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沃野の伝説(上)
著者 著者:内田 康夫
米穀卸商の坂本が水死体で発見された。死の直前に坂本が電話した相手は光彦の母・雪江。浅見は母の依頼で調査に乗り出す。一方、長野県では大量の闇米横流し事件が発覚。竹村警部もま...
沃野の伝説(上)
沃野の伝説 上 (角川文庫 浅見光彦シリーズ)
商品説明
米穀卸商の坂本が水死体で発見された。死の直前に坂本が電話した相手は光彦の母・雪江。浅見は母の依頼で調査に乗り出す。一方、長野県では大量の闇米横流し事件が発覚。竹村警部もまた、捜査を開始し……。
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紙の本
日本の米事情が分かるかも
2001/03/21 16:02
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投稿者:sansho - この投稿者のレビュー一覧を見る
米問題の是非を問う作品。
コシヒカリの中でも事実上新潟県魚沼産が日本の最高作品である。その最高であるが故の流通事情が問題となり命題化された。
通常「米(コメ)」は農協や米屋など流通における末端のお店から消費者へと購入されていく。米自体は生産者の農家が政府が指定した米の流通業者を通し、流通業者から米屋へと渡っていく。しかし、政府の買い上げだけに折角差別化を図ったブランド米も一般の流通に乗せてしまえばオイシイ生産とは行かない。つまり値段は高くない訳だ。所謂ヤミ米とは、この政府指定の流通業者を通さずに、米を扱う業者へ高い値段で買ってもらうシステムで一般消費者へ渡ることを言う。しかも冷害だの不作だのといった生産自体にかげりがある時は米の市場は一変する。一変する市場を睨んでいる悪い奴が儲けを企むストーリーをこの作品は楽しませてくれる。
今まで米騒動で騒がれたことは何度かあるが、その度に結局政府が隠して、市場に出回っていないなんてことがあったが、この作品ではこのような大事な米の流通から今の時代の農家事情を反映させている。
扱う内容が専門的な話ではあるが、米市場を知りたい方は必見かもしれない。