商品説明
いまをときめくお狂言師の歌吉は、幕府隠密をひそかに助ける「手駒」も務める。将軍家の姫の嫁ぎ先をめぐり下される密命。お吉でなければ聞き出せないことがある。「どの大名家でも将軍家のご息女を迎えるのを災厄のように恐れておる。迎えれば家格は上がるが、莫大な費(つい)えがのしかかってくるからだ」。町娘お吉の活躍が冴える直木賞作家の人気時代小説シリーズ第三弾!
目次
- 厄介嫁
- 火花
- 女客
- 精姫様一条
- 孝五郎様一条
- 不忍池暮雪
- 男二人
- 江戸の友
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2012/01/25 10:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:セケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
3冊目となったお狂言師シリーズ?
(シリーズと呼んで良いのか?次もあるんですよね??)
杉本章子さんの文体も登場人物も、媚びがなくそのくせしっとりとしていて好ましい。
今作は徳川家養女の嫁ぎ先をめぐって藩の内部にさまざまな謀略が…お狂言師の姿を借りて大名家の様子を探る主人公お吉が活躍。
将軍家や各藩の内情、当時の庶民の暮らしなどを構えることなく描き込んでいくうまさには感嘆させられる。
しかし、お吉と深い因縁のあるお糸をからませたためかほんの少し散漫になったような印象もある。
精姫(あきひめ)様の話は一応完結しており、この1冊だけでも楽しんで読むことはできる。
正直を言えば、おすず信太郎のような続きが待ち遠しくてならない長編シリーズをまた読ませて欲しいのだが…