紙の本
装丁に騙されてはイケナイ。
2012/04/30 03:38
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MALSIBD - この投稿者のレビュー一覧を見る
角川ソフィア文庫で、装丁は可愛い女学生さんが本を持っています。
内容は、人生を送る上での教訓など、アランが生きた頃の時代背景に
即して93項目に分かれて書かれています。
しかし、
初版、昭和26年の翻訳なので、現代の若者(中年含む)が読むには
難解な訳文でした。
多分、もう少し平易な翻訳書が出てると思いますので、そちらの方を
おすすめしたいです。
翻訳の難解さを差し引いて、星3つです。
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せっかく竹岡美穂さんのイラストで釣りにかかってるのに中の訳文が読みにくすぎて残念。
もっとわかりやすくできると思うんだけど、こんな表紙なんだからいっそ中高生向けぐらいのスタンスで訳しても良かったんじゃないの?
内容は幸福になるための93の断章からなる。
中にはハッとさせられるものもあってすごい為にはなる。
個人的には1日に1~3章ほどを静かなところでゆっくり噛みしめるように読むのをオススメしたい(なにしろ読みにくいから)。
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内容以前に、翻訳文自体を落とし込みにくい。文法の講義や訳文の解答といっては言いすぎですが、なんとも辞書からそのまま持ってきたような、昭和26年初版当時に書かれた、昔の表現の翻訳文です。サラッと速読したいのであれば、集英社文庫版等の方が読みやすいかもしれません。
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理解しにくいところも多く、読み切るのは大変だった。
私なりの大ざっぱな解釈は、人は想像力によって自らを不幸にしている。
想像力で創造することはできない。創造するためには行動しなさい。
不安も同じく害をなすもの。過去や未来は気にせず、今に集中したら良いんじゃない?怠惰が不幸を作り出す。意識的に楽観的な態度を作ることが必要だ。など。
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同じ事を何度も何度も違う言葉で繰り返し、苦悩との向き合い方について語りかけた名著。特に、80〜93にかけてが、好きかなり
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不幸を想像することで不幸が訪れる。
幸福であらんと行動を続けることで幸福は獲得される。
自分の感情をどう導いてやることが真の幸福に繋がっていくのかという問いへの答えが記された本。
様々な自己啓発本が溢れる現代において、それらの存在価値を1冊で蹴散らせてしまうほどの魅力と実用性に満ちた本である。
まさに枕頭の書。
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3大幸福論のうちの一つ
最近流行のようでよく書店で見かけるので購入。
93編によるエッセイ集?散文?
内容は非常に興味深いもので、膝をうつ箇所は多々ありましたが、文を読み解くのに集中力が必要でした。
論じているのは幸福を理解するためには不幸とは何か?
また、意思より情感が強い事はいかんともしがたく、気持ち悪いものを見て嫌悪感が湧き上がるのはしょうがないが、その感情にいつまでも、捉われており、案外、人はその沸き起こった負の感情を手放すことなく味わっているのではないかと。
死を恐れるのは今生きているからこそ出来るのであり、生きていることに感謝をせず、死ぬことにだけ捉われてはいけないと。
読んでいてずっと頭のあったのは、クマのプーさんの「イーヨー」
物事を悪い方へと考える悲観的なキャラを思い出しました。
別の訳での幸福論も読んでみようかな?
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フランスの哲学者、エミール=オーギュスト・シャルティエが1928年に発表した93個の幸せへのヒント。いわゆる一般的な哲学書よりはだいぶ読みやすいです。概念的な話ではなく、実践的な話だからだと思います。また、一つ一つの項目も短く簡潔にまとめられています。とても古い本ですが、ここに書かれている事は時代を越えた普遍的な内容です。今現在、漠然と世の中の流れに流されているのではなく、自分から幸せを掴みたいと思っている人には、何かしらのヒントが隠されているのではないかと思われる、最適な作品です。
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読書録「幸福論」4
著者 アラン
訳 石川湧
出版 角川書店
p260より引用
“ 不幸だったり不満だったりするのは、む
ずかしくない。人が楽しませてくれるのを
待っている王子様のように、坐っていればよ
い。”
目次から抜粋引用
“いらだち
惨劇
野心家に告ぐ
幸福な農夫
なんじ自身を知れ”
教育者であり思想家である著者による、人
が幸福であるための在り方をまとめた一冊。
フランスの将軍の逸話から意志を持って行
動することの大切さまで、数多くあちこちに
書かれた物を編集して作られています。
上記の引用は、「幸福たるべき義務」と題
された項での一節。
自分にとっての楽しみや幸福は、決して人か
ら与えてもらえるものではないということで
しょう。
自分で出来ることは、出来る限り自分の手で
行うことによって、自分のためだけの幸福が
見つかるのかもしれませんね。
非常に事細かに書かれているので、解説に
もあるように、いつでも手にとって読めると
ころに置いておき、少しずつ読むのが良い一
冊ではないでしょうか。
ーーーーー
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椿事
不幸、恐怖とは、全て想像力による精神的なものかも知れない。
現在で言う『認知』である。
死について
人間の考えが、恐怖を生む。
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多くの名言があった。
文章的に多少難解なところはあっても、内容的にはそれほど難しいことはなかった。
ただし、実践となると、意外と大変そうだ。
ひにくっているのか、本気で言っているのか、紛らわしい箇所もあった。
時代を感じさせるような記述もあった。
ウーマンラッシュアワーのコントのセリフを読んでいるかのような、勢いと流れを感じた部分もあった。
第92章が、言いたいことがまとまっているように思えた。
P263「悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する」
本当にそうだと思う。
P250「解きほぐせ、解放せよ、そして恐れるな。自由な人は、武装を解除している」
これは、考え方においても、こだわりを解きほぐして視野を広げ考えを解放させること、恐怖という身動きの取れない状態を捨ててしまうことの大切さを説いている。
ああ、書き出すときりがない。
【memo】
体をほぐし、整えることによって、心が安定する。
病気そのものよりも、病気を恐れる心が、体の不調を招く。
自分の意志で行動することが幸せになるひけつ。
P136 耐え忍ぶのではなくて、自ら進んでする、これが愉快なものの本質である。
自発的に行動すること。
≪楽しみは力のするしである≫ アリストテレス
P149 知るというのは、いとも小さきものが、いかにいっさいのものに結びついているかを理解すること。どんなものでも、それ自体に存在理由があるのではない。
P184 まず幸福であれ。思うに幸福とは、平和の果実なのではない。幸福は平和そのものである。
死者の目を通して自分をみるということ。
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便せん2枚の語録が93。
フランス的皮肉混じりの乾いたポジティブが小気味いい。
そうなんだよなあ、でもそれは人には言えないってことばかり。名もなき日本人が日本語でツイッターに投稿したらたりまち叩かれてしまいそうなほど、核心をついたポジティブ色。
一挙に読むと自分も凹むので、少しずつ馴染ませながら読んだ。悲観主義は気分・情念に属し、楽観主義は意思に属する。
落ち込む暇があったらとにかく行動――行動といってもほんのささいな体の動き、のびやあくびでもイイ!四の五の言わずにとにかくやってみると気分が変わる、人間だもの。
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「幸福だから笑うのではない。むしろ、笑うから幸福なのだ。」
理性、意志の力を重視した思想家アランの人生論。長年にわたり書き綴った文章をまとめたものだそうだ。幸せになろうとする意志、健康で、前向きに生きようとする意志。それらが実際に生きがいのある人生をもたらす。同時にアランは、愚痴、不平不満を言ったりする人は、自分が不幸になるだけでなく、周囲にも悪影響を及ぼすと説く。楽観主義者とも言われたそうだが、一度きりの人生、主体的に自らの人生を生きるべしというメッセージは力を与えてくれる。
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93編からなる、どう幸福に生きるのかの話。一貫していて説得力がある。話と言うよりも体育館で校長の話を聞いてるかのような、背筋が伸びる感覚を味わえる。なお一気読みはやめましょう(反省)。1日2~3編読んで、その教えをじわじわ体に染みわたらすべき。