読割 50
電子書籍
咲くや、この花 左近の桜
著者 著者:長野 まゆみ
春の名残が漂う頃、隠れ宿「左近」の桜蔵に怪しげな男が現れ手渡した「黒面を駆除いたします」というちらし。桜蔵は現ではないどこかへ迷い込む……匂いたつかぐわしさにほろ酔う、大...
咲くや、この花 左近の桜
咲くや、この花 (角川文庫 左近の桜)
商品説明
春の名残が漂う頃、隠れ宿「左近」の桜蔵に怪しげな男が現れ手渡した「黒面を駆除いたします」というちらし。桜蔵は現ではないどこかへ迷い込む……匂いたつかぐわしさにほろ酔う、大人のための連作奇譚集。
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紙の本
この濃密さ
2017/01/30 19:30
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
直接的な描写があるわけではないのに漂う濃密なエロスの香り。夢か現かも判断しかねる狭間の出来事に翻弄される桜蔵は本当に危うい存在。
紙の本
あやふやな世界
2022/06/07 08:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
シリーズ2作目
桜蔵の高校3年生の物語
短編連作ながら時はきちんと進んでいて、
ラストは次に続く展開になっている。
相変わらずのあやふやな世界
(その世界に揺蕩うことができるか否かが
この作品にはまれるかどうかの境界かな)
男と女
生と死
うつしよとかくりよ
人間とあやかし
全ての境界が曖昧で不安定な感じ
柾に「女」と称される桜蔵
親であることもなんとなく曖昧気味である
(千菊は本当の子供のようだけど桜蔵は?みたいな)
真也の存在も
(最初、彼は誰?みたいになってしまったけど
彼女だったとはっとしたり)
余談ですが・・・
相変わらず桜蔵は意識をは失ってしまうのですね。
そして、今回「皮ネタ」が多かったかも。
独特な世界観と
文章(初期の頃よりも断然一般向けになっていますが)の中で
遊べないと楽しめない話かな。