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それでも君が ドルチェ・ヴィスタ
著者 高里椎奈
生まれ落ちたばかりのキンカンと、彼を見付けた少女リラ。料理の上手なヴィオラと、人懐こいピアニカに、双子の兄弟シンとバル。家（ホーム）に住む6人を含めても、世界中で31人の...
それでも君が ドルチェ・ヴィスタ
それでも君が （講談社ノベルス ドルチェ・ヴィスタ）
商品説明
生まれ落ちたばかりのキンカンと、彼を見付けた少女リラ。料理の上手なヴィオラと、人懐こいピアニカに、双子の兄弟シンとバル。家（ホーム）に住む6人を含めても、世界中で31人の“小さくて大きな密室”。1つの悲劇が、このドルチェ・ヴィスタ（甘い景色）に潜む驚天動地の真実を暴き、世界の輪郭を変える！20周年特別書き下ろし作品！！
目次
- 1. A Newborn Baby
- 2. The Law of the World
- 3. Inevitable Parting
- 4. Faults and a Cup of Soup
- 5. Everyone Seeks for……
- 6. A Song for the Close
- Final. The Last of Fairy Tales
- あとがき
著者紹介
高里椎奈
- 略歴
- 1976年生まれ。
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ファンタジーです。
2002/05/22 16:46
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投稿者：flow - この投稿者のレビュー一覧を見る
講談社ノベルス20周年企画「密室本」の一冊。
草原から生まれたキンカンは少女リラに拾われ、リラ、ヴィオラ、シン、バル、ピアニカの住む家で、共同生活を始める。そして、その家に住む６人を含めても31人しかいない、すべての住人が知り合いという世界で事件は起こった。
ファンタジーです。いや、いつもの薬屋さんのシリーズも主要登場人物が妖怪だったりするので、ファンタジーと言えなくもないと思うのだけど。
長編ファンタジーの一巻目は面白くないものが多い、というのはよくいわれることである。世界の説明やら習慣の説明やら、やたらと説明が多いからだ。物語自体をなかなか楽しめない。その世界に慣れてしまった二巻以降は面白いのだけど。
その、説明をしている一巻目の途中で事件が起きて、やっとこの世界に（読者もキンカンも）慣れて来た頃に事件が解決して終わり、という感じがした。で、この作品、表紙に「01」とナンバリングがしてある。とするとやはり今後「02」が出るのだろうか。キンカンが主人公なのかこの世界が舞台なのか両方なのかはわからないけども、次回に期待したい。
ただ、「密室」という点に於いては、こういった「密室」はそうそうないだろうということを付け加えておきたいと思う。
