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かくして殺人へ
著者 著:カーター・ディクスン , 訳:白須清美
映画の撮影所という「魔界」を舞台にした本格派の挑戦的ミステリ。ヘンリー・メリヴェール卿登場!登場人物たちが、作品世界の中で実に生気に満ちて、呼吸している。プロデューサーも...
かくして殺人へ
かくして殺人へ
商品説明
映画の撮影所という「魔界」を舞台にした本格派の挑戦的ミステリ。ヘンリー・メリヴェール卿登場!登場人物たちが、作品世界の中で実に生気に満ちて、呼吸している。プロデューサーも監督も脚本家も俳優も皆、特異な人間であるが、カーターの筆致にかかるとそのラディカルなまでの作風に見事にマッチし、その異界におけるリアリズムを成立させているのだ。
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紙の本
H・M卿、映画界に挑戦!
2002/06/09 17:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
おなじみヘンリー・メリヴェール卿が、映画の撮影現場でおきた怪事件に挑戦! 変わり者の多いことで知られる映画界にH・M卿の取り合わせ、さぞや大騒ぎがおこるだろうと期待していたのですが、得意のドタバタ劇はそれほどでもありません。書名のとおり殺人事件がおきるまでを丹念に書いていて、H・M卿の登場も、事件がおきるのも半ば過ぎ(未遂事件は何度かありますが)なので、しかたないことかもしれませんが。
「わしはもう歳だ」などと寂しくなるようなことをつぶやき(すぐに立ち直ってはいますが)、ビシッと締めるところは締めますが、いまひとつH・M卿の活躍が足りない分、周りの人物たちが補ってくれていて、ヒロインの恋愛模様はほほえましく読めますし、映画界という特殊な業界の雰囲気もよく伝わってきます。
1940年の発表とかなり古い作品ですが、いま読んでも充分に楽しめるミステリです。