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刑法39条はもういらない
著者 佐藤直樹 (著)
「精神障害者」の犯罪責任を免除する刑法39条。その起源を刑法史にさぐり、「理性的な人間像」と対立する「非-人間としての精神障害者」という論点を浮き彫りにする。精神鑑定が情...
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刑法39条はもういらない
商品説明
「精神障害者」の犯罪責任を免除する刑法39条。その起源を刑法史にさぐり、「理性的な人間像」と対立する「非-人間としての精神障害者」という論点を浮き彫りにする。精神鑑定が情状酌量の手段でしかない現状もふまえ、責任能力を認めないのは「精神障害者」を「人間」と見なしていないと鋭く批判し、刑法39条の廃止を主張する。
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目次
- 第1章 日本の責任能力制度-「生物学的」方法と「心理学的」方法
- 第2章 狂人は自分の病気によってすでに十分罰せられている-近代以前の責任能力
- 第3章 「自由意思‐理性的人間像」の成立-重商主義の時代の責任能力
- 第4章 鈍化する「自由意思‐理性的人間像」-自由主義の時代の責任能力
- 第5章 「あいだ」としての精神病-「生物学的」方法批判
- 第6章 フィクションとしての「他行為可能性」-「心理学的」方法批判
- 第7章 日本の責任能力をめぐる判例-「了解可能性」という方法
- 第8章 「あいだ」と「ゆるし」の責任能力論-刑法三九条廃止のあとにくるもの
著者紹介
佐藤直樹 (著)
- 略歴
- 1951年仙台市生まれ。九州大学大学院修了。九州工業大学情報工学部教員。専攻は刑事法学・現象学・世間学。著書に「〈責任〉のゆくえ」「共同幻想としての刑法」など。
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