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メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電
著者 西田宗千佳
iPadが日本で生まれなかったのには理由がある。世界のモノづくりのルールが変わったのだ。従来のメイドインジャパンのやり方では戦えない。超・量産と「修理するより新品交換」の...
メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電
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世界で勝てるデジタル家電 メイドインジャパンとiPad、どこが違う? (朝日新書)
商品説明
iPadが日本で生まれなかったのには理由がある。世界のモノづくりのルールが変わったのだ。従来のメイドインジャパンのやり方では戦えない。超・量産と「修理するより新品交換」のモノづくりのルールが、いま世界を席巻している。これこそアップル勝利の方程式。メイドインジャパンも「ルールを変える」ことが復活のカギだ。東芝、パナソニックなど、成功例に学べ。
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紙の本
世界で勝てるデジタル家電を売るために、ルールを変える
2012/01/30 23:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は近年のApple社の成功の秘密、ビジネスモデルを分析し、分かりやすく解説している。
それに対する、日本の家電メーカーの凋落振りも分析し、その原因と、再生のために何が必要か考えている。
「世界で勝つ」ためのポイントは、一つ。「ルールを変える」こと。
Apple社、というか天才・スティーブ・ジョブズはビジネスルールを変えることで成功した。
著者は「デジタル家電のビジネスルールはゲーム機から生まれた」と指摘。
ゲーム機は「コンピュータであり、ソフトで価値が大きく変わること、圧倒的な量産が前提。同じ製品を長期間売る。トータルの生産台数は多くなり、1台あたりの生産コストを更に下げることが可能」となると、任天堂などを引き合いにしている。
ルールを書き換えたものがトップをとるという歴史を繰り返してきたのだと言う。
そのルールは、音楽プレーヤーやスマートフォン、タブレットPC、TVに広がり、今後も他の製品に応用されていくことだろう。
今や家電にはコンピュータが多く組み込まれているのだから。
第4章では日本の製品は「オーバークオリティー」(過剰品質)だと批判的である。
それが日本製品の特徴であり、アイデンティティーなのだが、一方でコスト高、時代の変化に乗り遅れる、など負の面が大きくなっている。
それらのバランス感覚を磨けば、ルールも知っていて、技術もある日本なら、まだまだ行けるはずである。
家電開発の中でもソフトについて、「日本メーカはリスクを避けるために、使い勝手を後回しにする」という指摘は、私のようなソフト屋には耳が痛い。いかにユーザにとって魅力ある製品を、品質を確保しつつ、かつスピード感をもって世に出していくか。
日々、それと格闘している一人である。
iPadがどのように作られているか詳しく書かれているのも興味深かった。