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グロービスMBA事業開発マネジメント
著者 グロービス経営大学院 , 堀義人
ユニクロ、京セラ、TSUTAYA、リクルートは、どのようにして事業を立ち上げ、軌道に乗せることができたのか。アイデアの見つけ方からビジネスプランの作成、人材・組織づくり、...
グロービスMBA事業開発マネジメント
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グロービスMBA事業開発マネジメント
商品説明
ユニクロ、京セラ、TSUTAYA、リクルートは、どのようにして事業を立ち上げ、軌道に乗せることができたのか。アイデアの見つけ方からビジネスプランの作成、人材・組織づくり、資金調達、成長戦略の構築……新規事業のスタートアップや新会社の設立に不可欠な要件を分析。ビジネスリーダー必読!
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紙の本
実行への変換キーを押す実務書
2010/04/11 18:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kc1027 - この投稿者のレビュー一覧を見る
閉塞感という言葉を毎週のように聴く。
社会が閉塞した感じとはどういうことだろう。
それは何かコトを起こしても変わらない感じ、起こせないような感じ、
つまり全国津々浦々あくまでも「感じ」が積もり積もって
閉塞感漂うという一語に回収されて多くの人がしょうがないような
感じになってしまっているのではなかろうか。
ビジョンがないわけではないと思う。勇気がある人もいると思う。
日本の世の中の詰まるところ、コトを推し進める実務的シナリオが
弱いんではなかろうか。事業を開発していくマネジメントが機能して
ないだけなんではなかろうか。
本書はアジアNo.1ビジネススクールを目指すグロービスのシリーズ本。
事業を開発していくにあたっての方法論の伝授にプラスして「アニマル
スピリット」を喚起することを意識して書かれた実務書だ。
とかく実務書というのはちょっとモノを知った人からは軽蔑されがちだが、
世の中を具体的に動かしているのは、法律にしろ会計資料にしろ、
実務的な書類だったりする。そして言うまでもなく、実務書類は宿命の
ようにあんまり面白くはない。
でも、本書の前半、ビジネスモデル、ビジネスプランに関する章を
読んでいて、あらためて思った。世の中を動かす書類は、面白くないと
駄目だ。知的興奮がないとコトが動かない。カラダも弾まない。
本書の最終章には、今話題の新興生保「ネットライフ生命保険」の実際の
事業計画書の一部が載っている。生保の市場環境と新会社の基本
コンセプトが書かれた簡素なプレゼン資料は、簡素だけど意味の含有量が
高く、コトを起こしそうな企画特有な前のめり感が溢れている。
鉄腕アトムはついに小学校に実務的に入学したらしい。
細密に描かれた未来は、人々の脳裏を経由して本当の未来になって
しまったりする。このシンプルな表紙のビジネス書が提示してくれるのは、
コトを推し進めるシナリオの強さ、その源泉がどこから来るのかという
ことだ。それは単純ではないので、読み込まなければならない。
そして実行への変換を喚起する実務書は、世の中を本当に変える。