら? その場合の、政治的、軍事的、地理的なことからいろいろと考え、シミュレーション。その結果から導かれる世界観、疑似歴史を一度作った上、それを多面的に書くために様々な人物のインタビューという形をとったのでしょう。かなり労力を感じさせます。
そして、こうして作り上げられた故に、一つの歴史的事件を様々な視点から見る面白さ、群像劇としての面白さがありました。
こうしたことから、読み終わった後に何とも言えない充実感が残る逸品でした。
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上巻と合わせて一気に読んでしまった。
世界規模で起こったゾンビ禍を生き延びた人たちへのインタビュー集という体裁の小説。
この手の話はどこまで妄想を膨らませられるかがポイントだと思うけど、あらゆる国々のあらゆる階層の人々がゾンビに直面して、どう動いたか、国や集団がどう変わったかなんて、妄想のスケールが大きい。ゾンビ小説としても面白いが、世界変容の行き先が興味深かった。
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世界で大量発生したゾンビと人類の戦いを描いた本作。
戦後、生き延びた人達へのインタビューという体裁をとった擬似ドキュメンタリーで、戦後に変貌した世界を垣間見えるのが面白い。
ゾンビものとしてはおそらく最大規模の物語じゃないだろうか。
人類の尊厳と知恵、その土地土地の特性やらを踏まえ、陸海空に戦いが展開していくシミュレーションも物凄い。
もちろん日本もその中に含まれるわけですが、なかなか真に迫っていると思う部分もあり、その分ちょっとズレている部分もあったりでそれもまた面白かったり。
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これはきっと最大級の「世界大戦」。ゾンビがあふれかえってしまった世界で、それぞれの地域での戦いの物語。小説だけれどドキュメンタリーのような形式で、登場人物たちの語りに引き込まれます。
勇敢に戦おうとする人々、どうにかして逃げ出そうとする人々、ただただ絶望する人々、それぞれだけれど。少しがっかりしたのは……日本人、案外打たれ弱いんですね(苦笑)。オタクの底力には感服しましたが。もうちょっと頑張ろうよー。
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世界各地の様子が描かてきて、ようやくおもしろくなってきたような気はするけれど、やはりこの一人称の書き方から背景が見えてこない。北朝鮮はどうなったのか、アイスランドはどうなっているのか、結局中国の発症の原因はなんだったのか。そういうことを知っている登場人物を出してもよかったのではないか。やたらと戦闘シーンやその政治背景、そしてやっぱり「USA万歳!」が見えてします。ゾンビの国だから仕方ないけど。
映像化を最初から考えている作品なのが見え見えで、激しいシーンばかりを出したがる。日本の登場人物にしても、盲目の被爆者なんて確かにヒーローにしたら盛り上がりそう。全面戦争の項にしても意外とあっさり終わって、気付いたら戦争が終わって、なんとなく大団円。正直おもしろくなかった。
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<上>と同じくインタビュー形式で進んでいく。
やはり兵器や飛行機などの専門用語が多く、その点は読むのに苦労した。
が、注釈などが細かくつけられていることや、兵器について詳細に書かれているため、どこまでが実際に存在している兵器なのか、あるいはすべてが存在しているのか、
もしアメリカがこれらの兵器を実際に所有しているとして、実際に戦争に使えばどんな恐ろしいことになるのか…それを想像してゾッとした。
ゾンビによる攻撃が激しくなる中、政府側と叛逆者側に分かれ、なおも人間同士で争おうとする中国の様子は、これが小説であるにも関わらず呆れてしまった。
容易に想像できたからだろうと思う。
どこか遠く感じていた我が国・日本の様子を描いた部分では、まるで本当に日本人にインタビューをして書かれたものではないかと言う錯覚を覚えた。
特に、盲目の老人の部分。
「目の見える人々は、歩行をおろそかにする傾向があります。そうでないなら、はっきり目に見えるものにどうしてけつまずいたりするのでしょう? 欠点は目でなく心にあるのです」
ああ、日本人が言いそうだと。
日本が出てきたとき、自分の身にこんなことが降りかかったら…と結構真剣に考えてしまった。
そんなサバイバルな描写はもちおろんのこと、一番読みごたえがあったのは“心”の部分。
Z戦争によって歪んでしまった人の心――精神に異常をきたしたり、間違った方向へ進んでしまったり――の描き方が、きっとこうなるんだろうなと切なく重く響いた。
それは化け物を相手にした戦争でなくとも、きっと。
映画は本とは全く違った形で制作されたようだけれど、この本のまま、
“ノンフィクションと見せかけた”つくりにしても面白かったんじゃないかと思った。
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日本パートの異質さに大爆笑してしまった。様々な証言を時系列に沿って集めることによってに大きな世界とその流れを提示する疑似ドキュメンタリーの形式はなかなか面白かった。何かざらついた感情を残すラストもゾンビ物らしくて良い。
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意外と読むのに時間がかかってしまった。
子育て中に読むものでは無いのかも。。。
映画を先に観たのだが全く別物といえる。
映画はよりエンターテイメントが強く出てて(当たり前か)怖いが、
小説はひたすらインタビュー形式。いまいち怖さに欠ける。
ちょっと専門的なことが出てきてそれも読む気力を失せる要因に。
でもあらゆる国でどんなことが起こったのか描かれていて、
まさに世界大戦なんだなと思った。
改めて生活が落ち着いたら読み返したいかも。。。
何年後になるだろう。
あーでもなんか惜しい小説だな~
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ブラッド・ピット主演映画の原作。但し、映画とは瑞分趣は違います。主人公が国連の関係者という部分は同じだけど、こちらは既にゾンビと人類の長い戦争はほぼ終息しており、国連の調査活動の一環として、その発生から終焉までについて世界中の人々に取材して回った記録という体。
よって定まった主人公はおらず、世界中でのあらゆる人々のゾンビとの戦いが次々に語られる中で、ゾンビ大戦がどう遷移して行ったかがわかるという仕組み。
というわけで映画とこちらはある意味別物。映画の中でゾンビ戦攻略のポイントとされているネタも小説側には無い。(小説側はオーソドックスにゾンビの頭を破壊することが唯一の攻略法)
ただ映画にも言えたことだが、小説もーインタビュー形式ということもあるがーホラー映画としての怖さはない。小説は例えば第二次大戦のナチスと戦ったパルチザンの戦記や、南太平洋の孤島や硫黄島での日米の戦記に近い印象を受ける。抜群に面白いが、この形自体は映画向きではないから、映画化するにあたっては、小説はあくまでも世界観のベースであり、世界各地で戦いが繰り広げられるという部分だけを残して、ああいう話にしたのは良かったと思う。
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2014年2月1日読了…たぶん。
読み終わった日がはっきりしませんが…ともかく斬新で面白かった。一つの章が一人に対するインタビューって形で、ゾンビ戦争の頃を回想していくんだけど、バラバラでありがなら、実はそれぞれのお話が繋がってるのが面白かった。
私は、この映画も結構好き。映画の続編もできるみたいなので、楽しみです。