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どこかの事件
著者 星新一
平凡なサラリーマンが、ねごとで妻にもらした見知らぬ男への殺意。ねごとでの殺人計画はしだいに具体化していく。はたして、夢の中の出来事なのか、それとも本当は……。他人には信じ...
どこかの事件
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どこかの事件 改版 (新潮文庫)
商品説明
平凡なサラリーマンが、ねごとで妻にもらした見知らぬ男への殺意。ねごとでの殺人計画はしだいに具体化していく。はたして、夢の中の出来事なのか、それとも本当は……。他人には信じてもらえない、不思議な事件はいつもどこかで起きている。日常的な時間や空間を超えて展開する非現実的現実世界をウイットあふれる語り口で描く、夢とサスペンスにみちたショートショート21編。
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紙の本
世界のどこかで起きている説明のつかない不思議な事件の話21編
2010/10/12 18:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界中のどこかで起きている、さまざまな事件。
その中には説明のつかない不思議な事件も起きているかもしれない。
本書は、そんな不思議な事件をモチーフにした、ショートミステリー作品集。
【上役の家】
部長の家に招待された青年とその妻は、用事を思い出した部長に、十分ほど家の留守番を頼まれた。
しばらくすると、誰もいないはずの家の二階で人の歩く物音や赤ん坊の泣き声が……。
ころころと変わる状況を楽しめる物語。その結末には星新一のお約束が。
【入会】
夫に先立たれ暇を持て余していた夫人の元に、訪問販売の青年が訪れた。精神的刺激を受けられ、人生や社会を見つめ直し、頭を使うサービスだと言う。
仮入会した夫人は、ある女性と電話で話すという依頼を実行すると、なぜか訪問販売の青年から謝礼が手渡された。
恐るべき犯罪と見るべきか、新たなサービスと見るべきか。
いずれにしろ夫人は、さまざまな刺激を受けたことは確か。
【あいつが来る】
その新聞記者の青年は、病院で「あいつが来る」と繰り返すばかりの、ルポライターだった男に出会った。
その様子に興味を持った青年は、男の取材ノートを手に入れ、書き留められている住所を手繰り始めた。
「あいつ」とは誰なのか、男がおかしくなった原因とは。
謎が気になるショートミステリー。
【お願い】
ぱっとしない中年の男の前に悪魔が現れた。三つの願いと引き替えに死後、魂が欲しいと言う。
男が悪魔との取引を断ってしばらくすると、男の前に死後の魂が欲しいという天使が現れた。
悪魔との契約がいいのか、天使との契約がいいのか。
先入観に惑わされてはいけない。
【どこかの事件】
玲子は夫の寝言に悩まされていたが、しばらくするとそれを聞くのが楽しみになった。
なぜなら夫の寝言は、どこかの男と波長が合い、その男が起こす事件の一部始終を、寝言で話し始めたのだから。
寝言を通してリアルタイムで聞くどこかの事件は、テレビドラマより刺激があるだろう。
しかしそれで終わらないのが、星新一作品の面白いところ。
【その他収録作品】
公園の男、消えた大金、味覚、となりの住人、カード、ポケットの妖精、職業、経路、うるさい上役、ビジネス、運命、企業の秘密、特殊な能力、先輩にならって、その女、林の人かげ
紙の本
なつかしい!
2015/08/14 13:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うさこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新潮文庫の『おとなの時間』フェアで選ばれていたので手にしてみたのですが、なんだかみょうに懐かしさが込み上げる装丁。
もしかして中学生の頃に読んだ、人の指が体から離れそれを誰かが天井の穴から見ているという、そこだけしか覚えてないけど世にも奇妙な話が急に蘇り、もしやこの本かも!と買って早速読んでみたところ、まさにそうでした。
25年以上たってからの思わぬ出会いの再読でした。
ちなみに『となりの住人』というお話です。
紙の本
退屈を忘れさせてくれます。
2015/12/07 10:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
21作品を収めたショートショート集です。文章は短いですが、よく練られた展開とユーモアにあふれた内容が魅力だと思います。退屈な日常をたとえ一瞬でも忘れさせてくれることは請け合いです。
紙の本
やっぱり面白い
2022/01/04 09:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに星新一が読みたくなり、購読。あの頃のような目新しさはないけど、やっぱり面白い作品でした。はい。
紙の本
平凡な日常に訪れる…
2002/08/28 03:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なお - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本はショートショートで、一冊の中に21編もの
作品が収められている。どれも、短いけれども
ユーモアにあふれており、それぞれに私は
引き込まれてしまった。そして、私の大好きな
「世にも奇妙な物語」と似たような印象を受けた。
この本の中の作品は、非現実的な中に、誰にも
当てはまる、人間の深い心理が描かれていると思う。
これは、その主人公たちがみんな平凡で、
また平凡な日常が背景になっているからこそ
なのかも知れない。