紙の本
理解しやすくておもしろい!
2015/11/16 17:19
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投稿者:cham - この投稿者のレビュー一覧を見る
ギリシャ神話を知りたくてネットで調べて購入しました。読んでみると内容も分かりやすいし、現代との関連性もしっかり入ってて頭に入りやすい!細かく内容がきってあるので、ちょっとした時間でも読みやすかったです。
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ギリシア神話好きなんで買っちゃいました。専門書と違って新書は読みやすく、しかも理解できるからいいっす。
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西洋史の講義のために読んだ本だったけど、知ってそうで実はあまりよく知らないギリシア神話を具体的に紹介する一冊。普段読まないタイプの新書なので、新鮮でした。
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全ての話を網羅しているわけではないけど、有名なエピソードが解り易く系統別に紹介されています。
解釈が難しい物語りも解説してあるので、初心者には最適だと思います。
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高校時代に読んだ1冊。これ1冊読めばギリシア神話についてかなり詳しくなれる。
興味がなかった自分にとっては神々の名前を覚える気力がなかったので、あまり意味がなかったため、本の評価があまりできませんが・・・
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参考画像が多く載っており、解説も簡単なことだけれども非情にわかりやすくしてくれているので、とても親切!
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[ 内容 ]
数多い英雄たちの複雑な関係、神々も介在する入り組んだ物語、重複や矛盾に満ちた展開…。
アポロンやアテナなどの名前は身近であるものの、実は読みこなしにくいギリシア神話だが、古代人の世界観を探るという視点から見ていくと、意外に理解しやすい。
本書は、古代ギリシアの詩や悲劇がどんな話をどのように語っているかを踏まえながら、西欧文明にきわめて深い影響を与えた伝承の数々を紹介する。
[ 目次 ]
はじめに ギリシア神話へのいざない
序章 身近に息づくギリシア神話
第1章 世界の始まりと人間の誕生
第2章 華麗なる女神たち
第3章 ギリシア神話における生と死
第4章 オリンピックとギリシア神話
第5章 怪物考現学
第6章 空に輝く神話
第7章 トロイア伝説
おわりに ギリシア人と神話
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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絵画がところどころに載っているのがいいですね。
洪水伝説が色々なところにあるのは知らなかったなあ…そして神々の系図は一生覚えられる気がしないぞ。すでにオリンポス十二神とその系図がわからないもの。
この詩ではこういうことをうたってて、この書ではこういうことを書いてるんだっていうのがわかるのも面白いです。入門書としてとてもいい。怪物についてまとめていたり、タルタロスを通してギリシャ人の考え方について考察を加えているのも好奇心をそそられます。
神様は好いた腫れたの他にすることないんすかね?
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「借」(大学の図書館。)
大学院で履修している、ギリシャ・ラテン文学という授業で紹介されて読んだ本。
ギリシャ神話は今までほとんど読んだこともなかったけれども、
非常に面白く読めた。
ギリシャ神話の面白さに気づけた。
絵画の紹介などもあるので、
美術好きにも楽しめると思う。
学部1年生で「一般教養の授業はつまらない」と思っている人や、ギリシャ文学などの専攻に進もうという学生にオススメの一冊。
おそらく社会人でも楽しめると思います。
今は経済的に苦しいから買えないけれども、
絶対に手元においておきたい一冊。
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本書は「ギリシア神話ってなんとなく面白そうだけど読むの面倒なんですよね」という方々との筆者の出会いから生まれた1冊となるようです。世の中はあまりにも忙しく儲かる話や直接役に立つことにばかり目が向きがちな時代であるけれども、それなのに異国の大昔の物語に興味を寄せる人も少なくありません。そのような方々のためになるべく登場人物の関係や話の筋が分かりやすいギリシア神話の本があればいいと考えて書かれたのが本書であるということです。
本題に入る前の序章では最先端科学技術にまで浸透しているギリシア神話が紹介されています。例えば太陽系の中で飛びぬけて大きい惑星である木星は最高神ゼウスが由来であったり、その木星の衛星であるイオ・エウロペ・カリスト・ガニメデはいずれもゼウスが愛した女性や少年たちにちなむ命名であるという話題からサラッとギリシア神話の物語紹介に触れていく流れは見事であります。
また人類初の有人月面着陸を果たした宇宙船アポロはアポロンからであったり、金星の地図作成に関わった探査機パイオニア・ヴィーナス号は金星の名でもあるアプロディテからであったり、1994年に誕生したホンダのオデッセイという自動車はオデュッセイアからであったり、その10年後に同じくホンダから誕生したエリシオンという自動車は極上の走りと快適なドライブという開発コンセプトを体現するものとして極楽浄土エリュシオンを由来にしたという幅広いネタの数々を披露してくれます。
さらに原初神の系譜に関してはカオスに連なるものは全て無形(夜・争い・老齢・愛欲・苦悩等々)であり、ガイアに連なるものは全て有形(海・山々・天・大洋・一目巨人族等々)であるということなども丁寧に解説されており、一歩進んだ理解を促してくれます。
そしてギリシア神話で外せない分野の一つが星座であり、現代日本に於ける朝のニュース番組や女性雑誌では星座占いというのが取り上げられており結果により一喜一憂することも多いのですが、それら占いに該当する星座の物語を簡単にではありますが全て紹介してくれているのも楽しめます。
末尾では"原初の世界の系図"・"ケンタロスとペロプスの家系図"・"ペルセウスとヘラクレスの家系図"・"ポントスの系図"も掲載されており予習復習に最適ですし、とにかく楽しく読めるようにという筆者の気配りが全体的になされている魅力的な1冊です。
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中公新書『ギリシア神話』、神話の世界観や各キャラクターの概要が掴みやすいし、巻末のブックガイドも親切で助かります。これでようやく『イリアス』『オデュッセイア』に挑めます。
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日本人は実に外国のものをうまく取り入れる民族だと思います。
英語もフランス語もドイツ語も、すべてカタカナにして日本語に取り込むのです。ランチにヴィシソワーズを取って、デザートはバームクーヘンだった、とか。
日常会話にはこうした言葉がじつに自然に取り込まれていますが、実はギリシア語やギリシア神話に根差すことばも、商品名・作品名などに多く取り込まれている気がします。オリンパス(社名)、アリエスの乙女たち(マンガ―ドラマ、古っ!)、テセウスの船(マンガ―ドラマ)等々枚挙に暇がありません。
そうした、もはや日本語化していて違和感がないけど実はイマイチ由来を知らないギリシア神話について学びたいと思い手に取りました。今年は世界史を勉強しているため、古代ギリシアが終わったタイミングで読み始めてみました。
本作で一番有難かったのは、ギリシア神話をモチーフにした絵画について度々言及してくれていたことでした。例えば、プラド美術館に所蔵されているベラスケスの絵。ベラスケスと言えばフェリペ4世の娘を描いた「ラス・メニーナス」が有名ですが、ギリシア神話をモチーフしたものもあるのですね。死ぬまでに一度行ってみたい美術館です。
他にも作家は私は全然存じ上げませんが、ルーブル美術館、シカゴ美術館、大英博物館等々錚々たる大御所的ハコにギリシア神話をモチーフにした作品が収められているのです。きちんと予習をしてから旅行したら絶対楽しいはずだなあと。
もう一つ、へぇーっと思ったのは、最高神ゼウスと妻のヘラとの度重なる夫婦喧嘩を「征服民族と土着民の宗教的軋轢が反映されていると解釈するのが自然」としていること。日本のような島国だと、独自の文化がじわじわと熟成するようなイメージで神話の成立を想像しますが、ギリシアはヨーロッパとアジアの境に位置し、絶え間なく人の流出入・制服被征服を経て文化が混じり成立していったのだのなあ、と当たり前ですが今更納得した次第です。
こうして成立したヘレニズム文化がキリスト教等の現在のメジャーな宗教に影響を及ぼしていることを考えると、文化の伝播とか世界の「繋がり」の不思議にちょっと感動してしまいます。
余談ですが、大学でギリシア哲学の授業をとったことがありました。その授業ではギリシア文字をアルファベットに置き換えるとかホメロスの暗唱とかやらされました。ホメロスの暗唱については「これを僕がギリシアで暗唱したら喫茶店で店主がコーヒーをおごってくれたぞ」と先生がおっしゃっていたのを思い出しました。
唐突に、老後にギリシア語でも勉強してみようかなと思いましたが、グーグルで検索してみると、とてもギリシア語の参考書は少ないそうです笑。じゃやめとこ。
・・・
ギリシア神話の入り口としてはなかなか面白かったと思います。特に美術との関連を交えて解説している点、「生と死」「怪物」など、私の好みのテーマで章立てしてあった点は個人的には評価は高いです。加えて文献や家系図が巻末に丁寧にまとめてあり、学びたい人にとってはとても親切な本だと感じました。問題はギリシア神話に興味を持つ人ってのがきっとメチャクチャ少ないという事と、私のように興味があっても一度読んだだけではさっぱり覚えられない(老化ですが)という所でしょうか。
西洋史、西洋文化、世界史等々に興味がある人にはお勧め。
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かなり分かりやすいと思います。
人名が多く出てくるため、こんがらがることはあります。ですが読み返せば思い出せます。
少しですが絵画も載っています。
今後美術館に行った時に、この本で学んだことが活かせるでしょう。(もっと読み込んで暗記したいぐらいですが)
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様々なエピソードを、星座やオリンピックや占星術などいろいろなテーマに沿いながら紹介している。それぞれの話がつながらず、バラバラになってしまっているが、ギリシャ神話自体がそういうものなのかもしれない。しかし、ギリシャ神話の話をもっと知りたくて読み始めたのだが、特に最後の章は、筆者のジェンダー論のほうに主眼がある。「『アガメムノン』のクライマックスの一つであるカーペット・シーンが示すように」って、そういうのを知りたいから読んだんですけど。
残念ながら私の目的には合いませんでした。
それと、楽天koboの電子書籍版では章名がなく、すべて「目次」と表示される。
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ギリシア神話に関心はあるけれども、その内容についてくわしくは知らない多くの読者に向けて書かれた入門書です。
神々の誕生や、多彩な魅力をもつ女神たちの紹介をおこない、あるいは星座にまつわる神や古代オリンピックとのかかわりなど、比較的読者にとって興味をもちやすいテーマをとりあげ、関連するギリシア神話のエピソードがわかりやすく解説されています。
また最終章では、トロイヤ伝説がとりあげられ、ジェンダー論の観点からその内容を解釈するという現代的な研究の一端が示されています。そこでは、トロイヤ伝説の形成と受容の歴史についての概要が示されるとともに、貞婦ペネロペと悪女クリュタイムネストラの対比に家父長制の道徳理念を読みとることができると指摘し、古代ギリシア社会における家父長制の強化の過程とこれらの人物像の形成がかさなりあうと論じています。