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「会社を変える」人材開発~プロのノウハウと実践~
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「会社を変える」人材開発 プロのノウハウと実践 (光文社新書)
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紙の本
人材開発担当者の新たな役割
2011/04/24 23:21
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
監修の柴田氏は「組織風土・体質改革」のサポートを行なうスコラ・コンサルタント社の代表。本書のテーマは人材開発。株主が第一と思っている企業も、表向きは「人(社員)が一番大切」と言っている。成果主義が広がり、それが人材育成を阻害していることが指摘されるようになった。仕事を通して成長を実感できないとしたら、その職場に留まることは無意味だと感じるだろう。人材育成を全て会社が担うのは、余裕のある大企業でない限りは難しい。育成にまで手が回っていないところがほとんどなのではないか。社員個人も経営側も悩んでいると思われる。そうした問題意識から本書を手に取った。
第1章では人材開発とは何か、第2章では人材開発担当者の基本スキル、第3章では人材開発担当者のトレーニングについて解説している。第2部は第1部の応用編で、人材開発担当者が会社再生に取り組むというストーリー仕立てで、人材開発担当者の在り方や行動について具体的に描いている。
本書では人材開発担当者とは「個人の成長と組織の活性化に直接関わる役割」としている。そこには「社員個人に対してキャリア支援をするキャリアカウンセラーとしてのマインド」、「職場の活性化を図っていくプロセスデザイナーとしてのスキル」が求められる。著者は本書をビジネスマンだけでなく、親や学校の先生などにも読んで欲しい、と述べている。勘違いしてはいけないのは、人材開発担当者とは教師のような教育係ではないという点だ。
人材開発担当者が旧来の「研修事務局としての仕事スタイルしかできないならば、社内で生き残っていけない」とも指摘する。人材開発担当者は本書の第2部で具体的に書かれているように、面談やミーティングのために現場に出掛けていくべきだという。新たな役割が期待されていると認識すべきだろう。
また、管理職をはじめとする現場キーマンの能力開発が極めて重要、というのは同感だ。私も通信教育で管理者教育を受講したことがあるが、実効性があったかどうか疑問だ。それだけに管理職の能力開発は難しいと思われる。