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記憶を貯めるのではなく、スキルを身につけろ。
失敗は目を背けるのではなく、分析してから忘れよう。
記憶は外部記憶に移し、考えるための容量を脳に作ろう。
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独創的な思考や、創造的な思考に頭を切り替えるとき、記憶は足を引っ張る
宣言的記憶(陳述記憶) 文章や言葉を使って表せる記憶
意味記憶:ものの意味を記憶する場合 ex. リンゴとは何か? 愛とは何か?
エピソード記憶:頭の中の日記やアルバム
非宣言的記憶 身体で覚えている、スキルの記憶
スキルの記憶 ex. プレゼンテーション能力
自信がありそうに堂々と立つこと、指し棒は素早く力強く動かし、指したところにピタッと止めること、手はまっすぐに伸ばし、自信ありそうに見せること
フィードバック制御 反射 原因から結果へ時間が流れる順方向
フィードフォワード制御 結果から原因を逆方向に推定する働き
フィードバック誤差学習 失敗は簡単に忘れるのではなく、「なぜ」と問いかけてから忘れるべき
情報が溢れている時代に大切なのは、インターネットで簡単に入手できる意味記憶をたくさん溜め込むことではなく、膨大な情報を駆使して考える力を発揮できることや、考えたことを実現するために周囲の人を動かしていくことのできる力だ
余分な意味記憶は忘れてシェイプアップする一方、スキルの記憶をしっかりと脳の中に記憶として刻み込み、あたかも身体が覚えているかのように意識せずとも使えるようにすることが大切。記憶は覚えるものではなく、実践の場で使えるものであることが重要
いやなことやつらいことをそのままにしておくと不満や愚痴になる
問題を解決すれば、つらい記憶や悲しい記憶は消えて行くのに対し、問題が解決できないままに先送りをしていると、悲しい記憶やつらい記憶は消えないどころか、記憶の中でより大きなものへと変化を遂げていく。しかも、過去のつらい記憶、悲しい記憶を放置すると、時間の経過とともに、さらに、解決が難しくなっていく
「明日と自分を変えることはできるが、過去と他人を変えるのは難しい」
失敗の原因を悔やんだり、忘れたりするのではなく、失敗の原因を「なぜ」と追求し、「次にどうすればうまくいくか」を考えること。フィードバック誤差学習だ。そして、次に上手くいけば、失敗もただの笑い話、懐かしい思い出、ないしは美談となる
多すぎる知識や経験が、新しいアイデアの邪魔をすることもある。このため、記憶を溜め込むよりもむしろ余計な記憶を捨て去った方がいい
積極的に忘れるために
記憶の5S
整理
整頓
清掃
清潔
しつけ
断片的な知識をいくら詰め込んでも、考える力にはつながらない。考えるためには、断片的な知識を整理して、体系化・構造化していく作業が欠かせない
成功の喜びはただのエピソード記憶だが、「こうすれば成功する」という成功の手順を身につけることができれば、それはスキルの記憶として身体に刻み込まれることになる
失敗にしろ、成功にしろ、そこに反省がなければ、それはただのエピソード記憶に過ぎない。そこに「なぜ」という視点が加わると、記憶の全体としての構造が体系化され、スキルの記憶へと変わるから、エピソード記憶自体は覚���ていてもいなくてもどちらでもよいものとなる。どちらでもいいようなものは、当然、忘れることになる
まぐれ当たりは忘れなさい。さもないと運任せの気分屋ゴルファーに転落しますよ(ナンシー・ロペス)
成功の記憶にとらわれ過ぎない
エピソード記憶をスキルの記憶へと転化すること、外部に記憶しておくことが有効
知識や経験はある程度詰め込んだら、記憶の5Sで思い切って捨て、そこから体系的・俯瞰的に考えることによって、初めて独創的なアイデアが生まれてくる
個別の記憶への執着を捨てれば、思考や思想は全体へ向かい、システム思考力や、大局的俯瞰力や、他人の気持ちに立つ力、幸せに生きる力を手に入れることができる
記憶をお金や若さや自我に読みかえることもできる
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(K) 歳を重ねる毎に記憶力が悪くなっていくのは誰もが実感することではないかと思う。筆者は、経験を重ねることによって脳に大量の意味記憶が蓄積されて、フィードフォワード的な思考ができるようになるからだと説いている。このフィードフォアードが出来ることこそが、記憶が整理された状態であり、抽象的な思考力や創造性につながっていくと。
しかし、日本の教育は残念ながら記憶力偏重と言わざるを得ない。問題は解けても、問題を解決することは出来ない。これは意味記憶の活用の仕方を知らないからだ。知的生産性を上げるためには記憶するのではなく、記録すればよい。憶えるのではなく、経験すれば良い。なぜを問いかけてフィードバックを欠ければよい。そしてそれが、フィードフォアードになり、スキルとして蓄積される。
認識しないまでも、すべての記憶が意味としてつながって全体システムがシステムとして腑に落ちる境地が至福の境地なのだそうだ。「悟りを開く」とはこういうことなのだろう。
本書には整理術というほど、術については触れていない。「術」に期待して読んだら、完全に外される。思考というものを技として小さく捉えるのではなく、生きざまの一部であると大きく枠で捉えて考えてみたい人は読んでみても良い。だた、全体的にインパクトに欠けるのだが。
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この本に書かれた本質的なことは、下記のことばで集約される。
「 記憶力よりも俯瞰的思考力を伸ばそう。」
簡単に説明すると、
記憶力は年とともに低下するが、それは色々な知識・経験から、多くのことをさらに記憶する必要がなくなったせいなので、ことさら、記憶力を向上させる必要はない。年が上がったら、記憶のために時間を費やすより、創造的なところ、総合的なところ、漠然としたものなんとなく把握すること、いわゆる「俯瞰的思考力」をのばすことを考えるべきである。
また、記憶に執着せず、細かいことは気にせず、楽観的に生きることが至福を得るためのカギであると閉じている。
本の題名と内容にはちょっと乖離がありますが、本質を捕らえた本ではないでしょうか。
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思考には3つに分別出来、意味記憶、エピソード記憶、スキルの記憶の中で、意味記憶とエピソード記憶はネット等に外部化されていき、スキルの記憶が今後さらに重要視されていく、という話でした。
スキルの記憶は簡単に言語化出来ない為、それがその人の世の中を渡って行く武器になる、またあとの2つの記憶は脳の仮付け記憶装置であるPCやスマートフォンに置き換えが進むというのは強く同意出来ました。
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記憶という切り口から思考整理術を説く本。
歳を取るごとに記憶力が衰え、支障をきたすことは誰の身にも覚えがあることだと思うが、怖がらずに忘れるべき!という論旨で情報整理術を述べるのは斬新だと感じた。
記憶の種類には大別して2つあるそうだ。
① 宣言的記憶
・意味記憶
・エピソード記憶
② 非宣言的記憶
・スキルの記憶
自分が覚えようと思って意識をもって覚えるのが宣言的記憶で、受験勉強で問われるのはこちらの記憶。 それに対して、体で覚えてしまうことにより無意識に覚えてしまうものが非宣言的記憶という。 こちらは運動だったり、理解する早さだったりする。 よく何かにつけて「センスが良い・筋が良い」という人間が持ち合わせる能力で、これを「スキルの記憶」の賜物である。
学生時代に培った意味記憶至上主義は捨て、スキルの記憶を磨く方が良いという。
現代では記憶を代行する手段が多々あり、すべてを記憶する必要がなくなっている。 記憶の5Sを推進し、不要な記憶はどんどん忘れ、記憶することに傾注するよりも物事を俯瞰できる大局的思考力をつける方が肝要とのこと。
記憶が重要という前提を覆し、思考術の本質を掘り下げた良書と思う。
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自分の中で
フィードバック(復習)をすることによって
「身体的記憶を高める!!」
とってお大きなチャンスのある時代。
だけど、見落としている人が多い。
それは自分の中を通すこと。
いやなことをそのまま/先送りにしておくと
むしろ、忘れず、大きな荷物を背負いながら生きていくことになる。
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今の世の中、インターネットの普及で、知識を記憶することは、コンピューターに勝てるわけが無い。だからと
いって、勉強で基礎を学び、受験で知識を記憶することが、無駄なわけではない。知識の記憶があってこそ、創
造力がうまれる。
私達は、記憶力が大切と教えられたけど、時には忘れる技術も必要。悲しい記憶や、つらい記憶が消えないのは
、問題が解決されていず、役目を終えていないから。記憶を整理整頓することで、心が軽くなったり、必要ない
と思えたり、無関心になれる。
また、思考が前にすすまずに、「どうしよう」の状態で、あれもこれもと焦り、どれをやればいいのか解らない
、ああすればよかったの後悔ばかりで、がんじがらめの状態。そんな時にも、いちど白紙になって考えてみる。
記憶を、整理、分析、分類して、引き出しにしまいなおすことで、解決策が見えてくる。
(記憶を整理すると、違うものや、気が付かなかったことが見えてくる。脱思い込みには、記憶のクリアは試し
てみるのはかなりいいかも)
社会に出てから必要なことは、その知識や情報の記憶をもとに、どこに問題があるかを発見して、その問題をど
うすれば解決できるのかを、自分で考える力を磨くこと。そして、問題の解決に向けて、みんなの力を借りるた
めの対人能力、みんなを巻き込んで実行するコミュニケーションの力がとても大切。
仕事とは、解答の無い問題集に挑むようなもの。自分で考えて行動しようとしないと、常に正解を探し続け、そ
の正解は、誰かが教えてくれれば無駄な時間がないと考えがち。仕事が上手くいかないのは、上司の指導のせい
と、人のせいにしてばかりになる。
(確かに、仕事に正解はない。自分だけの力では何も出来ない、自分も良し、相手も良しの仕事がいい。やらさ
れてる、だれかのせい、って思っていたら、成長できないし、いつも不満だらけで楽しくない。とりあえずやっ
てみて、好きになってみて、やるからには頑張るのがいいのかも)
記憶力の低下を嘆く必要は無い。経験を積むと、新しいことを記憶する必要性がだんだん小さくなる。記憶が低
下するのは、衰えたからではなく、記憶をする必要が無いほど、たくさんの知恵やスキルを身につけた証しだと
思えば良い。蓄えた知恵やスキルをつかって、どう生きるか人生を豊かにする。
(そうかそうか、すぐ忘れる!思い出せない!って思うけど、その前に、記憶してない=記憶する必要が無いっ
てことだ。そう考えれば楽)
漠然としたものを、なんとなく把握する。曖昧なことを、理解してツボをおさえる。情報の取捨選択をして、全
体的な構造を理解して、それをもとに自分の頭で考える-大局的に考える力が必要
(経験という武器があるんだから、小さいことは気にしないこと)
様々な記憶の意味がつながり、その人なりの世界観が構築され、さらに思考と記憶をつなぐと、すべての記憶が
意味として繋がる時が来る -腑に落ちる-
経験を重ね、記憶や欲への執着を自然に捨て去った時に、その時は来る。
(まさ悟りの境地。いつかそんな時がきて、その感覚を感じるために、自分で考えるようにしようと思う)
確かに、考え方が整理された。たぶん、オトナになった今だから実感できること。
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「忘れる」こと「なかったことにする」は違うは印象的
ようするに、理屈をちゃんと理解して丸暗記はやめましょうというお話
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記憶中心主義から問題解決主義に転換して頭を使いましょうという本。
確かに納得できる。記憶では機械には劣るので、記憶は機械に任せ、人は問題解決などの部類において力を発揮しましょうという内容に読めました。
そのために必要なものが「忘却」。忘れる事。
ただ、忘れるのではなく、忘れる前に教訓を得ておくことは重要とのこと。
なるほど。
すこし、文章が長い。
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ざっと読んで(目を通して)読み終わってしまいましたが、思考に関するあれこれを、概要的にまとめた本といった感じでしょうか...?私の読みが足りておりませんでしたら申し訳ありません...
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考えて失敗したこと成功したことを記録して
忘れちゃおというのが趣旨 忘却メソッドといっているが
記憶して後で見返せるようにしたら忘れてもいいという程度
まあ漠然と思考状態を放置しない整理して忘れていいようにする
そういったことが延々と書かれている
ちょっと違うような気がするので点数は低め
コピペ多様な人と差別できるようにするには深い記憶がもっと
重要になるとおもう
まあよく似たことを違った表現でしているだけかもしれないが。。。
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「思考の整理術」というタイトルを見て、記憶力メソッドと思い手に取って読んでみた。
現代の人間に必要な思考方法が体系的に説明されており、参考にできる部分も幾つかあった。。特に、「スキルの記憶」を重視することが現代社会において重要であることは共感できる。
工学出身の著者のためか、論理的であり理解しやすい。しかし、同じことを何度も言い過ぎかなと思った。
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記憶力ばかりが重視され、記憶力こそが賢さである、考えはオカシイじゃないか、という発想はなるほどちょっと納得できると思った。
所々うーんと思いながらも、どことなく納得出来る内容もある一方で、部分的に「本気でいってるのかこの人?」という部分もあった。特に忘れることの重要さを説く行程ではちょっと、というかだいぶ論理に無理が感じられた。
例えば「人が忘れるのは必要なくなったから」という発想は、普通に考えても「そりゃねぇわ」と思ってしまうし、「歳とをって記憶力が低下するのは記憶という行為の必要性が低下するから」という理論に至ってはもはやトンデモと言わざるを得ない。んなわけねぇだろ。
タイトルから忘却を前向きにメソッドとして取り入れていく発想の本かと思って読んでみたが概ね期待はずれだった。
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「忘却」についてプログラム工学の立場から詳しく書かれており、記憶を外部(PC)に移し、覚えたらなかなか忘れない記憶スキルの使い方を多く身につけられるようにする、というアイデアは面白かった。
あえて忘却を大事にすることで脳内の整理がつきやすい、というものだった。
しかし言っていることは繰り返しが多く、単調な印象をもった。