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国際ジャーナリストの英語術
著者 村上吉男
激しい取材競争の中で、海外特派員はいかにしてニュースをキャッチし、ウラを取り、記事を書くのか。数々の国際的スクープをものにし、「朝日のチャーリー」の名で知られた記者が、命...
国際ジャーナリストの英語術
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国際ジャーナリストの英語術 (朝日新書)
商品説明
激しい取材競争の中で、海外特派員はいかにしてニュースをキャッチし、ウラを取り、記事を書くのか。数々の国際的スクープをものにし、「朝日のチャーリー」の名で知られた記者が、命がけの取材現場でつかんだ、英語によるコミュニケーション術の極意。発音のコツ、和製英語からの脱却など、実践的なノウハウから、品格のある英語の話し方、英字新聞の読み方まで、これまでの英語学習本にない知恵がぎっしり。新書英語学習書の決定版!
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紙の本
この英語学習法には、まねできないすごさがある
2010/07/31 11:30
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る
書名はかっこいいが、この本は、一般的な英語学習者向きではないかも知れない。とにかく著者の英語学習への取り組み姿勢、鍛えられ方が半端ではないからだ。
ジャーナリストして、海外で実践の場を踏みながら、たぐいまれな底力で英語をものにしていったのが分かる。
ワシントンから原稿を送るのに、電話で東京のデスクに吹き込んで送るという時代から、世界のメディアを相手に闘ってきたような人だから、ただの英語学習者とはスケール感が違う。
AP通信などの海外メディアに負けないくらいの原稿を送ろうと、さまざまな工夫と努力をしている。ただただ、すごいなーと感心する。同じ事をやれと言われても、ちょっとできそうにない。
ロッキード事件のカギを握るコーチャン氏へのインタビューを取り付けるまでに、まず信頼関係の醸成に務める。そうした果てに、核心的な独占インタビューが実現する。英語学習法というより、メディア論になりそうな代物でもある。
日本人がとくに気をつけたい4つの発音を例示してあるのは、役に立ちそうだ。
canの「a」、birdの「ir」、いわゆる「l」、「th」など、こうした基本的な発音を日本人流にやっても通じない。この4つの音が含まれるたくさんの単語を例示してあるので、声に出して繰り返して発音してみるとよさそうだ。著者によれば、あごや口の回りの筋肉を訓練する要素が英語学習には必須だという。
ほかにも、and、but、soをあまり連発すると英語としては稚拙になるから、適切に言い換えて、品のある英語を用いるのがよいとある。
英語学習は、幼いときから始めるほどによいというのは、必ずしも妥当ではないと感じるのだが、とにかく著者のジャーナリストとしての熱血漢ぶりと実地に徹底した訓練で英語をものにしてきた軌跡は、ぼうぜんと仰ぎみるしかない。
脱帽である。上級者向けの英語学習法と言える。