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54歳引退論 ――混沌の長寿時代を生き抜くために
著者 著:布施克彦
わが国の経済は低迷を続けている。多くの企業が、人員整理、賃金カットなどのリストラを敢行、中高年の雇用は悲惨な状況だ。特に、五十五歳以降の人たちに対する処遇は厳しい。多くの...
54歳引退論 ――混沌の長寿時代を生き抜くために
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54歳引退論 混沌の長寿時代を生き抜くために (ちくま新書)
商品説明
わが国の経済は低迷を続けている。多くの企業が、人員整理、賃金カットなどのリストラを敢行、中高年の雇用は悲惨な状況だ。特に、五十五歳以降の人たちに対する処遇は厳しい。多くのサラリーマンにとって、ローンや子供の教育が一段落するこの年齢。しかし年金はもはやあてにできない。本書は、かつて余生だった五十五歳以降を、高度成長期の単線・単眼的な捉え方でなく、寿命八十歳時代をベースとした人生再構築期とし、さまざまな角度から「五十四歳引退」を提唱する。中高年にあらたな挑戦を呼びかける静かな革命の書。
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紙の本
50過ぎてアクセク働くことに疑問を感じたらどうぞ
2004/06/10 21:24
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:多磨似読六 - この投稿者のレビュー一覧を見る
サラリーマンが体力や気力がまだ十分にある50歳代に,今の仕事をやめて,あるいは続けながら,将来のことを考えることは重要であると思う。平均寿命が延びているとはいえ,人それぞれであり仮に人生70年とすると,生まれてから20年位が生きる術を覚える教育・成長期,その後の30年位を社会や家族,自分への労働・貢献期,残りの20年位を成熟・余生期として考えると50歳代がサラリーマンを引退する最適時期となる。また学校を出て30年も働けば一つ区切りを打っても良い時期ではないだろうか。そう思う人はこの本の著者を一人の実例として読まれるといい。全体の半分近くが著者の自伝のようで参考になる。ただし学歴,海外経験,早期退職制度等恵まれた状況があったことを念頭において。
肉体的な寿命は延びても,能力や体力がそれに比例して維持される訳ではない。動物としての人間の寿命は30数年であるという学者もいる。50歳を過ぎれば色々と衰えてくるし,サラリーマンとして30年近く労働してきたことに疲れも感じてくるかもしれない。18年位前までは55歳定年であり,そのままであれば団塊の世代(小生はこの言葉が嫌い)と呼ばれるサラリーマン諸氏はこの本の題名どおり引退し始めている年齢である。日本の高度成長を支え,膨大でさまざまな資産を形成し,税金や社会保険料を莫大に納付してきたベビーブーム世代800万人余は,その数の多さ故に周囲からは疎まれ邪魔者扱い,国家はベビーブーム世代の年金支給を先延ばしするため定年を55歳→60歳に,年金の支給を55歳→60歳→65歳にし,さらに先に延ばそうとしている。企業は人員削減,給与削減の対象とし,未就労の若年寄生者は働きたくない口実に「中高年が会社をいつまでも辞めないから自分たちの就職口が無い」と言う。ならばいっそのことみんなでサラリーマンを引退し,彼らに職を譲ってはどうだろうかと考えてしまう。
55歳定年,年金支給開始であれば2002年頃がその始まりになっていたはずだが,約20年前に将来年金の支払が困難になるとして支給開始年齢を段階的に引き上げられ,今また更に減額と,65歳までの雇用延長が言われている。このままだとベビーブーム世代は,行政官僚の都合で年金はもらえず,死ぬまで働かないといけないことになる。みんなで55歳から余生をゆっくり過ごしましょう。ただし年金支給開始を55歳に変更出来る政権交代が必要ですがね。