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電子書籍
乾坤の児 千里伝
著者 仁木英之
滅びたはずの隋の王・煬帝が時を曲げ、天地の因果をあやつりはじめる。妻を殺され絶望したバソンは敵の捕らわれの身に。バソンを救いにいった千里が見たものとは? 己の強さにおぼれ...
乾坤の児 千里伝
乾坤の児 (講談社文庫 千里伝)
商品説明
滅びたはずの隋の王・煬帝が時を曲げ、天地の因果をあやつりはじめる。妻を殺され絶望したバソンは敵の捕らわれの身に。バソンを救いにいった千里が見たものとは? 己の強さにおぼれ、暴虐さを増す絶海の目を覚ませられるのか。文庫版のために特別に書下ろした短編を新たに収録し人気シリーズ堂々の完結!!
目次
- 序
- 第一章 賽の目
- 第二章 天狐の戦
- 第三章 竜の城壁
- 第四章 再逢
- 第五章 真の偽、偽の真
- 第六章 乾坤可擲
- 終
- 結束の糸
著者紹介
仁木英之
- 略歴
- 1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学。2年間を海外で過ごす。「夕陽の梨」で歴史群像大賞最優秀賞、「僕僕先生」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。
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完結。
2022/10/08 09:26
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
長かったが、この巻で完結。
途中の巻では、読むのがしんどく感じることもあったが、それらの過程があってのこの巻。
圧巻でした。
読み通して良かった。
アクションシーンも映像を見ているかのような表現で、ワクワクする。
反面、どうしても舞台背景など説明的な部分はあって、そこが読みづらく感じてしまうところがシリーズ通して唯一惜しかったところ。
全編通して面白かったのは、千里の成長、絶海の煩悶、バソンの明るさ。
もちろん、紆余曲折はあるにしても、互いの信頼感を深めて、さらに成長していったところは往年のジャンプ漫画を彷彿とさせる。
また、この物語のテーマをもう一つ挙げるならば、歴史ファンタジーの形は取りつつも、現在の世界情勢や社会のあり方についての一つの方向性を示しているということもできるのではないか。
圧倒的な世界観に酔える作品。