紙の本
萩尾SF最高傑作
2013/05/12 20:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きたのネコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
運命の子パントーとそれに関わるエロキュス(マーリー)、調整人ラグトーリンの物語。
SF専門誌での連載だっただけあって非常に難解だが、付いてこられる人だけ付いてきて、といった割り切りがある分、構成に無駄が無い。
結末は「最善の妥協点はこれでした」といったもので、ハッピーエンドとは行かないが、余韻があり忘れられないものとなっている。
今までに読んだSF作品の中でもトップクラスの作品。
紙の本
わがままですが
2002/02/18 19:11
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投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
萩尾作品の中でも、三本の指に入るぐらいに大好きな作品です。ストーリーもさることながら、その世界観がとてもすばらしい。繊細に見えて実は力強い絵と相俟って、よくぞここまで創りあげたものだと、ただただ圧倒されます。
これだけの世界を創造しておきながら、同じ世界での物語や続編を書かないのはとってももったいないような気がします。それがかえって潔いのかもしれませんが、わがままな私は、どうしてももう一度この世界での冒険を読んでみたくてしかたありません。
紙の本
転生と癒しの壮大な物語
2001/03/16 16:42
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投稿者:emis - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく読んでみて下さい。言わずと知れた少女漫画界の巨匠の作品ですが、そのスケールの大きさに圧倒されます。
素晴らしい絵と物語の力に時間を忘れて読み耽ってしまいました。やっぱり日本の漫画はすごい。
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SF。
小説、映画、アニメ、ありとあらゆるSFの中でも金字塔の一遍だと思います。
1読しただけじゃ話がちっとも分からなかったけど、時間を置いて読み返すたびに好きになった。
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萩尾望都のSF作品の中でも最高傑作だと思います。めくるめくような、絡みとられるような、物語と言葉の波に流されてしまいます。
萩尾作品は少年愛的な作品がいくつかあるためか、何から手を出したらいいのか躊躇する男性も多いかと思いますが、断言します。萩尾SFにははずれがありません。
女性ならではの、きめ細やかに創りこまれた世界観は世のSF作品のどれと比べてもひけをとらない出来だと思います。難解な部分は読み込むことで解消です。SFファンなら押さえておくべきかと思います。
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「マーリー この世界は いわばひとつひとつの時空が 結晶となった多くのモザイクでできているようなもの そのモザイクのひとつでも形が歪んでいると 無理に空間にはめこんでも ずれやきれつが生じ 長い間にはたわんで分解してしまう」
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萩尾望都により、1980〜82年に「SFマガジン」誌上で連載された長編SF作品です。
時は未来。
舞台は宇宙に散らばる色々な星系に暮らす人間達の世界。
主人公「マーリー」は、政府機関で社会安定の為、データの収集と分析を行うセクションに勤務していた。
彼は予知能力があり、社会変事を察知しそれを防ぐのだ。
或る日彼は「エロキュス・ルルゴーモア」という歌姫の歌を聞き、その中に社会変動を感じて調査におもむく。
エロキュスの死。
謎を追ううちにトラブルに巻き込まれて、マーリーも死ぬ。
スペアのために用意してあったクローンマーリー2の起動。
辺境の惑星の王の元に忌むべき子供が生まれる。
夜毎殺され、生き返る赤ん坊。。。
すべての原因は、「銀の三角」といわれる星に住んでいたすでに滅びた種族に起因した。
彼等は音楽に対して特殊な能力があり、予知能力を持ち、非常に長命であったが、その予知能力のために、他の種族に狩られて滅んだという。
謎の吟遊詩人、黒髪のラグトーリンは何者か?
すべての謎はからみあう。
幻覚、現実、幻想、実相、夢想、夢幻、消失と再生。
ネムラセテ ソシテ
ワタシヲ 岸辺ヘ カエシテ…
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読んだ日:
買った日:
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\\\105
売った日:2009/01/12
売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店
値 段:\\\\40
登録日:2007/05/07 01:15:02
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設定を理解するのに時間がかかった。
でも中盤当たりから筋が見えてきて、どんどん面白くなる。
ラグトーリン可愛すぎ。
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世界設定や時間軸をしっかり構成していると思いました。
ゆっくり読まないと、5W1Hがごちゃごちゃになります。
設定図を見てみたいなあ……
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確かTUTAYA六本木で“萩尾望都さんの最高傑作”と紹介されていて、気になっていたのですが、その時は購入せず後日ネットのレビュー等を見てまた気になり出し、自宅周辺の本屋を探して回ったら萩尾さんの他の作品はあるのにこの『銀の三角』だけなかなか売っていなくて5件目位でやっと見つけて買った記憶があります。
途中何度も前のストーリーにもどったりしながら読み進めていく内、点在していた個々の出来事や人が最後にはひとつに絡み合って繋がるみたいな・・・読み終わった後、この物語とこれを考えた萩尾さん両方の深みに吸い込まれて抜け出せなくなるかも・・読み始め当初物語が難解と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、あきらめずに最後まで読んでみてください。
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アニメを超えた作品だと思う。時空の不思議、宿命、登場人物や因果関係が細かに設定されていて、忘れられない1冊です。読んだ人は必ず作者のファンになると思うほど!素晴らしい!
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持ってるのが文庫じゃなくて、大きなハードカバー。なかなか読み返すことがなかったから、だいぶ忘却の彼方にいってしまったけれど、映画で見たか、本で読んだと思っていたシーンはこれで読んだのかも。
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ひさびさに読み返した大好きな作品。
世界の運命を握るひとつの結び目。それを解き、世界を美しく留めるために時間と空間に干渉する謎の美女ラグトーリン。
これって、時空の将棋、もしくは壮大な「もしもボックス」の話なんだ。
小説じゃないから、スッと世界に入っていけるのだろうな。こういう話を小説で描くと、きっと、すごく難解で、読むのもタイヘンなのかも。
それから、時空の話に音楽が登場するのが面白い。ストーリーの展開に直接係わってはこないのだけれど、音楽は時間の芸術だから。象徴なのかな?
こういう話、他の萩尾作品にもあったなあと思い、探してみた。
そしたら、小学館文庫の「半神」に入っていた。生まれ変わってもいつも同じ運命を辿る男女の話「酔夢」。「金曜の夜の集会」も繰り返す時間を扱っている。
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ひとに薦められて読んだ本。
前の日にmarginalを読んでいたので世界観の厚さはそのままに、さらに読者の理性を置いてきぼりにしたまま誰も聞いたことのない音楽の調べにのってどんどんと展開していく。