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月の小屋
著者 三砂ちづる (著)
38歳になった彼女は、断固として12月24日からお正月休みをとることに決めた。不思議な摂食障害を描く表題作ほか。 <もくじ>母の夢、オセチアの夢石鹸逡巡、あるいは骨の記憶...
月の小屋
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月の小屋
商品説明
38歳になった彼女は、断固として12月24日からお正月休みをとることに決めた。
不思議な摂食障害を描く表題作ほか。
<もくじ>
母の夢、オセチアの夢
石鹸
逡巡、あるいは骨の記憶について
詰めもの
そうじする人
小屋
<著者紹介>
15年の海外生活を経て、現在津田塾大学勤務。
主な著者『オノババ化する女たち』『昔の女性はできていた』『きものとからだ』他
著者紹介
三砂ちづる (著)
- 略歴
- 1958年山口県生まれ。15年の海外生活を経て津田塾大学勤務。著書に「オニババ化する女たち」「昔の女性はできていた」「コミットメントの力」などがある。
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紙の本
女性の人生を正面から描いた小説。魂の奥底から共鳴できる、凄い本。
2008/10/06 15:58
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:月乃春水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『昔の女性はできていた―忘れられている女性の身体に“在る”力』 『オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す』 などの著書がある、リプロダクティブヘルスを専門とする疫学者三砂ちづるさんの「小説」です。
作家の高橋源一郎さんが激賞して言うことには
『事件が書いてある、お話が書いてある、情報が書いてある、そういう小説は多いけれど、三砂さんの作品のように「人生」が正面から書いてある小説は、ほんとうに少ないのだ!』
(帯文より)
六篇の「女の話」が収められています。
東アフリカで国際協力の仕事についてくれる人を探していた“私”。“彼女”に話を切り出すが、あっさりと断られてしまう。その理由は…
『母の夢、オセチアの夢』
ラテンアメリカ人の夫から子どもを連れて逃げてきた“彼女”が都心のファミリーレストランで“私”に語る、十年間の生活。
『石鹸』
「おりいってお話があるんです。できれば二人きりでお話したい」と“彼女”が“私”に相談した妊娠。逡巡は続く。“私”の祖母が高校の頃に語った記憶が重なる。
『逡巡、あるいは骨の記憶について』
三十八歳になった年から断固として十二月二十四日から年末休みを取ることにした“彼女”のクリスマスパーティーに誘われた“私”。見事な料理がどうやって作られることになったのか…
『詰めもの』
自分の部屋のそうじが苦手な“私”が紹介された家政婦の“彼女”。見事に仕分けされた本と書類とこまごまとしたもの。どうして“彼女”がそういう仕事をするようになったのか?
『そうじする人』
祖母の代から助産師の“彼女”に案内された故郷のいまは使われていない「月経小屋」。祖母に聞いた話を聞く“私”。
『小屋』
同じ経験があるわけではないのに。大きな事件が描かれているわけではないのに。
どしんと響くものがあるのは、どうしてなのでしょう。
その理由は「人生」が「正面」から描かれているから。まさに至言です。
どれも、魂の奥底で、深く共感を覚える物語。DNAに訴えてくるようです。
本を読んで、こころを動かされたことは何回もありますが、これまでとはまた別の部分が響いてくる…
そんな、凄い本です。
男性が読んだら、どのように感じるのだろう。ぜひ聞いてみたいものです。
電子書籍
深い
2022/07/22 20:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
女性の人生を、見事にとらえた感じがします……。特に、月経小屋と石鹸、掃除する人もそうです……。が、ただ、現実にはないだろ、フィクションだからだよね、みたいなつっこみは、いれたくなりました。