読割 50
電子書籍
鏡の中は日曜日
著者 殊能将之 (著)
梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝(ほらがい)様の異形の館。マラルメを研究する館の主・瑞門龍司郎(ずいもんりゅうしろう)が主催する「火曜会」の夜、奇妙な殺人事件が発生...
鏡の中は日曜日
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
鏡の中は日曜日 (講談社文庫)
商品説明
梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝(ほらがい)様の異形の館。マラルメを研究する館の主・瑞門龍司郎(ずいもんりゅうしろう)が主催する「火曜会」の夜、奇妙な殺人事件が発生する。事件は、名探偵の活躍により解決するが、年を経た後、再調査が現代の名探偵・石動戯作に持ち込まれる。時間を超え交錯する謎。まさに完璧な本格ミステリ。続編「樒(しきみ)/榁(むろ)」を同時収録。(講談社文庫)
目次
- 鏡の中は日曜日
- 第一章 鏡の中は日曜日
- 第二章 夢の中は眠っている
- 第三章 口は真実を語る
- 樒/榁
- 樒
- 榁
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
ふたりの探偵
2015/03/09 20:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに魅かれて読みました。
水城さんのキャラクターが最初あんまり好きじゃなかったんですが、読み終えたら惚れこんでしまいました。
一読後の驚きの後に読み返すと、切なくて・・・・・・。
石動さんのとぼけた感じも好きです。
電子書籍
よかった(ネタバレ)
2022/06/16 08:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どら - この投稿者のレビュー一覧を見る
仕掛け自体はシンプルだと思うんですが、最終章に入ってからは驚きの連続でした!
小説のその後なんて知るもんじゃないなあと思ってしまう場面や(あいつクソだったな)、ある人物の「自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪」っぷりも(あいつクソだったな)よかった
もう一つ収録されている「樒/榁」は特にないんですが、それをひっくるめても☆5です
紙の本
騙されるミステリー
2017/09/17 19:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
騙されるミステリーを読もうってことで殊能作品。14年前の殺人事件の調査を依頼された石動もの。事件関係者の一人称で始まる第一章、二章は14年前の事件を調査する現在の石動と、14年前の事件当時の様子が交互に展開され、そこでなるほどこういう結論かと分かったと思わせたところで、ガツンとくる第三章。いやぁ『ハサミ男』同様、著者のいろんな仕掛けに脱帽した一作でした!また、短編の『樒』『榁』もこの二つの話の関係性が面白かったです。オススメミステリーです!
紙の本
ちょっとアンフェアかな
2017/01/20 00:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る
名著「ハサミ男」の衝撃度には及ばないでしょうが、叙述ミステリーとしては中々デキの良い作品だと思います。殺人事件の真相の部分については、仏語がチンプンカンプンなので、唯々そうなんだと、こちらの推理が入り込む余地は全くありませんでしたが(トリックも別に驚くようなものでもないですし)、どのみち、この作品の本筋ではないでしょう。ただ、ある1点についてはアンフェアな気がします。作者自身も、作中で登場人物にフェアじゃないと言わせてますから、少しは後ろめたかったのかもしれませんね。前半で気付いた聡明な方にとってはフェアなんでしょうが。
紙の本
名探偵の推理に瑕疵はあるのか
2016/02/16 14:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あずきとぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る
十四年前、梵貝荘(ぼんばいそう)と呼ばれる法螺貝様の館で起こった奇妙な殺人。
事件は居合わせた名探偵水城優臣によって解決した。
しかし、これは作家鮎井郁介の著したミステリ小説であった。
物語は、この「梵貝荘事件」を中心に進められる。
本作は、三章に分かれている。
第一章では、第二章以降に登場するある人物=「ぼく」の日常が描かれる。
時折、梵貝荘での過去の記憶が頭をよぎる。
そして、日々過ごしていく中で、ある事件が起こるのだが、先に記した「梵貝荘事件」は、第二章で描かれることになる。
この第一章は、言うなれば少し長いプロローグのような役割を果たしている。
第二章では、現在(作品発表年の2001年)と十四年前(1987年)のパートが、交互に描かれる。
探偵石動戯作(いするぎぎさく)は、十四年前の「梵貝荘事件」の再調査を依頼される。
依頼者によれば、鮎井の発表した一連の作品(水城優臣シリーズ)はすべて実際に起こった事件であり、探偵水城も実在するという。
そして、シリーズ最後の作品と銘打たれて雑誌に連載されたにも関わらず「梵貝荘事件」が書籍化されないのは、水城の推理に誤りがあったからではないかというのだ。
水城優臣シリーズの熱心な愛読者であり、名探偵水城に憧れていた石動は、「梵貝荘事件」の再調査を引き受けることにした。
以下、石動が事件関係者と面会し事情を尋ねる再調査の様子と、過去の「梵貝荘事件」の顛末が並行して描かれていく。
梵貝荘に人々が集い、殺人が起こり、探偵水城優臣が見事な推理でこれを解決する一部始終である。
第三章は、事件の解決編である。
果たして、水城の推理に見落としはあったのか。
そして、明かされるいくつかの真実。
この最後に明かされる著者の仕掛けたトリックについては、Amazonのレビューなどを見ると評価が分かれるらしい。
奇想天外なトリックが隠されていると、過大な期待を抱いていた読者には、ちょっと物足りない結末なのかも知れない。
作品途中の(ミステリに付き物の)ミスリードについても、「ちょっと強引なところがあるかな」と僕も思う。
最後の場面の描写も、TVのサスペンスドラマのラストシーンのように、微笑ましく穏やかなものになっている。
しかし、ここで、もう一度第一章を読み直してもらいたい。
初読時とは、印象がまったく変わる筈だ。
先に、第一章はプロローグのようだ、と書いたが、作品を最後まで読み通した後に再読すると、実はエピローグも兼ねていたことが分かる。
こうして読むと、読後に何ともいえない感動が、胸に広がる。
これこそが、著者殊能将之の仕掛けた最大のトリックではないだろうか。
僕は、素直に感動した。
そして、とても切ない気持ちになり、それを数日間引きづった。
紙の本
館シリーズに捧ぐ?!殊能さんの三部構成叙述ミステリ
2012/01/10 11:26
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『ハサミ男』で有名な殊能さん。
作品を読むのは『ハサミ男』に次いで本書が二作目。
本作は三章構成で、
いわゆる叙述もの。
第一章は認知症と思しき老人による語り。
第二章は2001年の「現代」と1987年の「過去」を織り交ぜて。
第三章は探偵石動視点で。
一見、関連性のない各章が最後にバシっとハマる。
しかもある種の驚きをもってして。
これは読めなかったな。
なんとも感想の書きづらい作品だ。
どう書いてもネタばれになりそうなんだもの。
ひとつ重要なことを書いておくと、
本作は綾辻行人の館シリーズのパロディである。
参考文献の欄には館シリーズがずらっと並ぶ。
パロディは様々なひとが
様々分野で挑戦している一つの試みだが、
どのジャンルにおいても
パロディを成功させるのに必要なものはただひとつ、
「愛」だ。
「パロっちゃうくらい好きなんだ―!!!」
という気持ちがなければ
パロディはやってはいけない。
でないと目も当てられない駄作になってしまう。
その点、本書は愛も感じられるし
巧くもまとめられている。
お上手なのだ。
加えて、ラストのラストに
探偵役に自ら本格ミステリにおける
フェア或いはアンフェアを論じさせるところも
素敵すぎる。
思わず笑ってしまったよ。
同時収録の短編『樒』と『榁』は
2篇セットで読むのが楽しい作品。
石動も登場して、
女の現実志向が描かれていて
とても興味深い作品だった。
『鏡の中は日曜日』収録作品
・鏡の中は日曜日
・樒
・榁
電子書籍
かなり変わったお話
2023/01/11 13:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰がどんな探偵で、誰が殺されたのか、あるいは殺されてすらいないのか、私を騙そうとする気満々の一冊です。そうきたか!と思いながら読みました。
紙の本
梵貝荘の殺人
2020/01/21 18:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「名探偵-水城優臣、最後の事件」
綾辻行人さんの館シリーズをもじったような、しかし深さが無い小説でした。
トリックも納得できないし、全くオススメしません。