- カテゴリ:中学生 高校生 一般
- 販売開始日: 2014/07/11
- 出版社: 集英社
- レーベル: 集英社スーパーダッシュ文庫
- ISBN:978-4-08-630518-1
電子書籍
円卓生徒会 12
著者 本田 透
【SD名作セレクション(テキスト版)】〈聖盃〉によって見知らぬ世界へ飛ばされてしまった亜砂とガラハッド。そこで出会った少女・フェイから、これまでの真実を教えられる。〈ラグ...
円卓生徒会 12
円卓生徒会 12 (集英社スーパーダッシュ文庫)
商品説明
【SD名作セレクション(テキスト版)】〈聖盃〉によって見知らぬ世界へ飛ばされてしまった亜砂とガラハッド。そこで出会った少女・フェイから、これまでの真実を教えられる。〈ラグナロク〉の決着、鞠の本当の過去、姉の真実の願い、円卓騎士たちの未来――。すべての出来事が見事な円環をなし、今ここに壮大なストーリーへ終止符が打たれる! 泣いても笑っても、これが最後の12巻!! “アーサー王”の物語が完結する。※この商品にはイラストが収録されていません。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
本田透という小説家の底力を見た“紅龍姉弟の物語”の見事な大団円
2009/11/26 21:33
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
第10巻のあとがきにあった『夜明け前が、一番暗い。』を頼りに重苦しい第11巻を読み終え、どのような“夜明け”になるのかと不安と期待を持って読み始めた最終巻は、夜明けどころか超新星爆発並の破壊力で作者の底力をまざまざと見せつけられた大団円だった。パラレルワールドに時空間移動、さらには特殊相対性理論(ウラシマ効果)に弥勒菩薩の概念まで持ち込んでの「何でもアリ」で若干強引な展開や、亜砂自身の出自などで所々気になる点はあるものの、これら全ては本田作品の“お約束”だし今回はもぅどうだっていい。複雑怪奇ながら割と整然とした筋道を立てた素晴らしい展開だったと思う。それにも増して、ずっと悪女を演じ続けてきたモーガン姉さんの全てが判明したことこそ特筆である。登場からして謎めいてはいたが、聖盃探索に旅立つ亜砂への“涙の懇願”や短編で綴られたマナーン・マクリルへの過剰な怖れだけでなく、第5巻の子猫遊さんへの挑発と魔術対決にまでちゃんと意味を持たせている。そして、そこにあるのは家族愛・姉弟愛を越えた愛である。これ、ツボだとヤバイ。『5時間』とのセリフは「16年と5時間」でもあり、亜砂への揺るぎなく深い愛情には不覚にも号泣を禁じ得なかった(『円卓生徒会』で号泣なんて何か悔しい)。モーガン姉さんにこそ「お疲れ様」と声を掛けたい。先頭の口絵とP.157の挿絵は素晴らしい笑顔のリンクである。そしてもう1人、これにも勝る愛情を最後まで失わなかった娘がいる。子猫遊さんの行方、その顛末を驚きとともに読んで欲しい。これまでの軽薄おちゃらけ路線を払拭する手腕には素直に驚くとともに、実は作者もモーガン姉さんと一緒に本シリーズ完結までの旅をしていたことが伺える素晴らしい作品に最後で化けたと思う。超絶におちゃらけてのハッピーエンドを密かに予想していた自分がちょっと恥ずかしい。