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世界中に散在しているユーザを一箇所に集めて、そのユーザを金を出しても欲しいと思っている企業や人と結びつける、マッチングするのが、インターネットビジネスなのです。p33
【インターネットビジネスで重要な二つの仕組み】p46
1. ユーザのインテンションを先鋭化させて正しく把握する
2. そしてそのインテンションに基づいて最適なものを提示する
何のヒントや手がかりもなく、ブランド名などを思い浮かべることを「純粋想起」と呼ぶ。p48
【サンクコスト sunk cost(埋没費用)】p62
回収できない費用のこと。例えばソーシャルゲームでこれまでに使った時間、取り返しのつかない時間。
例えば一人の女性と仲良く暮らしていたけれど、あるときいざこざが起きたとします。本質的にはその人は損切りとして、次の人に移った方が投資としては有効なのだけれど、今までその人にかけてきた時間を考えると踏ん切りがつかないことがある。これもサンクコストです。
【レイヤーバンドル、バリューバンドル】p80
インターネットの特徴の一つが、タスクの細分化が起こりやすいということ。これまでだったら全部ひっくるめてやらなければならなかったことが、プロセス単位に分解される。
象徴的な例がニコニコ動画であり、初音ミク。
【情報の粒度】p114
ディレクトリ型からサーチ型へ
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国を超えてどんどん発展していくIT業界、そしてその中での日本発の文化が果たすであろう役割のアツさが独自の視点で語られていて、とてもワクワクしながら最後まで読めた。
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Facebookのタイムラインで遭遇し、面白そうだったので。変化が次々と起きるITの世界を、そのサービスや技術が人の何を満たしているのか、という視点で書かれているのが面白いです。そして、これからは何を満たすのか、ということの答えが筆者の10回目の転職であるGoogleから楽天へ、という一見意外なのキャリアの答えになっています。
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「ITが当たり前の時代に、自由に生きていくための技術」として、ネットビジネスの本質を示唆に富みかつ簡潔に伝えてくれます。
全てのビジネスマンにお勧めです!
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・純粋想起を取る
・ティッピングポイントを超えた収穫逓増の法則
・時間の知覚コスト
・北風的な課金方法...際限のない消耗戦→客離れ。例、怪盗ロワイヤル
・サンク・コスト...埋没コスト。例、パズドラ
・thin relationship management, リーセンシー交換、好意の応報性
・24時間7日間30センチ以内
・電話がもつ暴力性のないコミュニケーションツール。iモードメール。プル型からプッシュ型に。
・濃密な同じ環境を持った人間集団、ハイコンテクストだから、非目的型の垂れ流し情報発信は成り立つ。
・コンテンツ消費。アップル2012年4500億。日本は既に2007年に超えていた。ピークの2011年6500億。スマホ移行で今は4800億。
・日本人は、笑う表現に隠れた機微こそが重要。阿吽の呼吸は気持ちいい。
・アメリカ人はローコンテクストだから言わないとわからない。日本人はハイコンテクストだから言わなくても分かる
・効率化していくだけのインターネットは、時間貯蓄銀行のようなもの。
・ダイソーはお店の滞在時間をうっている。考えを巡らせながら過ごす時間を売っている。
・Amazonやコストコのようなアメリカ的なもの
・インターネットは、ハイコンテクストな快楽を補強するもの
・知が共鳴して起こる化学反応。インプロビゼーション(即興)
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いわゆるインターネット(web)ビジネスについて、基本的なところから、最新のウェアラブルデバイスの意図まで簡単に書かれている本。分かりやすし、ポイントが抑えられていて十分な本だと思う。
日本人のハイテキストなコミュニケーションが今後のインターネットの主流になるってのは、dout.jpとかのコンテンツが流行りつつあるのを考えると納得出来る。
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インターネットの進化(登場から時間が経ったこと)によって、そのネットを取り巻くビジネスの状況がどのように変わったのか、とても分かりやすく書かれていたと思います。
ただ、中盤に至るまではどこかの書籍で既に知っている話が多く、ITビジネスの導入編としては良いと思いますが、もっと深く知りたいという方には少しやさしい内容かもしれません。
個人的に面白かったのは、
・メディアの同期性と非同期性の部分でしょうか。それにおいて、「ニコニコ動画」は疑似同期だという部分。
そこでは、メールと電話の違いなど、ソーシャルなどは非同期性になるのでしょうが、そこで生まれるコメントへのリアル回答などは同期性なのかな。
・日本のコストコにおける、コミュニケーション消費
大量に1か月分を買うのではなく、みんなとシェアするために購入するみたいな。これって日本人的な発想とか絡んでいると書かれているが、とても面白い考察だと思います(勉強になった)。
ITという本書でいうアメリカ的には無駄を徹底して省いていく資質を持つプラットフォームを日本人的に解釈していくと新しいサービスなどは確かに生まれそうですね。
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私たちが普段使いながらも、知っているようで知らないIT。使っているくせ仕組みをよく知らないものなんて世の中にたくさんありますが、ITというやつはどんなもので、そいつはどんな可能性を秘めているのかを考えたくて読んだ本。
全くIT分野は知らなった自分でも、大まかにその特性なんかはつかめた気がします。途中の理論は、いやそれネットワーク効果じゃね?的な記述もあったりして理論の使い方がおかしい所もありましたが、全体的にはとてもわかりやすい!Googleグラスとか何のために発明したのか意味不明だったけど、意義は理解できたㇼ、ITの歴史や、それによるリアル世界への影響と変化がすっきりわかりました。もう一度読んでもっと整理しまする。
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インターネットビジネスの変遷を勃興期から現在に至るまで様々な切り口で体系的に捉え直し、その延長線上に来るであろうウェアラブル、ハイコンテクストな世界まで解説している。一つ一つの言説やこの先の展望に正直目新しさや斬新さはそれほどなかったが、インターネットの歴史を整理するのには役立った。
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池上彰さん並にわかりやすい解説で、ITビジネスの仕組みが理解できます。
GoogleやFacebook、LINE、パズドラなど、一体どうやって稼いでるの?と思ってる人は、コレ読めばOK。いろいろ読んできたけど、この本が一番わかりやすい。
もともと詳しい人には物足りないかもですが、最も大切なITビジネスの本質が改めて理解できる1冊です。本質を掴むと見えてくるものもあるので、読んでおいて損はないと思う。
2〜3時間でサラッと読めるのも(・ω・)b
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久しぶりにビジネス書を読んだ。基本的に小説しか読まないようにしているのだが書店で平積みされている本書が読めと訴えかけていたので手に取った(笑)インターネットの開闢からほぼ20年の節目。本書はインターネットのこれまでとこれらからを見事に整理している。これからの事は分からないけど、それは20年前も分からなかったし、5年前ですらたった今の世の中の姿は想像できなかった。本書はそんな分からない未来を人々の原理を考察してみせてこうあるべきといった将来を提示している。そもそもこれまでの歴史の中でインターネットビジネスが何を目指していたのかということも分かりやすく解説している。インターネットを使ってどうやれば成功するか(儲かるか)といった具体的な(貧乏くさい)ことは全く書かれていないのでそういった内容を期待する方には時間のムダかも。これからもう一回読み直してみます。
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著書は楽天の執行役員である尾原氏。マッキンゼー、ドコモ、リクルート、CDI、オプト、Googleとかで勤務した経験があるらしい。
感想。超良書。IT業界で働いてる方や、同業界に詳しい方にとっては当たり前のこと過ぎて読み応えの無い内容だろう。しかしその他の方にとっては、平易な言葉でIT業界の歴史を説明してくれる本書はとても有益な本だと思う。何故このビジネスが儲かる?注目されてきた?されている?その辺りの経緯というか、そもそも論というか、そこを分かりやすい文章で腹落ちさせてくれた。
備忘録。
•点在する情報を一箇所に集めることは、インターネットが得意。例えば、世界中に散在しているユーザーを一箇所に集めて、そのユーザーを金を出しても欲しい企業と結びつける。
•Googleの検索エンジンのページランク理論。あるキーワードについて、それを重要視しているページからリンクされているページは重要というやつ。それ以前ら、ディレクトリ型の段階的検索しかなかった。
•Googleの検索エンジンで、ユーザーが知りたいものを直接入力させることに成功した=インテンションの先鋭化に成功した。このプラットフォームに加えて、広告を出したい企業側にはアドセンスというサービスを提供。これでGoogleは広告で売上がたつ。
•ユーザーが金を払うのは、情報の対価だけではなく、その情報を探すためのコストや手に入るためのコストもそう。
•クラウドソーシングルによるタスクの細分化。
•マズローのいう「承認の欲求」「自己実現の欲求」が非目的型情報発信が流行る理由。
•似たような話で、フィーチャーフォンのモバイルコンテンツ6000億円のほぼ半分が、着メロ•待受•アバター•絵文字とかのコミュニケーション消費。
•モノを買うのは、そのモノの価値だけではなく、その商品にまつわる物語や、買うまでのプロセスを買っている。
とかとか。
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この業界にいながら、わかったようでわからん(というより、どうすりゃマネタイズできるんだろうかという疑問が多いだけか)ということで、役員さんの机にあったのを見た時から気になっていた本です。
・ネットにより情報の非対称性が縮小
・収穫逓増型。強いところが強くなる
・ユーザそのものが商品▶︎だからユーザ獲得が重要
・TAC(traffic acquisition cost)をいかに抑えるか
・マネタイズ手段:広告、課金、商品売買
・課金ビジネス:情報コスト、探索コスト、入手コストの合計と価格の比較
・ハイコンテクストとコミュニケーション市場
・合理性と余剰、物と物語を売る
最後の項目はAmazonと楽天の違いとのことですが、Amazonのことをそこまで知らないのでよくわかりません。
意思決定上、サンクコストは無視するのが合理的とされますが、必ずしも合理的行動をするわけではないので、ゲームなんかはこのサンクコストの心理的効果(惜しい、もったいない)を利用して課金させるってあたり、なるほどーと。
もう少し余裕ができたら、マネタイズする手段を考えて実行していきたいなあと思うこの頃。とにかく、世界で純粋想起を獲得する必要があります。
でも、個人的にやっぱり関心あるのは、オランダ農業革命。
入力、出力、最適化アルゴリズムで、効率よく質のよい農産品をつくれる条件を探っていったらしい(レイヤーアンバンドルによる個別要素の最適化)。
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復習と補強のような本。この業界の人であれば、ざっくりと感じていることをしっかり言語化してくれている。
1番は、今後のグローバル化は、英語化ではなく、非言語化。
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帯には『転職10回だから見えた。』という文字。うーん、またすぐに転職するような気がする。
昔のコンサルティング会社は、アメリカの企業がやっていることを、客がアメリカの情報を得られない内に伝えてお金をもらっていたらしい。インターネットが普及して、アメリカの情報なんてすぐに入ってくるようにはなったけど、今でもやっぱりアメリカで話題になっていることを翻訳して紹介してくれるようなブログはやっぱり人気になっているような気はする。
読んでいて疑問に思ったのは、『Winnyで10分、20分かけて探すのと、iTunesで10秒で探して視聴して100円払うのとを比べたときにどちらがいいか』という記述。ほとんどの場合、100円では買えないと思うのだけど(もちろん、問題の本質はそこではないのはわかる)。Winnyは使ったことないけど、楽曲を聞きたいだけなら普通にGoogleで検索したら大概見つかるような気もする。
食べログのランキングがただの素人による人気ランキングではないということを初めて知った。工夫されてるんだなぁ。ページランクのようなアルゴリズムでもやっているのだろうか。
i-modeのコンセプトは『24時間、7日間、30センチ以内』ということだったらしい。初めて知った。そういえば前に、図書館の廃棄本の中からi-modeについての本見つけて持って帰ったけど、まだ読んでなかった。今度読もう。
ダイソーは確かにいるだけでなんとなくワクワクするような気はする。でも、行っても、ほとんど買うこともなく帰ることが多い
それにしても、コミュニケーションが苦手な自分にはやっぱり日本は合わないのかもしれない。なんだよ日本人はハイコンテクストだから言葉にする必要がないって。まあ、海外にいくのはもっと嫌だけど。