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陋巷に在り3―媚の巻―(新潮文庫)
著者 酒見賢一
孔子に対抗して塾をかまえ、急速に勢力を拡大していく謎の人物、少正卯。その屋敷に住む妖艶な美女、子蓉は恐るべき性魔術・媚術の使い手だった。練達の儒者である子路をはじめ、孔子...
陋巷に在り3―媚の巻―(新潮文庫)
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陋巷に在り 3 媚の巻 (新潮文庫)
商品説明
孔子に対抗して塾をかまえ、急速に勢力を拡大していく謎の人物、少正卯。その屋敷に住む妖艶な美女、子蓉は恐るべき性魔術・媚術の使い手だった。練達の儒者である子路をはじめ、孔子の弟子が次々と子蓉の術の虜となり、ついに魔の手は顔回へと及んだ。透徹した精神と類稀な呪術を備えた顔回さえも、子蓉の掌中に落ちてしまうのか? いよいよ佳境に突入する大河娯楽巨編、第三巻。
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紙の本
魅力的な悪役、敵役が物語をなお一層ひきたてる
2008/12/14 13:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どのような小説でも、SFやファンタジー、大衆小説や中間小説、というものでも、小説というからには、どこかで人間というものを描いているものでなければならないだろう。大衆小説、中間小説と純文学との区別などはいっこうに解らないが。この本は伝奇小説というような分類になるのであろうが、同様である。
強烈な悪役である美女の心理が面白い。なにか複雑微妙な人間心理の綾がある。物語の魅力は主人公だけで作り出せるものではない。魅力的な悪役、敵役が物語をなお一層ひきたてる。奇妙、摩訶不思議な中国古代の巫術、呪術の戦いもおもしろいが、登場人物がそれぞれ魅力的である。