電子書籍
あなたに贈る人生のくすり箱 愛さなくてはいけない ふたつのこと
著者 松浦弥太郎
あなたがあなたらしく生きるために――心の片隅に「不安」と「寂しさ」があるのなら、一度、向き合ってみませんか?この本は、「不安」と「寂しさ」を抱える人のためのものです。人生...
あなたに贈る人生のくすり箱 愛さなくてはいけない ふたつのこと
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愛さなくてはいけないふたつのこと あなたに贈る人生のくすり箱
商品説明
あなたがあなたらしく生きるために――心の片隅に「不安」と「寂しさ」があるのなら、一度、向き合ってみませんか?この本は、「不安」と「寂しさ」を抱える人のためのものです。人生のくすり箱みたいに、そばにおいて、使って、役立てていただければ、これほど嬉しいことはありません。「暮しの手帖」編集長・松浦弥太郎が綴る、初の実践的人生論。
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紙の本
手のひら
2012/02/16 14:09
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本のなかに「手のひら」のことが書かれています。それは、自分と向き合う方法として「手のひらをじっと見つめること」とあります。
そういえば、「手のひら」をじっと見つめたのはいつのことだったかな。
石川啄木に「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」という有名な歌がありますが、この時啄木は単に困窮を嘆いただけでなく、生活改善できない自分と向き合っていたともいえます。
著者の松浦弥太郎さんは「手のひら」を見つめていると、「自分の心の中が見えてくる瞬間が訪れます」と書いていますが、じっと見つめる、その時間のゆとりが自分と向き合うことかもしれません。
忙しさにかまけ、自分の「手のひら」さえ見る余裕がなくなる。そのことに松浦さんは警告を発しているように思います。
松浦さんのいう「愛さなくてはいけないふたつのこと」とは、「不安」と「寂しさ」です。
この「ふたつのこと」が私たちを生きにくくさせていると、松浦さんはいいます。それらを排除するのではなく、それらとうまくつきあっていくこと。この本にはそのコツが松浦さんの言葉で語られています。
そのひとつの方法が冒頭に書いた「手のひらをじっと見つめること」なのですが、自分と向き合うということがたびたび表現は違いますが、出てきます。
たとえば、「目を背けず、自分という人間に、とことん向き合ってみましょう」といったふうに。
「不安」と「寂しさ」は自分をなくしてしまう心持ちだといえます。もし、自分がしっかりしていれば、「ふたつのこと」なんか何も気にすることはないのです。
だから、時には「手のひら」を見たり、鏡の自分と対峙しないといけない。あるいは、この本のような自分を振り向かせる「人生のくすり箱」を開くことで、自分を取り戻さないといけないのです。
私たちは時に自分を見失うことがあります。そういう時に「ふたつのこと」は心にはいってきます。
風邪をひいてくすりを飲むのではなく、風邪をひく前にくすりをのむ。それが健康の、ここでは心の健康の、秘訣だといえます。