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親鸞入門
著者 佐藤正英 (著)
比叡山で修行の後、法然門下の若き念仏者として出発した親鸞。その長い生涯は「真にして実なる」絶対知の探求に向けて、絶えず内なる存在である自己を追求しつづけた「信」の軌跡であ...
親鸞入門
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親鸞入門 (ちくま新書)
商品説明
比叡山で修行の後、法然門下の若き念仏者として出発した親鸞。その長い生涯は「真にして実なる」絶対知の探求に向けて、絶えず内なる存在である自己を追求しつづけた「信」の軌跡であったといえよう。その波乱の生涯を背景に、一人の念仏者として自らを問いつづけた独自の思想の核心を読み解き、新たな親鸞の全体像に迫る。
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紙の本
四十八巻伝には綽空が出て来る
2024/01/13 22:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
他の本のように中国を「震旦」と書くようなキザな事をしていないので読みやすい文体だ。ただしある程度は親鸞の著書や恵信尼消息、歎異抄、康永本親鸞聖人絵伝といったものの知識は必要だ。同じ版元から刊行された「親鸞始記」のように「親鸞聖人正明伝」なる江戸中期の高田派の学僧が創作した親鸞伝?に依拠しているわけではない。親鸞について読んでいると伝記的史料が最後には本人の著作にあるわずかな記述を除くと恵信尼消息と歎異抄に行き着いてしまうので「親鸞聖人正明伝」や「親鸞聖人正統記」のような真偽不明の記述に満ちた江戸時代に書かれた伝記類や伝承類に飛びついてしまう人が出て来るのだろうか?
ただし四十八巻伝(「法然上人行状絵図」)には七箇条起請文の署名者の1人に「綽空」が出て来るのに「親鸞の名は見出せない」はないではないか?四十八巻伝の写本や刊本には浄土宗の「親鸞抹殺論」によって?「禅空」としたものがあるようだ。鎌倉末期の鎮西派にとって親鸞とは七箇条起請文の忘れられた一署名者に過ぎない存在であり、西山派の証空のように取り立てて立項すべき対象ではないと認識されていたのが分かるのと真宗の宗門外の著書に出て来る数少ない親鸞の痕跡として伺えて興味深いものがあるのに。
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当方と大乗仏教をつないだ本
2016/09/07 23:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の原本が当方と大乗仏教(「テーラワーダ仏教」なるカルト教団は、あまりにも独善的な内容の「般若心経は仏教か?」で興醒めしたが。もっとも、それが教団の「主張」なのは分かっているが)とをつないだ本の1冊だ。紙の本は絶版だが、電子化されたのはいい事だ。
昨今、流行の伝存覚著「親鸞聖人正明伝」なるものに依拠していないので、通説に則った親鸞と恵信尼に出会う事が出来る。「正明伝」に依拠した本が、いかに信用出来ないか、よく分かる。ただし、この本には佛光寺の「善信聖人親鸞伝絵」と覚如の「口伝抄」に出て来る一切経校合は出て来ないけれど。
「教行信証」に一章を割いていて、これをどう解釈するか、は読者が選ぶ事だ。