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俳句と川柳
著者 復本一郎
俳句も川柳も、同じ17音の文芸。季語や切字の有無だけでは区別がつかない。「風景を詠むと俳句、笑いを詠むと川柳」なのか。しかし、笑いを詠む俳句もあれば、風景を詠む川柳もある...
俳句と川柳
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俳句と川柳 (講談社学術文庫)
商品説明
俳句も川柳も、同じ17音の文芸。季語や切字の有無だけでは区別がつかない。「風景を詠むと俳句、笑いを詠むと川柳」なのか。しかし、笑いを詠む俳句もあれば、風景を詠む川柳もある。本書では、まず連歌の発句・平句、狂句、前句付など、俳句と川柳のルーツを探る。また、新旧の名句を鑑賞し、また俳人や川柳作家の創作観を紹介しながら、それぞれの本質を探る。観賞にも創作にも必読の書。(講談社学術文庫)
目次
- はじめに
- 第一章 十七音の文芸
- 俳句とは、川柳とは/発句から俳句へ/江戸川柳と新川柳/芭蕉が参加した俳諧の連歌/発句における切字の効果/切字の二重構造性、完結性/脇、第三/平句の面白さ/発句の特質を考える/無季の発句はない/二句が一セットになる/無季の句でも/川柳のルーツは平句
- 第二章 俳句に必要な「笑い」とは
- 連歌の発句、俳諧の発句/俳諧では俗言を使う/庶民性と滑稽性の文芸/談林俳諧にとっての「笑い」/芭蕉が求めた「笑い」/「さび」の美だけではなく/俳句は生まじめな文芸か/他
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紙の本
同じ17音で構成される俳句と川柳はどのように違うのでしょうか?
2020/03/23 10:03
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、俳句と川柳という我が国独特の二つの文芸について、それぞれの名句を鑑賞しながら、その創作感や本質を探ろうとした画期的な一冊です。私たち読者の中に、俳句と川柳の違いを明確に答えられる方はどれだけおられるでしょうか?どちらも17音で創作されるもので、季語や切字なども両者に備わっているので、見ただけ、読んだだけでは、その違いは今一つ掴めません。同書は、こうした私たちが知らない、俳句と川柳の奥深い本質について、丁寧に解説してくれます。なかなか読み応えがあり、納得がいく一冊です!