読割 50
電子書籍
風葬の城
著者 内田康夫
白虎隊のふるさと、会津を訪れた浅見光彦の目の前で塗師平野が謎の死を遂げた。折りしも東京で歯科技工士として働く平野の息子も、帰郷途中で失踪。殺人事件の第1発見者となってしま...
風葬の城
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
風葬の城 (講談社文庫 浅見光彦シリーズ)
商品説明
白虎隊のふるさと、会津を訪れた浅見光彦の目の前で塗師平野が謎の死を遂げた。折りしも東京で歯科技工士として働く平野の息子も、帰郷途中で失踪。殺人事件の第1発見者となってしまった浅見は、理知的な美しさをたたえた会津女子高の新人教師、安達理紗の助けを得て、見えない犯人を追いつめてゆく──。(講談社文庫)
目次
- プロローグ
- 第一章 鈴政漆器工房
- 第二章 会津っぽたち
- 第三章 通夜の客
- 第四章 大内宿
- 第五章 近藤勇の墓
- 第六章 野逝き山逝き
- エピローグ
- 自作解説
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
手術は失敗でした
2003/02/10 15:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:亜李子⇔Alice - この投稿者のレビュー一覧を見る
と、同じように、『実験は失敗』に終わりました。後戻りは出来ません。
筆者が自作解説にて書いているのです、“この作品はある実験で”あったと。実験内容は、言わずもがな読めば解るのですが、主人公・浅見光彦の視点で書かれた文章がプロローグ以外にはないというもの。同人誌でもないのだから、商業誌でこういうことをやってもいいものかと先ず思い、また、あからさまなるその書きかたが面白みを殺いでいると。
簡単なティーンズ向け小説には、視点をコロコロ変えることによって主人公がいる場所以外の場で起きている出来事をも報せることをしたりします。また、それによって読者である少年少女に共感を持たせようというのも本音でしょう。
けれども、曲がりなりにも推理物の名を語ってこのような作品はいかがなものでしょうか。
視点が変わることには、ストーリィが簡単ならば共感し易いという利点もありますが、少しでも入り組んだ内容だと混乱してしまうことがあります。この作品の場合は勿論後者で。
そもそも浅見光彦シリーズは彼のキャラクタでもっているのだから、彼が出てこなければ意味がないでしょうが(本音)。
冒険する意気込みは良かったのでしょうが、磁石を持ってくるのを忘れて迷ってしまった気分です。