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日本人へ 危機からの脱出篇(文春新書)
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/01/17
  • 販売開始日:2014/01/17
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春新書
  • ISBN:978-4-16-660938-3
一般書

電子書籍

日本人へ 危機からの脱出篇

著者 塩野七生 (著)

いま、日本は岐路に立たされています。東日本大震災、収束の見えない原発問題、限りなく短い総理の座――。この危機的な状況は「戦後」の混乱ともいえます。私たちはどう生き抜けばよ...

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日本人へ 危機からの脱出篇

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日本人へ 危機からの脱出篇 (文春新書)

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商品説明

いま、日本は岐路に立たされています。東日本大震災、収束の見えない原発問題、限りなく短い総理の座――。この危機的な状況は「戦後」の混乱ともいえます。私たちはどう生き抜けばよいのでしょうか。「賢者は歴史に学ぶ。愚者は歴史にも、経験にも学べない」。古代ローマやルネサンス史などに通暁し、ローマ在住で日本を客観視できる塩野さんのこの警句に、今こそ私たちは耳を傾けるべきです。『リーダー篇』『国家と歴史篇』に続く、叡智に満ちた日本人へのメッセージ、第3弾!

著者紹介

塩野七生 (著)

略歴
1937年東京生まれ。学習院大学文学部哲学科卒業。「海の都の物語」でサントリー学芸賞、菊池寛賞、「わが友マキアヴェッリ」で女流文学賞、司馬遼太郎賞を受賞。2007年文化功労者に。

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みんなのレビュー19件

みんなの評価3.8

評価内訳

2013/12/28 10:20

投稿元:ブクログ

著者による「文藝春秋」の連載エッセイの第3弾。2010年5月号~2013年10月号への掲載ということで、日本では東日本大震災から安倍政権のこと、イタリアではモンティ内閣とその後の混乱の様子と、著者の歴史見識を踏まえた見解が小気味いい。
日本の外からの視点での日本人への貴重なエールだと感じる。
13-170

2013/11/20 14:58

投稿元:ブクログ

震災のこと、日本の政治、イタリアの政治など、すっきりしない世の中が何故すっきりしないのか、すっきりさせる為の方法などが、ギリシャ・ローマ等の歴史から語られています。
たまに同意しかねる意見も有りましたが、塩野先生の本質を見る鋭い洞察力には頭が下がります。

2014/01/04 06:46

投稿元:ブクログ

イタリア在住の立場から3・11後の日本を見て、エールを送る連載エッセイ。

著者が記録したローマ帝国は1000年以上続いたが、その期間、内乱も外部侵入もあったし、政治システムも君主制や民主制、独裁制、共和制とコロコロと変わった。そんな困難のたびにローマ人はリーダーを信じて、解決の努力を続けた。日本人が見習うべきはそんなローマ人の粘り強さとリーダーへの信頼だと、著者は説き、震災復興と復活した自民党政権に期待する。

ただし、著者はこうも言っている。民主制とは完璧ではない。優れた民衆が多く出れば、まとまった決断ができないリスクがある。それは衆愚政治であり、古代ギリシャが没落した原因でもある。日本人には、ある程度の独裁制を認める広い心を持つことも大事だと。

2013/12/08 14:36

投稿元:ブクログ

塩野さんの3冊目。 今も文芸春秋で連載中。 この人の言うことは海外から見た日本なので、非常に客観的で日本の中の日本人ではわからない事をばんばん言っていることが非常に良い。自分にも当てはまることも多々有り、非常に考えさせられる。 母国語とはではやはり考えは日本人は日本語でしか考えがまとまらない、英語で会社の中はあり得ないなど結構痛快で有る。
震災後の日本についての対応が非常に歯がゆいだろうな。
権力の考え方も確かにおっしゃるとおり。 それを言うと今の安倍さんは権力者だけどリーダーなんか??今回の法案もなぜ今?と言うことでちょっと悪っぽいが。読んでみると非常に良いです。お勧め。

2013/11/11 00:01

投稿元:ブクログ

20131110 歴史を理解すると今が見えるのだろう。説得力のある提言に聞こえるのも歴史上の事実の裏付けがあるからなのだろう。賢者は歴史から学ぶ。

2014/01/17 22:59

投稿元:ブクログ

 しっかり自分の足で立ってるきりっとした人だなあと思う。
 内容に関係ないけれど、送り仮名に違和感がある。

2014/02/20 22:57

投稿元:ブクログ

 この塩野さんの「日本人へ」のシリーズは、1作目の「リーダー篇」、2作目の「国家と歴史篇」ともに以前読んだことがあります。
 本書は、その3弾目。現代社会の「危機」に対する構えについて、例のごとく塩野さん一流の歯切れのいい主張が紹介されています。具体的な内容は「文藝春秋」のコラムをベースにしたものなので、その時の世相を反映した小文の集合体という体裁です。採り上げられているテーマは、やはり、イタリアや日本を舞台にした政治的なものが多いですね。
 さらに、本書では「東日本大震災という大災害に直面した日本の政治・社会」という切り口も加えられており、鋭い塩野節は、より興味深い内容になっています。

2013/11/21 01:55

投稿元:ブクログ

”日本人”が外から見た”日本”ほど示唆に富んだものはない。

以下引用~
・勝ち続けながらも、一方では譲りつづけたのである。
ローマが主導して成り立った国際秩序でもある。
「パクス・ロマーナ」とは、この哲学の成果であった。

・要するに、「実力」には、客観性などないのである。「ヤレル!」と思った瞬間に、「実力」の方も上がってくる。

・楽天とユニコロという日本では誰でも知っている会社が、日本の中でも社内では英語オンリーと決めたと知ったときには、御冗談でしょうと一笑に付したものだった。
・・・想像力を自由に羽ばたかせたいと思えば、母国語にまさるものはない。

・指導者に求められる資質は次の5つである。
知力、説得力、肉体上の耐久力、自己制御の能力、持続する意志。
ユリウス・カエサルだけが、このすべてを持っていた。

2013/11/27 13:34

投稿元:ブクログ

作者の男前の考えは痛快だ。

勿論、人それぞれ異論はあろうが、私のように浅学、不見識な者にとっては全てのページで、「なるほど、ごもっとも」、と感じてしまう。

2013/10/30 21:29

投稿元:ブクログ

 文藝春秋で連載されている,塩野さんの「日本人へ」というエッセイをまとめた3冊目の作品です。東日本大震災前後の時期の作品がおさめられているので,地震の前後で変わった日本を取り巻く状況に思いを巡らせながら読んでいました。
 イタリアや日本を取り巻く状況は変わっているのですが,その変化の中でも,塩野さんが主張されている内容は過去から大きくは変わっていないなと思って読んでいました。「ローマ人の物語」でのローマや,「海の都の物語」でのヴェネツィアのように,総合力をいかにして発揮するかということと,大きな問題に対しては,安定した基盤が必要という塩野さんの基本的な考え方は,いつの時代でも変わらないと思いますし,変化の大きい時代では,より重要なことだと思います。

2014/05/19 20:10

投稿元:ブクログ

文藝春秋のエッセイ連載を纏めただけの本のわりに大仰なタイトル。せめて本として出版するのだからはじめにやあとがきくらいあっても良い気がした。時事問題に対する著者の視点も目新しいものは感じられず共感も少ない内容でした。

2013/12/28 07:49

投稿元:ブクログ

イタリアと日本の情勢を比較して、最近の政治や経済について鋭い指摘をしている。が、各タイトルが時々に書かれたエッセイ調なので、手すきの際に書いた文章を寄せ集めた新刊書というチープさは否めない。

2014/09/01 00:07

投稿元:ブクログ

☆3(付箋10枚/P253→割合3.95%)

歴史のチカラ。ヨーロッパの多様性を長い歴史を通じて見て来た著者の言はとても含蓄がある。だけど、それも結果から見れば運命のように思われるけれど、始めたときは必然では無かったそう。そういうものなんですね。

・今では多くの人が、イタリア・ルネッサンスや古代ローマの歴史を書くことは塩野七生の天命とでも思っているかもしれない。ところがその「天命」なるものは、娘時代の自信の無さをどうにかしなくてはという想いで始めた数多の悪あがきの結果にすぎないのである。
(試験されると落ちるので、一人ならば落としようもない)

・書類選考は通ったらしく、面接には進んだ。小さな会社だったので、面接は社長自らが行う。それで聞いてきた。英文タイプはできるか。私の答えはノウ。速記はできるか。それへの答えも否。社長は言った。いったい全体、あなたは何ができるのか。若かった私は、ニッコリして答えたのだ。六か月の間私をお使いになれば、おわかりになります、と。
これで、落ちたのである。だが、落胆もしなかったし、ましてや人格を否定されたなどとは少しも思わなかった。帰宅して報告したら、母が笑いながら言ったのだ。月並みでないあなたを月並みな男が採ったとしたら、そのほうがおかしいわよ。

・仕方なく、私のほうから「職」を作ることにしたのである。アルバイト先だった会社、絶対に私などは採用しない大会社の会長に、直接に談判したのだ。これまでに私がその会社のためにしてきたヨーロッパのモード情報を集めて送る仕事を、イタリアで続けさせてくれと言って。
その人とは一度だけ会って話したことしかなかったのだが、当時は経営の神様と評判の人であっただけに言うことが鋭い。
日本にいてもやれる仕事をわざわざイタリアへ行ってまでやってもらう理由は見いだせないと言う。だが、つづけてこうも言った。イタリアに行きたいほんとうの理由は何ですか。
このときくらい、イチかバチかと思ったことはなかった。それで私は、相手の眼をじっと見つめて答えたのだ。ほんとうは地中海を、自分の眼で見たいのです。そうしたら、実力会長だったこの人は即断した。あなたへの費用はハンブルグ支店の雑費から出すのです。だから、わが社のことなどは気にしないで、地中海を存分に見ていらっしゃい。

・未曽有の国難に際してて、勇気さえあれば「禁じ手」でも使えるという利点がある。EUの共通通貨の仲間にイタリアは入れないと、ドイツ連銀が強硬に主張していた頃の話である。
国の借金が多すぎるというのが理由だが、ときのイタリア政府の財務大臣は、中央銀行の総裁も勤めた人で、この人と首相が決断した。イタリアにあるすべての銀行口座から、預金の0.05%を徴収する、と。

・まず、50歳以上は「産地表示」すらも気にしない、で行ってはどうか。今さら放射能のちょっとやそっと、とでも思って腹をくくるのだ。ソクラテスやレオナルド・ダ・ヴィンチを持ち出すまでもなく、人間が人間である由縁は、どう死ぬか、ではなく、それまでをどう生きていくか、にある。

・日本��は誰もが疑いもせずに使っている言い方に、官僚を使いこなす、というものがあるが、私には不思議でたまらない。「使いこなす」なんて、ずいぶんと失礼な言い方だと思う。

・疑心暗鬼に駆られたあげくに立ち止まってしまい、後から来る人たちに押しつぶされて死ぬか。それとも、危険を避けながらも走り続ける力は自分にだってあると信じて走り出すことで生きるか。

・もう一つ心に残ったのは、私たちはお願いする立場ですから、という言葉だった。あの未曽有の大災害に耐えてきた人々に、お願いする立場ですからなんて言わせて、心が痛まない日本人がいるのだろうか。

・第一は、早急な解決は期待しないこと。この想いで焦ってしまうと、誰一人、どの国、として満足しない結果で終わり、いつか再び問題が再発するのは眼に見えているからだ。
第二は、軍事力を脅しに使っての「押しくらまんじゅう」は、戦略戦術として利口なやり方ではない、ということ。もしも日本までがそれをやったら、欧米は日本に失望するだろう。韓国や中国には失望される危険が少ない理由については、読者の想像にまかせたい。

・8年ほど前だったか、2ヶ月かけてヨーロッパ中を旅していた息子から、ブリュッセルで売っていたという一枚の絵葉書が送られてきた。「パーフェクト・ヨーロピアン」と題され、EU参加の各国人を絵つきで並べて評したものだが、作者がイギリス人だけに、痛烈な皮肉にあふれている。つまり、完璧なヨーロッパ人とは、
イギリス人のように、料理をする人
ドイツ人のような、機知に富んでいる人
フランス人のように、車の運転をする人
イタリア人のように、自制心のある人
ベルギー人のように、進取の気性に富む人
フィンランド人のように、おしゃべりな人
オランダ人のように、カネ離れがよい人
スウェーデン人のように、柔軟性に富む人
ルクセンブルグ人のように、注目を浴びる人
スペイン人のように、控えめな人
ポルトガル人のように、技術大好きな人
ギリシア人のように、組織力のある人
オーストリア人のように、忍耐力に富む人
アイルランド人のような、酔っぱらわない人
とまあこんな具合で、8年前ですでにこれである。その後も参加国は増える一方だから、統一政策を立てるのも大変なのだ。まるでイタリアのマンションの住民会議みたいで、そのEUが全会一致で決めた政策となると一つしか思い出せない。喫煙は自宅内にかぎり外では厳禁、がそれである。ブリュッセルにいるEU官僚たちは、ノースモーカーばかりにちがいない。

2013/12/14 22:09

投稿元:ブクログ

サクサクズバズバ、この人は本当に気持ちがいい。
「物事の細かい事ではなく本質的な部分を」「広い視野と長い目で」「確実に実行する」。簡単なことが一番大切だと。実際にそれができる人・できない人の違いは、結局「覚悟」ではないかという精神論に落ち着いている今日この頃。
一方で、考える事で自発的な過去から学ぶ事ができるのは人間だけ。それを促すのが、歴史の役割。過去にとらわれるのではなく、しっかり見つめることを恐れずに行うべき。

2014/05/03 10:27

投稿元:ブクログ

ちょっと題名と違う。イタリア人のはなしも多いし、日本の政治家に対する個人的な思いや希望という感じ。自身の職業上、政治家に人一倍強いリーダーシップを求めているようだけれど、ちょっと愚痴っぽかった。面白かったのは、民主政と衆愚政のくだり。頷けました。それにしても執筆中に政権が3度も交代したり、東北大震災があったりと短い間にいろいろとあったんだなと実感しました。

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