チェンジ・リーダーの条件

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初ドラッカーでした。
これまで少し敷居が高い気がしてチャレンジしていませんでしたが、読んでみてすごかった！！
ちょうど起業をするタイミングとも重なったため、この本をベースに起業しようとさえ思ったほど。
おすすめです。

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ここにかいてあることは、割と自明のように感じる。
顧客第一主義を高らかに掲げているが、逆にそうでない企業の多さがうかがえ、驚きを禁じえない。
ドラッカーは、企業の中で働く、ということに主題をおき、やや美化しているようだが、
現状、組織の中でそう思っていない人も多いのではないかと思う中、どう動かしていけばよいかを一番知りたい気もする。

2007,june

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　P.F.ドラッカー氏の書籍関連で3番目に購入し、まとまった時間がとれず読みきるまでに1ヶ月ほどかかってしまいましたが完読でございます。ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる - |ｘ・）つ[あれげ日記]もそうですが、私にとって読みやすい文章で、非常によみこみやすい流れをつくっていたのは流石です。


　本書では“マネジメントとは何か”から始まり、“マネジメントの課題”、“マネジメントの責任”“マネジメントの基礎知識”、“企業家精神のマネジメント”の計５パートで構成されています。これらの５パートの内容を含めて、既に公表されている同氏の著作から抜粋されているものですが、点でばらばらの内容というわけではなく、上手くつなげてあります。


　その中でも個人的に特筆するべき点は、文中にあるマネジメントを実践する上で必要であることについて、分かりやすい噛み砕いた言葉で説明しておいた上で、成功例と失敗例について“事実のみ脚色なく”添えてあるという点です。これにより、何故そういったことが発生したのか、なぜ成功しているのかなどを、実例をもって読者に考えさせる間を持たせるというのは、常に考えるという姿勢を作る上で良い構成だと感じさせられる部分です。


　まだまだ彼の考え方の多くを理解し実践可能につかえる形の知識とできていないながらも、「マネジメントとは、人を生かし、尊重し、幸せにすること」であると私自身が考えていた点をより骨太にしてくれただけでも、非常に有益一冊です。

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いつまでもドラッガーを押し戴いて読んでいる場合じゃない、って感じもしつつ。
そのためにも、理解（確認）しておかないと、先に進めないって。

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ピンク
・マネジメントはリーダー
・NPOは利益という基準がないからこそ、企業以上にマネジメントが必要
・企業がNPOから学ぶべき第一は、使命をもつこと
・使命を明らかにし、人材を的確に配置し、継続して学習を施し、目標によるマネジメントを行い、
　欲求水準を高くし、責任をそれに見合うものとし、自らの仕事振りと成果に責任をもたせること

オレンジ
・経済と社会の中核に位置づけられるものが、マネジメント
・組織とは、機会でも肉体でもない。優れて人間的な存在であり、社会的な存在である。
・すでにアメリカではNPOがマネジメント面でリードしている
・ボランティアは無給だからこそ、大きな貢献をなし、仕事に満足してもらわなければならない。
・生計の資のための仕事において、多くのボランティア達は知識労働者である

きいろ
・第一次大戦中、工業について何も知らない未熟練の人間を
　すぐさま生産的な労働者に育てることが必要となった
・アメリカにおいて、政府や企業よりも速い速度で成長を遂げてきた社会セクター機関
・「自分たちは、貧しい人の医療に従事しているのであって、単に病院を経営しているだけではない。」
・外の世界、つまり市場にもたらすべきもの、すなわち使命からスタートしている
・自らの能力に応じて昇進することを求め、より困難な仕事と責任を求める
　（ボランティアに階層を設けている理由）

きみどり
・人を生かすには、一人ひとりの人間を、生理的にも心理的にも、独自の特性、能力、限界をもち、
　独自の行動様式をもつ生きた存在として捉えなくてはならない
・成人の二人に一人が、平均週５時間ボランティアとして働いている

あお
・今から６０年前、マネジメントは研究対象にはなっていなかった
・「銀行の仕事は好きだ。銀行にも使命はある。しかし、具体的に何に貢献しているのかが実感できない。
　NPOでは何のために働いているのか実感する。」
・NPOがコミュニティの絆を生み出し、行動する市民や、社会的な責任や価値に対する貢献をもたらしている

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ドラッガーとコトラー。
ビジネスに携わり、経営陣に入りたい人なら皆知っている著名人である。が、全て読んだことがある人はどれだけいるのだろうか？
俺は一冊も読んだことないのでは？と思う。

読んだとしても、実践できているのか？疑問甚だしい。

＊＊＊

今はなきドラッガーは多くの作品（全３９作品）を遺したが、彼の功績が重要視されるのなぜだろうか？
ドラッガーの作品は次元が異なる気がする。
彼の文章には、多面的な解釈が要求される。
文章が難解だというわけではなく、強調したいポイントを最高に引き立たせるように、一語一語が注意深く選び抜かれているからだ。
文章は研ぎ澄まされ、思考には重要な意義がある。
ポイントを頭に入れるために、いつも蛍光ペンを使って読書をしているなら、”頭に入れたくない”言葉だけに線を引くほうが良いだろう。
そちらのほうがはるかに少ないので、ペン代の節約になる。

＊＊＊

今回レビューであげた本はドラッガーのダイジェスト版。
他に、『プロフェッショナルの条件』『イノベーターの条件』の2冊がある。
３９冊のうち、重要な１０冊が厳選され、３冊にまとめられた。

これらがおすすめ。

これでもドラッガーという言葉に拒絶反応を起こすなら、以下のがオススメｗ
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

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書いてあることはいたってシンプル

【原理原則を守る】
【目的を明らかにし、そのためにやるべきことを具体化し、実行する】
etc

ただ、文章一つ一つに重みがある
心にずっしりと響くような感じがしていた
おそらく、ドラッカーの見識の広さがそうさせるのだろう


社会人なら読んで損はないと思う、そんな本

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斜め読み。
興味があったテーマで以下まとめ。


■企業の目的は何か

・企業の目的
→顧客を創造すること
（顧客の潜在的な欲求を満たすこと）
→組織に関わる人たちが生産的な仕事を通じてイキイキと働けるようにすること
→社会の問題解決に貢献する
・利益は企業にとって、目的ではなく制約条件


（感想）「よい企業」を育てていくことは、「よりよい世界」をつくっていくために不可欠だと思った。


■企業はいかにして成果をあげるか

・成果を生むのは、マーケティングとイノベーションだけ
・真のマーケティングは、顧客から出発する
・イノベーションとは、人的資源や物的資源に対し、より大きな富を生み出す新しい能力をもたらすこと



■大企業のイノベーション

・大企業、巨大企業もイノベーションに成功できる
・イノベーションを行うためには、起業家精神をよしとする企業風土が必要
・既存の事業は新しい事業から分離して組織しなければならない
（起業は既存の事業の片手間でできる仕事ではない）
・得意分野以外でイノベーションをしようとすると失敗する
・買収して起業家的になっても、マネジメントに逃げられるので失敗する

（感想）銀行の企業風土では、起業家的精神を浸透させるのは難しいんだろうか。起業家的精神の浸透した会社を、「リスクを伴うイノベーションを起こそうとする人間が賞賛される会社」とすると、そのような会社をつくるにはどうすればよいのだろうか。「リスクをとって挑戦する人間にインセンティブを与え、そうでない人間にペナルティを与える」ということ以外に、何かよい制度設計はあるのだろうか。


■金融業界のイノベーション

・金融業界はこのままでは衰退する。
なぜなら、1970年～2000年までイノベーションを怠ってきたから。
・デリバティブ、自己勘定取引をよしとせず（←本書は2000年に出版された。この記述からもドラッカーの先見の明が感じられる）

機会は以下のようなものがある。
・先進国と新興国で急速に増大しつつある豊かな中高年中流階級のニーズに応える
・中小企業の財務管理の受託サービス
・中小企業の資金需要の証券化→商品化
・為替リスクをヘッジできる保険？のようなもの


（感想）10年前にドラッカーが提示したイノベーションのアイデアは、今実践されているのだろうか。

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基本メッセージは変わらず、マネージメントの重要性を説く。顧客の創出、目標管理。原価管理ではなく成果管理。未来を予測できない等。
イノベーションについては、①市場中心②財務上の見通しを立てる③トップチームをつくる④得意、不得意を考える、相談相手を持つ

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どんな小さな組織でも、リーダーの位置にいる人は読むべきだと思う。

ドラッカーは世間で思われているよりは難しくないです。



いくつか気になった箇所を…。

『私は子供のころ、親戚の医学部の教授が何人かで、名医の条件について議論しているのを聞いたことがある。彼らは技能はあっても知識のない医者は危険であること、逆に、知識があっても技能のない医者は役に立たないことでは意見は同じだった。

（中略）

最高の知識と最高の技能を兼ね備えた名医には誰でもなれるわけではないが、優れた治療を施し、間違った治療をしないという意味での有能な医者には誰でもなれる。

同じことがマネジメントについてもいえる。有能であるためには、知識をもたなければならない。すなわち、「なぜ」行うかを知らなければならない。同時に、「何を」行うのか、「いかに」行うのかを知らなければならない。技能をもたなければならない』



不動産営業についても、そっくりそのまま、言えることですね。

言葉を換えてみましょうか…。

セールス技術はあっても不動産知識がいい加減な営業マンは危険であること、逆に、不動産に関する知識が豊富でもセールス技術のない営業マンは役に立たないこと。



要するに…。

知識と技能を持たなければならない、ということです。



ここまで書いて、レイモンド・チャンドラーを思い出した。

タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。

タフさが技能。

優しさが知識。



もう一つ。

マネジメントが果たすべき３つの役割について書いています。

『組織の使命を果たす

第一に、マネジメントは、その組織が使命を果たすために存在する。企業の場合、それは経済的な成果をあげることを意味する。

（中略）

経済的な成果を生むことができなければ失格である。消費者が欲する財とサービスを、彼らが進んで支払う価格で供給できなければ失敗である。』



『働く人を生かす

第二に、マネジメントは仕事を生産的なものにし、働く人を生かす役割がある。企業でも企業以外の組織でも、真の経営資源は一つである。人である。

（中略）

仕事を仕事の論理に従って編成することは、最初の段階にすぎない。むずかしいのは次の段階である。仕事を人に合わせることである。人の論理は、仕事の論理とは著しく異なる。』



『社会的責任を果たす

第三に、マネジメントには、自らの組織が社会に及ぼす影響を処理するとともに、社会の抱える問題の解決に貢献するという役割がある。

いかなる組織といえども、それだけで存在し、自らを目的とするわけにはいかない。それは社会の機関であり、社会のために存在する。企業は、人に仕事を与え、株主に配当を与えるために存在するのではない。社会に財とサービスを供給するために存在する。』



この３つの教訓は、いつでも頭のどこかに置いておかないとな…。

ドラッカーを読むと元気が出ます。

頑張って仕事をしよう！という気になる。



また、目からウロコが落ちる。

第二の役割、働く人を生かす、の中の文章…。

「仕事を人に合わせる」なんていう言葉が、いかにもドラッカーらしい。



ほとんどの場合、人を仕事に合わせてしまうんですね。

でも、できるだけ仕事を人に合わせた方がいい。

こう考えると気が楽になったし、視界が広がりました。

まさに、マネジメントという感じです。

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ドラッカー氏の著書を読むたびに、氏の慧眼と指導性に圧倒される。
リーダーを志す人にとって、本書はやはり必読の一冊なのだろう。

自らの職をもって、社会に歴史にそして人に対しどのように接しいかに行動するべきなのか、その指標が本書にはふんだんに掲載されている。

普段の自分自身の行動や思考を改善し、将来いかに生きるべきなのか？
そんな世界中の普遍的な悩みや迷いを氏は確実にかつ正しく導いてくれる存在であるとあらためて痛感できる一冊です。

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Part1, 2まで。再開はPart3から。
組織は目的ではなく手段である。問題は、「その組織は何か」ではなく、「その組織は何をなすべきか。使命は何か」である。
マネジメントの役割はなにか。
(1)組織に特有の使命すなわち目的を果たすこと
(2)組織に関わりのある人たちが生産的な仕事を通じて生き生きと働けるようにすること
(3)自らの組織が社会に及ぼす影響を処理するとともに、社会の問題に貢献すること

企業のマネジメントが自らの存在と権限を正当化できるのは、その経済的な成果によってのみである。
組織の真の経営資源は人である。組織が成果をあげるのは、人的資源の生産性をあげることによってである。
利益は、企業と企業活動にとって、目的ではなく制約条件である、利益は、企業の活動や意思決定にとって、原因や理由や根拠ではなく、その企業の活動の妥当性を判定する基準である。
企業の目的は、企業の外にある。すなわち顧客の創造である。
潜在的な欲求を、企業の活動が有効需要に変えることによって、初めて顧客と市場が誕生する。
企業とは何かを決めるのは顧客である。なぜなら財やサービスを手に入れるために代金を払うという自発的な行動だけが、経済資源を富に、物質を財に変換するからである。しかも顧客が価値を認め、購入するものは製品ではない。それは、製品やサービスが提供するもの、すなわち効用である。
企業の目的が顧客の創造であるために、企業には二つの基本的な機能、マーケティングとイノベーションがある。
販売 : 我々から出発
「我々は何を売りたいか」。
「これがわれわれの製品やサービスにできることだ」
マーケティング: 顧客から出発
「顧客は何を買いたいか」
「これが顧客が求め、価値ありとし、必要としている満足だ」
生産的なイノベーションとは、単なる改良ではない。それは新しい欲求の満足をもたらす製品とサービスの創造である。イノベーションとは、既存の製品に新しい用途を見つけることでもある。社会のニーズを、利益をあげる事業機会としてとらえなければならない。

「我々の事業は何か」を定義する場合、出発点は顧客である。「誰が顧客か」「顧客は何を買うか」「顧客はどこにいるか」
顧客は誰か。ほとんどの事業が、すくなくとも二種類の顧客を持つ。たとえば、生活用品のメーカーは、店と主婦が顧客。

「我々の事業は何になるか」。「事業の目的や性格に影響を与えるおそれのある環境の変化は認められるか」「それらの予測を我々の定義すなわち事業の目的、戦略、仕事にいかに組み込むか」

「我々の事業は何であるべきか」「今日顧客に価値を与えているか。明日も顧客に価値をあたえるか」

「我々の事業は何か。何になるか。何であるべきか。」から導き出される具体的な目標を定義する。
目標とは、使命を実現するための公約であり、成果を評価するための基準である。目標とは、行動のためである。目標は、資源と行動を集中させるためのものである。よって網羅的ではなく、めりはりのあるべきものである。目標は、一つ���はなく、複数たるべきものである。マネジメントとは多様なニーズをバランスさせることである。
目標は絶対のものではない。方向づけである。

マーケティングの目標： 集中の目標と市場地位（最適）の目標
経営資源の目標: 「我々が欲しいかつ必要とする種類の人材を引き付け、留めておくためには、仕事をいかなるものとしなければならないか」「我々が必要としている資金を引きつけ留めておくためには、資金の投入をいかにして魅力あるものにしなければならないか」

事業の定義
(1) 組織を取り巻く環境。社会とその構造、市場と顧客、技術の動向についての前提。組織が何によって対価を得るかを明らかにする。
(2)組織の使命、すなわち目的。組織が何を意義ある成果とするかを明らかにする。
(3)使命を達成するために必要な強みについての前提。リーダーシップを維持していくためにいかなる分野で抜きんでなければならないかを明らかにする。

事業の定義の三つの前提は、それぞれが現実に合致しなければならない。それぞれがお互いに合致しなければならない。組織全体に周知徹底されなければならない。たえず検証していかなければならない。

陳腐化の予防策。(1)もし今やっていなかったとして、それを始めるか検討する。(2)外部（ノンカスタマー）の人について知ること。組織は顧客志向だけでは十分でなく、市場志向でなければならない。