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電子書籍
神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
著者 岡本貴也
あの日、僕はすべてを失った。生きるために、青年が選んだのは復元納棺師となって死と向き合うことだった。実在の復元納棺師をモデルにした真実の物語。定職につかず漁港で働いていた...
神様の休日 ~僕らはまためぐり逢う~
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神様の休日 僕らはまためぐり逢う
商品説明
あの日、僕はすべてを失った。
生きるために、青年が選んだのは復元納棺師となって死と向き合うことだった。
実在の復元納棺師をモデルにした真実の物語。
定職につかず漁港で働いていた22歳のフリーターの彰紀は、前向きで明るい地元の美容師・えり奈と出会い付き合い始める。
初めて大切なものを見つけた彼は、周囲の反対を押し切りえり奈と結婚。家族を守るために必死に働き出す。
長男も生まれ、二人目の出産を控えた幸せの最中、東日本大震災が起こる。
長期間の漁のため、船に乗っていた彰紀が初めて次男を抱いたのは、泣くことも、笑うこともできない冷たくなった我が子だった。
すべてを失った彼は、故郷を離れ、ひとり死ぬことを考える。
死ぬこともできなかったある日被災地でボランティアとして働いている復元納棺師の存在を知る。
死ぬ前に、自分にはできることがあるかもしれない、と弟子入りをお願いするが……。
震災も、失った家族のことも忘れる必要なんてない。
「助けてあげられなくてごめんね」と後悔だらけだった日々から一歩踏み出した青年の物語。
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紙の本
あの震災の悲惨さを痛感する。
2015/04/29 18:00
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投稿者:英世 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災の実話を元に描かれた作品。不幸な生い立ちの青年が運命の女性に出会うことで幸福な人生を歩みだす「以前」と、震災によりすべてを失い絶望のどん底へ突き落される「以後」の二つの章から成り立っている。震災の悲惨さを描く「以後」だけでもとても辛い内容だが、平凡で幸せな日々の「以前」が描かれることで、被災された人々の苦悩を思い知らされた。「以前」が温かく甘い話だけに「以後」は何度も読む手を止めて涙なしには読めなかった。最後は希望のある終わり方でまた読み返したいが、「以後」は軽い気持ちでは読めない。