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石の蝶
著者 津村節子
昭和初年、飢饉と恐慌のふき荒れた時代に、吉原で若い生命をすり減らしていった遊女・さよ。貧困から品物のように売買され、閉ざされた世界から一歩も外へは出られず、一年中一日の休...
商品説明
昭和初年、飢饉と恐慌のふき荒れた時代に、吉原で若い生命をすり減らしていった遊女・さよ。貧困から品物のように売買され、閉ざされた世界から一歩も外へは出られず、一年中一日の休みもなく客をとらされた遊女さよ。傷つきやすい魂と肉体を備えた一人の少女の屈辱と絶望の半生をヒューマンなタッチで描く長編野心作。
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強い女は美しい
2016/06/11 19:58
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
電子書籍にて。手軽でいいが、終わりまでの過程を手で感じられないのがもどかしい。物語の終焉が突如やってきて、愕然としてしまった。未完なのかと勘違いしたほどだ。だから紙書籍の方が私は好きだなあ。吉原に売られたさよというひとりの女性。時代は昭和初期。さよも貧困ゆえ、苦界に身を置かざるを得なくなった運命を背負ったそのひとり。どの環境にいても、生き方は自ら決めるものだのだと改めて考えさせてくれる名著。石田に身請けされるも幸福でなく、火事をきっかけに自ら再び玉の井へ身を売ったあたりから、さよはひと際強く美しくなった。 玉の井でのさよの生活、もっと読みたかったな。物語の続きがないのがちょっと寂しい。