電子書籍
わたしとトムおじさん
著者 小路幸也
両親の別居をきっかけに、NYで暮らしていた小学六年生のニールセン・帆奈は懐かしい建物が集まる観光施設「明治たてもの村」で、祖父母と元ひきこもりの「トムおじさん」と暮らして...
わたしとトムおじさん
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わたしとトムおじさん (朝日文庫)
商品説明
両親の別居をきっかけに、NYで暮らしていた小学六年生のニールセン・帆奈は懐かしい建物が集まる観光施設「明治たてもの村」で、祖父母と元ひきこもりの「トムおじさん」と暮らしている。「人と接すること」が苦手なおじさんとの日々を通して見えてくる人のつながりの温かさ。注目の作家が繊細に描く、不器用だけれど懸命に生きる人たちの物語。
著者紹介
小路幸也
- 略歴
- 1961年北海道生まれ。「空を見上げる古い歌を口ずさむ」で第29回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。著書に「東京バンドワゴン」シリーズなど多数。
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明治たてもの館の様子がいい
2016/11/08 10:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
素直な感想は「明治たてもの館に暮らせるなんていいなあ〜」でした。本当にそんなことできるのかな。だったらすごい。夢のようだ。トムおじさん、半分ひきこもりの26歳青年、彼を心配する10歳、アメリカ帰りのハーフ、帆奈。彼らは叔父と姪の関係。トムおじさんが性格上、いろいろしっかりできないから、ちゃきちゃきハンナが心配したり、悩んでみたりするんだけど、けど実は叔父さんは自分のペースで動いていて、まわりもしっかり見えてるし、先も読めてる。人間、見た目じゃないし、周囲の思い込み通りの人物じゃない。それがよく分かる一冊。
紙の本
明治村が舞台ってとこが、もう琴線に触れまくりです。
2020/11/09 14:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほのぼの系のタイトルですが、「ひきこもり」とか「いじめ」とかが、欠かせない要素としてそこに在る。…といった感じの物語。
素直にほのぼのできないけれど、それがあるから、この先はどうなるの?次は?と、ページをめくるモチベーションが高くなる。
いちばん琴線に触れたのは、単なるテーマパークと思っていた博物館明治村。
古い建物を守りつつ、そこで商売をやる(洋食屋とか蕎麦屋とか、ホントに泊まれるホテルとか)というカタチで、村を盛りたてる人々がいて、実際村内に住んでいるという設定。(明治村についてはよく知らないんで、作家によるフィクションではなく、たぶん本当のコトなんでしょうが…どうなのかな?)
そんな明治村を舞台に、ひきこもり気質の青年にして、その稀有な才能により、今は、明治村内で、建物から生活用品、美術品にいたる古いモノの修復&複製をナリワイとする斗六(トム)おじさんと、その姪にして、イギリス人父と日本人母のもとに生まれたハーフの女の子、帆奈(ハンナ)...日本の小学校でいじめにあい、不登校になっている。このココロに傷を持ちつつも、魅力あふれる2人が繰り出す感動の物語。
それが、本書にはぎぎゅっと詰まっているのである。