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犬神奇談
「……いた。あそこです」その声に、敏生も天本も龍村も目をあげ、そして息をのんだ。星も凍るような寒夜。静まりかえった裏庭に、じっと立ちつくして。やがて、つぶやいたのは、誰だ...
犬神奇談
犬神奇談 （講談社Ｘ文庫 White heart）
商品説明
「……いた。あそこです」その声に、敏生も天本も龍村も目をあげ、そして息をのんだ。星も凍るような寒夜。静まりかえった裏庭に、じっと立ちつくして。やがて、つぶやいたのは、誰だったろうか。「……あれが……」彼らの目に等しく映っていたもの――それは、首のない大きな白い犬の姿だった……。ネオ・オカルト・ノヴェル！
目次
- 一章 その時その場所で
- 二章 少しでも誰かのために
- 三章 だから今はまだ
- 四章 僕の声を生き返らせて
- 五章 心が灯した魔法
- 六章 今ここにいること
- 七章 凍えた翼で
- あとがき
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紙の本
嫉妬してる天本さんがステキ。
2002/12/12 13:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：林田リンダ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今度のお仕事は琴平温泉で起きた(笑)。これを見た瞬間思わず吹き出しました…。そーか、敏生か…。
今回は敏生のお友達が登場します。友達が困っていること、それは毎晩のように首のない犬が現れ、金刀比羅宮へ彼を連れて行くというもの。一体この犬の目的は？ 敏生と友達があんまり仲良くするから、天本さんは面白くない様子。…ただ、嫉妬してるだけなんですが(笑)。天本＆敏生はこの可哀相な犬を救うことができるのか！？ そして敏生は天本の元へ帰ってくるのか！？(←作品とは全く関係ありません。スイマセン)。
「君は…俺の傍に居てくれるかい？」天本さんの言葉にやられました。毎回毎回、ラストシーンがステキで読むのが本当に楽しいです。天本さんの切ない告白や、敏生の素直な告白を聞くと心が温かくなります。これがあっての奇談ですよね☆
