読割 50
電子書籍
U[ユー]
著者 今日マチ子 (著)
「あなたを殺したい」―――人間の力を超え、コピーロボットの中に宿り始める独自の意志。今日マチ子が描く、初めてのエロティック・SF・ホラー! 大学の研究室でクローン技術の研...
U[ユー]
U (F×COMICS)
商品説明
「あなたを殺したい」―――人間の力を超え、コピーロボットの中に宿り始める独自の意志。今日マチ子が描く、初めてのエロティック・SF・ホラー! 大学の研究室でクローン技術の研究をするユウは、引っ込み思案で、恋愛も片思いどまりの冴えない女子大生。“理想の自分をつくるため、ついに実験で自分のコピーロボットをつくりだし、奇妙な友情で結ばれる。しかしコピーは次第に独自の意志を持ち、殺意が芽生えてゆく。これは避けられないことなのか――。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
アイドル・モーメンツ(微睡)
2015/09/14 03:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
リリカル系の今日マチ子のファンであるが、シュール系にも抗い難い魅力がある。特に本作は、一連の戦争ファンタジーと異なり、SF的手法で描かれる未来への、漠然とした恐怖や警告が、じんわりと沁み込んでくるような作品。
以前「センネン画報」の読後、リリカルでありながら揺るぎ無い“芯”を感じさせるところは、BGMならピアノのビル・エヴァンスか、と夢想したのを思い出し、本書を開く前にBGMを考えた。同じピアノでマル・ウォルドロン?マッコイ・タイナー?どうも違うし曲が浮かばない。
BGMを諦めての読後ふと、グラント・グリーンの「アイドル・モーメンツ」が浮かび、流してみると思いのほか合う。何よりこの曲は、ピアノのデューク・ピアソンが“まどろみ(微睡)”をテーマに作曲したもの。まさに本書のラストに呼応するかのよう。一層、今日マチ子の暗示する未来に薄ら寒くさえなった。