紙の本
読書することに生活を支配された私
2014/02/16 21:58
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投稿者:アークひーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々に本を読む行為に苦労した。読み飛ばせない文体・ストーリー・濃い内容。上巻だけじゃあどうなるのかさっぱり判らない。四国全体を忌地にしてしまうなんてなんて大胆な設定。また登場人物の名前がすごい。栂遊星とか公文土筆とか是沢銀路とか、どうやって思いつくんだろう。 で、いつの間にか一生懸命読んでしまった。「ガンダム」を想像しながら読み始めたが、今はこっちの世界観にどっぷり。
で、下巻も読了後の感想は、「ごちそうさまでした」と言いたい。満腹です。下巻は二日で一気に読みました。(読むことができる環境にあった、が正確な記述でしょう) 是沢銀路のセリフも良かったが、安波風歌のタンカにびっくり。土筆と遊星に涙し、佐々史也と香月純江に微笑みを。(なんだかこっちにの文体にも影響か??) 私はとても面白かった。久しぶりに没頭してしまいました。
紙の本
ダイナミックフィギュア
2016/06/07 23:35
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投稿者:yasu - この投稿者のレビュー一覧を見る
2巻の構成の下巻。なぜ、四国から出てこないか疑問だったけど、相手に戦い方を学ばせないという制約を設定にするところが突っ込みどころ一杯だけど、緩い感じが少しすきかな。武器とかをもう少し工夫したら、面白かったかな。
エバンギャリオン(?)とどっちが先?
紙の本
キャラ・ストーリー崩壊
2013/09/16 20:51
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投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直、意味が分からない
土筆というキャラクターは最初から最後まで無駄・邪魔
植物学的な観点で展開させるのかと思いきや、いきなり「神」とか・・・
最後までちゃんと拘るか、「神」そのものを植物学的に分析するかしないと駄目
ラストのわけの分からん駄洒落もいらん
碌に何もしてないキャラを無意味に持ち上げても「は?」という感想しかない
何かもう、すべてのキャラがクライマックス前にキャラ崩壊起こしてる
結末を見越した展開が出来てない
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上巻は「ロボット活劇」の印象が強かったが下巻からは「ファーストコンタクトSF」の色が濃いように思える。 『他者と個人』とくに『個人・個(孤独)』を前面に押し出した作りは時代の空気とマッチしていてリアルに感じる。 登場人物の多さの割にキャラクターの描き分けが出来ていなかったり、同じような描写と行ったり来たりを繰り返す展開には「うーむ」な感じであるな。 が、そんなこたぁどーでもヨロシイ些末な疵なのである。 二足歩行巨大ロボットを成立させた緻密で分厚い設定とディテール、その緻密に組み上げられ構成された文章から不意を付くように漏れ出し噴出する「熱いキャラクターの台詞」にシビレるのである。 終盤の展開や幕切れも「唐突」且つ「取って付けた」感が漂うが、燃えに燃え倒すシチュエーションなのである「ヨシ、オッケー」以外に言葉なぞ無いのであります。
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間断なく打ち込まれる重砲のような文体。その砲声は士魂と呼ぶべきか。和製メカ・フェティッシュとセカイ系の見事な総括。
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結末へ向けた怒濤のストーリー展開は圧巻。途轍もない設定、独特の文調、あとなんだろう、とにかく…すごい!の一言だな。堪能した。丸二週間。
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設定、ストーリー展開ともに納得できる内容だった。
スーパーロボット、エヴァンゲリオンを本当のSFに変換した作品の印象。
しかし、解説にあるとおり
『中間的な説明を抜いた、飛躍する文体である。』
が個人的には、読んでいてストレスでしかなかった。早く読み終わりたくて、しょうがない作品。
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ラストを読んで、俺の2週間を返せ~、と思わず叫びたくなりました。
途中までは、ハラハラドキドキで充分に楽しませて貰ったのですが、そりゃ無いでしょう的なラストの展開に唖然としてしまいました。
色々小説は読んできましたが、ここまで(マイナスの意味で)驚いたラストは無かったかも。
まあ要するに「魂の力は無敵なのだ」ということですね。
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思いがけず出会った一冊。エヴァンゲリオンの構想の着想はこの作者によってもたらされたんだ。エヴァの壮大で難解な世界観はどうしたら産まれたのかって疑問がこの作品で理解できた気がする。
ちなみに読破するのはなかなか大変でした (^◇^;)
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徹底的に作り込まれた設定を読むSF小説。二足歩行ロボットの必然性や、政治のしがらみなどなど、とにかく作り込みが凄かった。長い上に文章に癖があって読むのにかなり時間がかかり、お腹いっぱい、というのが読み終わった最初の感想だったけど、個人でここまでの設定を考え抜いた著者の力量には素直に脱帽。ハードなSFだった。
(追記)
どーしてもクラマを倒せたピストルとコレサワスピアの理由が分からず色々読み返したりググったが、どーも"魂の力"とか…そんなん納得いくかぁ!!☆2つ落とす…藤村十の優生学的な選別理由?とやらも説明が無くて不満。
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リアルロボットSFの系譜をきちんと継いでる重厚SF、という印象を上巻でしっかりもてたので、物語の収束に非常に期待したんだが…残念なことに下巻の、特に後半部分における駆け足感が非常に残念。
ふろしきを広げ過ぎたって言うのとは違う、むしろ上巻と下巻前半のふろしきを広げるところは大いに楽しめたんだけど、その広いふろしきを持て余してしまったんじゃないかという印象。四辺を持とうにも手が広がらなかった的な感じというか…
続編を書かない(よね、あのエンディングで続編は期待しないし出たら失望する)タイプの小説なら、少々冗漫になっても伏線にはきっちり片をつけつつ、エンディングをキチっと〆ないと。いちばんの核心部分たるヒロインの立ち位置すらフワフワにしてしまっては、せっかく積み上げてきた物語も台無しになってしまっているじゃないか!
続編は望まない、でも大幅追記補正して、1500Pクラスで完全版出してくれるなら、是非期待したい。それでも風呂敷畳むのには足らないかもしれないし、読者層はさらに限定されるかもしれないけど。
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独特の概念/名称に説明を省く(たぶん意図的な)スタイルのために読みにくかったような気がするが、独特の魅力に引き込まれたのも事実。最後は駆け足になった感もあるし、上巻で人類の敵だったキッカイが後回しにされて?感がないわけではないし、そもそもあまり好きな類いの終わり方ではないが、それでもこれは印象に残るSFだなあと。戦闘妖精雪風が言葉SFならば、ダイナミックフィギュアは概念SFだったなと。
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敵の存在が、絶妙にSFし過ぎず、でもSFらしい面倒くさい設定で、ギリギリ持ちこたえる。時間になるといきなりみんなの気持ちが筒抜けになって本音が分かってしまってみんなの関係を悪くする〜、ってどんだけレアな技を使うんだ。ジョジョか。
登場人物の方も、なんかちょっと変というか、中二病ちっくというか、不思議と魅力がなかったりして、なんかいちいち微妙なんだ、これが。
そんなこんなで、かなり好き勝手にやってる土筆ちゃんをしっかり始末をつける遊星ちゃんがまぁ頑張ったよ!ってことかな。雑な感想しかないな。