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今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話
著者 宇江佐真理
江戸の大火で住み慣れた家を失ってから十年。伊三次とお文は新たに女の子を授かっていた。ささやかな幸せをかみしめながら暮らすふたりの気がかりは、絵師の修業のために家を離れた息...
今日を刻む時計 髪結い伊三次捕物余話
今日を刻む時計 (文春文庫 髪結い伊三次捕物余話)
商品説明
江戸の大火で住み慣れた家を失ってから十年。伊三次とお文は新たに女の子を授かっていた。ささやかな幸せをかみしめながら暮らすふたりの気がかりは、絵師の修業のために家を離れた息子の伊与太と、二十七にもなって独り身のままでいる不破龍之進の行く末。龍之進は勤めにも身が入らず、料理茶屋に入り浸っているという……。人情に厚いふたりが活躍する大人気人情捕物帖シリーズ、待望の新章スタート!
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紙の本
今日を刻む時計
2013/01/23 19:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽちくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマを見てはまり、以来愛読しています。皆少しずつ年を取り、作品も渋みを増して来ました。私は女性で、茜よりははるかに年上ですが、結婚に迷う兄を一喝する姿に感動を覚えました。私が茜なら、感情に流されないではいられないような気がするのです。新たな登場人物も加わり、益々目が離せなくなった伊三次の物語、これからの展開が楽しみです。
紙の本
次のステージへ・・・
2013/01/20 00:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Fukusuke55 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作、「我、言挙げす」から待つこと1年10ヵ月。
10年の時間を経て、久々に再会した伊三次さん、お文さんは すっかり、しっかりオトナ・・・というか中年の入り口に立ち、主人公は不破龍之進たちの世代にゆるやかに移っています。
新しい時代、新たな登場人物がこれまた心惹かれます。
伊三次さん、お文さんの間に生まれた女の子お吉ちゃん。健気でみんなに愛されてすくすくと育っている様子が伝わってきます。伊三次さん、お文さんの血を受け継げば、きっと美人で正義感溢れる魅力的な女性に育って行きそうで、今から楽しみです。
龍之進の妹 茜ちゃん。女武道そのものの彼女も、絵師として自分の将来に大きな不安を抱きながらも修行の日々を送る伊三次さん、お文さんの息子伊与太に心惹かれています。そう言えば二人は幼なじみ。大人たちに言えない思いを無言で共有している二人です。
そして、27歳の龍之進、ついに年貢の納め時。その時選んだ女性は、ちょっとぶっ飛んで見える「てけてけ」こと徳江ちゃん。生まれは町人(鳶の娘)で、苦労をしながら生きてきた元気な女の子。龍之進より一回りくらい下、小姑の茜ちゃんとほぼ同年。友之進さん、いなみさんという舅・姑との関係がどうなることか、これから楽しみです。
龍之進を芯に6篇の作品が収められていますが、私は最終篇の「我らが胸の鼓動」が一番のお気に入りです。少年期、青年期の何ともいえないむずむずとした心の中、自分で自分を閉塞しているちょっと屈折した思いが晴れて、曇り空から垣間見える陽の光、それもこの上なく明るく力強い光を感じました。
数十年ぶりにゆっくりと旅を堪能した時のお伴だった本書。
読み終わった時に車窓から見た、海にきらきらひかる陽光が印象的でした。
紙の本
今日を刻む時計
2021/07/14 09:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukko - この投稿者のレビュー一覧を見る
髪結い伊三治捕物余話 第9作
一足飛びに前作から10年の月日が流れ読者としてはあたふたあたふた
作者の宇江佐真理さんが生きてるうちに最終回を書かなければとの思いから10年ワープさせたとのこと
長い間、何かと関係がぎくしゃくしていた伊三治と十兵衛(姉の夫)も娘のお吉の登場で良い方向に行く兆しが見えてホッと安心