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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2014/01/15
  • 販売終了日:2018/12/20
  • 出版社: 中央公論新社
  • レーベル: 中公新書
  • ISBN:978-4-12-101704-8

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電子書籍

教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

著者 竹内洋 (著)

一九七〇年前後まで、教養主義はキャンパスの規範文化であった。それは、そのまま社会人になったあとまで、常識としてゆきわたっていた。人格形成や社会改良のための読書による教養主...

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教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

税込 858 7pt
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教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化 (中公新書)

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商品説明

一九七〇年前後まで、教養主義はキャンパスの規範文化であった。それは、そのまま社会人になったあとまで、常識としてゆきわたっていた。人格形成や社会改良のための読書による教養主義は、なぜ学生たちを魅了したのだろうか。本書は、大正時代の旧制高校を発祥地として、その後の半世紀間、日本の大学に君臨した教養主義と教養主義者の輝ける実態と、その後の没落過程に光を当てる試みである。

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みんなのレビュー62件

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評価内訳

紙の本

日本の大学教育の考え方の変遷がわかります!

2016/06/08 09:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、教養主義、すなわち書物などから得た知識をよりより多くもつことを目的とした教育のあり方、が1970年代まで我が国においては当たり前であったにもかかわらず、それ以降急速に変化を遂げ、今や教養主義は完全に没落したことを解説した書です。本書は、大学教育に焦点を当て、大正期にまで遡って、そこに横たわっていた教育的思想について検証していきます。日本の高等教育を考える上で、非常に画期的で興味深い一冊です。

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紙の本

没落した教養主義にとってかわるものとは?

2011/02/04 00:03

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る

明治以来の日本の教養主義について書いている. 旧制高校に発したエリート学生文化における教養主義はやがてマルクス主義にとってかわられていく. 1930 年代にマルクス主義が弾圧されるようになると教養主義が復活するが,戦後はふたたびマルクス主義とのむすびつきがつよくなる. しかし,石原慎太郎に代表されるあたらしい世代は教養主義ともマルクス主義とも距離をおく. 戦後つぎつぎに新設された文学部に教養主義はささえられるが,全共闘運動のあと 1970 年代にキャンパスから駆逐されていく. そして,教養主義への反乱を最終的に完成したのがビートたけしだと著者はいう.

終章で著者は現代の大学生が人間形成の手段として従来の人文的教養ではなく,友人との交際を選ぶ傾向が強いこと,そして前尾繁三郎や木川田一隆にみられるように教師や友人などの人的媒体が教養がやしなわれる場として重要であり,これからの教養を考えるうえで大事にしたいと書いている. 教養主義が没落したといっても,今後もべつの教養主義がいきのこっていく可能性を指摘しているといえるだろう.

この本には海外の教養主義についての記述もわずかながらみられるが,ほとんどの記述は日本にフォーカスしている. 海外とのつながりについて,もうすこし語ってほしかった.

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紙の本

教養とキョウヨウ

2016/12/13 16:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ソラヲ - この投稿者のレビュー一覧を見る

日本の教養主義とその没落について、社会学者ブルデューの概念「ハビトゥス」をもとに分析を試みた本。大正教養主義の時代、より学識ある者からの教養の行使を象徴的暴力とし、それへの反動として十分な学識なくして象徴的暴力を振るえるマルクス主義の流行、という流れが分かりやすく書かれている。また、全共闘世代の「どうせサラリーマンになるのだから、教養なんて(第一大学世代の俺とは違う)知的エリートの説く欺瞞に過ぎない」という教養に対する愛憎めいた感情も露わとなるのだが、「教養」という言葉に憧れる自分はなんとなく彼らに共感を抱いてしまう。そして、現代のレジャーランド世代にとって「教養主義者」の言説は揶揄の対象であり、「教養」からコミュニケーションのための一般常識・一般経験を重視する「キョウヨウ」の時代へと変わっていくのだが……

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紙の本

著者自身の消化不良が惜しまれる

2003/08/23 22:08

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

前半は圧巻である。明治大正から昭和にかけての旧制高校生、大学生の
知的生活についての分析が、著者自身のホームグラウンドということも
あろうが生き生きと活写されている。しかし、この生き生きとした豊かな
描写と分析が戦後になった途端、急速にブレーキがかかり「ガクガク」と
ぎこちなさを加えていく。例えば石原慎太郎についての分析だ。石原
慎太郎が一橋大学出身で一橋は旧東京商科大学であるのは分かるのだが
それが旧帝大、旧制高校とは違う文化、あたかも慶応大学と旧帝大の
中間に位置するようなカルチャーをもっていたように書かれているが
これは如何なものか。国立というド田舎にあった一橋は、ある意味で
帝大よりももっと土臭いカルチャーを持っていたのではないのか。一ツ橋の
OBは今でも熱心な「寮歌祭」のメンバーであり、彼らの寮歌はドイツ語の
「アイン、ツヴァイ、ドライ」でスタートすること旧制一高と同じなので
ある。

岩波書店の分析は「ふむふむ」と思って読んでいたら、何のことはない。
山本夏彦さんの「私の岩波物語」が底本になっているのだから、なじみ
があるのは当たり前と、これはすぐに納得した。

解せないのは、やはり学生運動がピークアウトしたあと、なぜ教養主義が
急速に色あせ、廃れていったかの分析についてである。著者はあたかも
時代の流れが原因であったかのような、つまり「一億総白痴化」の完成
こそが教養主義衰退の原因であるかのような(そうははっきりと書いて
いないが)書きぶりだが、実際には教養主義そのもの、平たく言えば
教養の中身そのものが、若者の求める教養とずれているにもかかわらず
教養の供給側が相も変らぬ訓古の学、具体的にはマルクス主義にこだわり
過ぎたが故に、若者から見放されたのではなかろうか。このあたりについて
の突込みが著者自身のマルクス主義への、愛着?、なのかややつっこみに
書け、食い足りない、物足りない消化不良感を与えてしまうのである。

非常に面白いテーマであり、切り口の角度が面白いだけに、ちょっと
残念な出来上がりではある。

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紙の本

エリート学生文化からレジャーランド大学へ

2003/08/23 15:54

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栗山光司 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 政治家の故前尾繁三郎にとって、現実の政治や官吏としての仕事を相対化し、反省するまなざしが教養だったらしい。ブッシュに反省するまなざしを期待しても仕方がないが、かような自省を、いつしか、自虐史観と揶揄され、クソリアリズムで政治も世渡りも「赤信号みんなで渡れば怖くない」と、凡俗の居直りが大通りを闊歩するようになったのは、70、80年代頃からであろう。

 <全共闘学生は、丸山真男に代表される教養エリートを壊滅させるために吉本隆明を必要としたが、レジャーランド大学生は、プチ教養主義を解体するためにビートたけしの知識人殺しを歓迎した。>230頁

 そう言えば、ドラマでビートたけしも演じた大久保清は71年に連続殺人事件を起こした時、女性の気を引く小道具として、ベレー帽、絵筆に埴谷雄高の『死霊』、ゲーテの詩も暗記していたらしい。翌年が連合赤軍あさま山荘事件である。坪内祐三が『1972』で仮説した時代の分水嶺は、この時代状況を分析してみせる。

 「教養主義の没落」を巡って、竹内さんの本と坪内本がシンクロする。
 漠然と描いていたこの国の教養主義の成り立ち、道行きが作者の瑣末とも言える資料によって、解き明かされ、やっぱりそうだったのかと、哀しい納得をしてしまった。この断層の分水嶺は、私も書店員として痛く体験した。「教養公共圏」が大学生を中心にまだ、生きていて、72年以降、急速に壊れていった印象があったのです。

 毎日新聞(8/17)で鹿島茂が「農村的エートス終焉とともに」というタイトルで、この書評を書いているが、70年代の前半まで、神田のパチンコ屋の景品の人気NO1は岩波新書、岩波文庫であったらしい。そう言えば、書評者【夏の雨】さんも、坪内祐三『新書百冊』の書評で、
 <大学に入学した直後、私は、高田馬場駅前のパチンコ屋で、その景品として、人文書院の、クリーム色の表紙が印象的だったサルトルの著作集を次々と集め揃えていったことがある。>と、坪内氏の一文を紹介して、私も同じように景品交換していた、同じパチンコ屋だと、思うと「夏の雨」さんは記している。
 多分、70年代後半だろう。私の記憶でも巣鴨、駒込で文学、人文書が景品として生きていた。だから、70年代後半まで、何とか持ちこたえていたのではないか、80年にビートたけしが登場となるわけである。

 旧制高校的な大正教養主義から説き起こすが、修養、鍛錬主義が投資するに足りるものであったのに、もはや、そうでなくなったのであろう。教養を語れば、精々、「変人」「おたく」扱いである。
 8/18の毎日の一面で「専業非常勤講師冬の時代」として、苦しい経済状況が紹介されている。それによると、大学や短大の専業非常勤講師34%が年収200万円以下で、5割近くは契約打ち切りの経験を持つとある。先行投資としては教養は割に合わないのである。そのような没落状況に対して竹内さんは、 ー大正教養主義は確かに書籍や総合雑誌などの印刷媒体とともに花開いたが、(略)教師や友人などの人的媒体を介しながら培われたものであったことである。戦後の大衆教養主義は、こうした教養の人的媒体をいちじるしく希薄化させたのではなかろうか。ーと、述べている。

 ヒューマンメディア(人的媒体)に焦点を合わせ、竹内さんは、新しい時代の教養を考えることは、人間における矜持と高貴さ、文化における自省と超越機能の回復の道の探求であると、強調するが、その具体的な竹内提言を聞きたかった。その鍵概念は人的媒体であったみたいなのに、この言葉が登場した途端、この本は閉じられた。いつか、ヒューマンメディアについて一冊本を書いて欲しいと思います。

 

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紙の本

退屈な自分史か、それとも,トリビアの泉か、

2003/08/19 16:02

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 教育社会学者である竹内洋は、『日本のメリトクラシー』で日米の人材選別の仕組みを理論的に明らかにしてみせた後、『学歴貴族の栄光と挫折』をはじめ、教養主義の変遷(=衰退)と学生文化の変質を扱った書を精力的に著している。本書でも、石原慎太郎や黒井千次、岩波文化や全共闘運動といった多彩な現象と事例を横軸に絡ませながら、その戦後の変質を描いてみせた。その組み合わせの自在さには、独特な魅力がある。同時代を生きた者の強味とでもいったらよいだろうか。
 しかし、現在においてかつての「教養主義」を扱うことにどのような意味があるのだろうか? ましてやその「没落」を明らかにしたところで、どうなるというのだろう。本書の具体的な細部の叙述は楽しみながらも、90年代以降に大学生活を送った者の一人としてこうした疑問を感じてしまう。最後の最後で持ち出される「これからの教養を考えるうえで大事にしたい視点」も、取って付けた感が拭えない。
 この物足りなさは、竹内自身がこの教養主義の呪縛や戦後の衰退とどのように対峙してきたのかが十分に明らかにされていないことによる。戦後に大衆化した教養主義の副産物として、自らも「プチ教養主義者」であったことを一つの逸話として紹介はしている。しかし、学生文化が変質する中で、一人の大学教師として、学生や大学とどのように付き合い、何を模索してきたのか。本書はそうした自分史として書かれねばならなかったはずだ。
 残念ながら本書からはそうした意気込みは伝わってこない。多彩な資料や豊富な証拠を提示するほどに、本書が「トリビアの泉」に見えてしまうのは皮肉である。

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紙の本

教養人なんて、ホントにいたの

2014/01/07 19:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:愚犬転助 - この投稿者のレビュー一覧を見る

教養や学歴について熱く語る著者の本はおもしろいが、根本的な疑問は、教養人ってホントにいたのか、だ。私自身、かつての旧制高校的な教養を重んじる姿勢に憧れに似た気持ちを抱き、年配の方には教養人がいると思っていた。ところが、である。社会に出て、大学教授、それなりの地位にある企業人たちと話す機会に恵まれたが、彼らから頭の回転の早さは感じられても、教養は感じられない。たしかに、昔は岩波あたりの本を読んでいた形跡はある。それを血肉とした様子がない。西洋史や東ユーラシア史のエピソート一つを話させても、そのへんの雑学本のほうがずっとレベルが高いと思うくらいだった。私の理解が足らなかったからだろうか。
実際、大学時代、マルクスにかぶれた先輩から「大学生なら、吉本くらい読め」と言われたことがある。吉本の本を手にし、数ページで理解不能、退屈となった。私がバカな俗物だからだろうが、「吉本を読め」といばっていた先輩も俗物であった。
おそらく著者の周囲には教養人といえる人がいたのだろう。ただ、世間にはそうはいない。昔からそうだったのではないかと思う。

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紙の本

食い足らない内容

2007/02/27 20:35

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YOMUひと - この投稿者のレビュー一覧を見る

 読書によって人格形成や社会改良を目指すという教養主義はいわば没落すべくして没落したのであって、今日にあっては自明の現象であろう。読書という行為は、メディアの多様化、そして視聴覚化という状況の中で、その相対的地位の低下は避けられないし、人格形成とか社会のためという価値の衰退も戦後社会にあっては、語るまでもないほどであろう。
 従って、「教養主義の没落」をテーマにするということは、このような常識を超える切り口とか視点とかが必要であろう。残念ながら本書にはそのような部分が感じられない。
一、二、例を挙げると、教養主義が文学部学生に担われたという指摘は、なるほどそれはそうかもしれないが、それにさしたる意味を感じるわけにもならない。また、教養主義が刻苦勉励的農民的エートスに支えられたという主張は、教養主義が日本固有のものとは思えないから、立論にもっと説得力を持たせるには、諸外国との比較も必要となるであろう。
 要するに読後感は物足りないという一語に尽きてしまう。

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2007/01/06 01:20

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2007/06/04 15:18

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2007/08/21 13:27

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2007/12/02 01:18

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2008/07/18 00:44

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2008/07/26 02:24

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2008/08/13 21:29

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