紙の本
あぶないあぶない読み応え!
2004/07/14 23:53
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌「ASUKA」増刊に連載されていた作品です。
緻密で繊細な作品の多いモーさまですが、一方でとんでもないコメディや
こんなスラップスティック作品も作り出しています。
マヒコこと平羅坂真比古には変わり者の兄がいる。
安曇という名なので「アズにいちゃん」とマヒコはよぶ。
性格は当然エキセントリック、時空を飛べたりもするらしい。
だからマヒコの日常はスラップスティック!
怨霊少女と対決したり、義経を追って源平の合戦を見物したり、
果ては滅亡後の地球から未来人までやってくる!
なかよしだけど正体不明、アズにいちゃんっていったい何?
(文庫カバー解説より)
副題は「あぶないアズにいちゃん」「あぶないシンデレラ」
「あぶない壇ノ浦」「あぶない未来少年」です。
いや〜、本当に間口の広いマンガ家ですよね、モー様って。
ホラー物、心理サスペンス物、タイムスリップ歴史物、
終末未来物と、こんなに違った作品がが同じシリーズで読めるんです(笑
ホラーは正統なホラーだし、心理サスペンスは
下手な2時間ドラマよりも面白い。
タイムスリップ歴史物は某NHK番組より
ためになりそうだし、終末未来物は、
これだけでもSF映画のような余韻のある美しい物語です。
学園ドラマであり、ホームドラマであり、
歴史ドラマであり、恋愛ドラマまであります。
出てくるアイデアも神隠し、怨霊、異世界、エイリアン、
予知夢、タイムスリップ、タイムマシン、人類の終末、
タイムパラドックスに至るまで、盛りだくさんです。
複数の主題を持った作品の出来について
少なからず疑問のある作品が多いんですが、
この作品は面白いッス!
この豪華な内容に、モー様の絵が揃うんです。
ファンならずともたまりません。
ちなみに巻末にはモー様ファンの森博嗣氏のエッセイもあります。
ファンの心理を代弁してくれている(であろう)、
このエッセイも一読の価値あり!です(笑
電子書籍
懐かしい
2021/12/23 21:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さき - この投稿者のレビュー一覧を見る
実家でよく読んでいました。移動中に読みたくて購入。萩尾望都先生は絵が綺麗だし、お話も面白い!主人公がタイムスリップしたり、ロボットがタイムトラベルして来たり不思議なお話がたくさんあって好きです。
紙の本
ぜったいおすすめ。
2002/02/23 14:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぎんぺい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソフトオカルト、ドタバタ、歴史ロマン、近未来SF、本当になんでもあり。とにかく作者が楽しんで描いているという気がする。私は、未来少年の話が一番好き。
最初のアズ兄ちゃんは宇宙人だったという話はどこかにいってしまったみたいだが、こだわらないで楽しんで欲しい。
電子書籍
ドタバタ
2023/01/31 21:58
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
SF?だけどなんかドタバタコメディのような。
あまり好きなノリではないけれど「あぶない壇ノ浦」は源平物語が好きな人にはおすすめです。
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現在・過去・未来。ホラー・歴史・SF。
過去,歴史パートの源頼朝・義経兄弟の話が特に読み応えがありました。
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ずっと「萩尾さんが義経を描いたらどうなるだろう」と思っていたので、読めて感激。森氏の解説がブッ飛んでて面白いので文庫版がオススメです。
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ホラーから歴史ものSFまでバラエティに富んだ1冊。
全体的に明るくて一見萩尾望都さんっぽくない感じだなぁと思ったけど、萩尾望都さんらしい漫画だと思う。
最後のお話が一番好きです。
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望都先生のコミカルなSF漫画
丘の家近くに古代から、あるモノリスク
そのパワーのせいか、主人公には不幸と不思議が押し寄せる
いつの間にか、養子になってき同居しているエイリアンな兄
タイムスリップして歴史ロマンと非常な現実を描くかとおもえば
未来の不思議なシチュエーション(ああ、このテーマこそ本格SF)
とリンクする現代の物語(悲痛な別れ)
でも、コミカルです(読んでください)
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「面白ぇぇぇーーーー・・・」と読んでる途中に呟いた本。実話。
この話、あらすじを言うともうネタバレなのであらすじは割愛で。
とにかくアズちゃんとマヒコがかわいい。こういう設定に弱い。
一緒に暮らしたたった三年が、数千年の決意を揺らがせるなんてなあ。
アズちゃんは正体がわかっても「お兄ちゃん」で、そこがものすごく読んでいて安心できるところです。
マヒコはひょいひょい色んなとこに飛び込んで行っちゃう男の子で、でもアズちゃんがついていてくれれば大丈夫だろ、と思える。
これも短編集かと思って、最初の「あぶないアズにいちゃん」を読み終わってこのキャラここで終わりか、勿体ないなあと思って次の話を読み始めた時の嬉しい驚きといったらないぜ。
一冊まるまるアズちゃんとマヒコが楽しめるよ!
それぞれ、「あぶない壇の浦」と「あぶない未来少年」は短編として見てもものすごく完成度が高い。
「あぶない壇の浦」は、タイトルからわかるように源氏を扱ってます。
『頼朝と義経はなぜ兄弟なのに決別してしまったの?』という、日本史好きの人にとっては永遠のテーマ。
私も義経派ですが(東北出身だからなのかな)、義経という人物が歴史から浮いてしまう、というのはとてもわかる。ドロドロした時代だもんな。
ラストシーンは泣けました。頼朝の孤独・・・か・・・・せつねっ
あとマヒコがひょいひょい鎌倉時代に行っちゃうからってドアをとりつけるアズちゃんかわいい。謎の技術すぎる。
義経のことばっかしって拗ねるアズちゃんかわいい。
どんだけキャラ萌えしてるんだって話だろ。馬鹿か。
「あぶない未来少年」は設定がものすごくいい。未来から来た少年ジーンは人類が滅びるカタストロフィを止めにやってきたという。
彼の世界には、彼を除いてはすべてロボットしかいなかったからだ。
しかし未来から彼を連れ戻しにきたロボットによって、ジーンはその世界が何のために作られたものかを教えられ、行く先を選択する。
切なさと希望が同時に溢れてくるような、このラストはまさに秀逸。ジーンとミイがアダムとイブになって、未来の地球がエデンになるのか。すごいぜ。
読んだ後気持ちいいほど面白かった!って言えること間違いなしの一冊。
できればずっと読んでいたかったなあ。読み終わりたくなかったなあ。
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やっぱり構成力がすごい。主人公のまわりでちょっと(?)不思議なことが起こる。各話毎に歴史だったり時間旅行だったりテーマ様々に一気に読ませる面白さ。
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本編も確かに面白いのだけど、最後の森博嗣先生のエッセイも笑いながら読んでしまった。
こんなに愛される作家って素晴らしいと思う。
本編では、本当に多彩な分野の知識が詰まっていて、それもただ知識を並べているだけじゃなくて、その中にある心情を解りやすく描いている。
萩尾作品はいつも心情があふれ出るように流れている。
そこが好きだ。
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「あぶない未来少年」の結末に号泣。
そこがジーンのためだけに作られたロボットの世界だと知り、
そこでなみだするジーン。
嫌悪していたロボットこそが、
そんな優しい気持ちを育ててくれたのだと。
それに気付いた一瞬が、あまりにも胸に迫る。
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絵柄がどうかなーと思いながら読み始めたが、意外や意外、この絵柄がよかったのだ。
お気に入りはミイ。(この作中では比較的)大人っぽい外見の中に見える子供っぽさ。
「あぶないアズにいちゃん」
黒い石と兄の来歴に翻弄される弟。
「あぶないシンデレラ」
学園祭と隣家の騒動がリンクする。
「あぶない壇ノ浦」
タイムスリップして頼朝と義経の確執を見届ける。
一見学習漫画みたいだが、入り込んでしまう。
「あぶない未来少年」
隕石ネメシスにより崩壊した未来からきた少年ジーン。
@
2012年4月初読。
2021年10月再読。
「月刊ASUKAファンタジーDX」という掲載誌に合わせたものなのか、そういう時代だったのか、お気楽というかコミカルというか。
全4話中、2話以降はマヒコが観測者に後退するあたり、「学校怪談」や「死人の声をきくがよい」を連想。
「あぶない壇ノ浦」では苦さも含めて那須正幹「ズッコケ時間漂流記」の平賀源内を思い出したり。
・あぶないアズにいちゃん 123p
・あぶないシンデレラ 62p
・あぶない壇ノ浦 187p
・あぶない未来少年170 p
・エッセイ―優しい神に支配されて:森博嗣(作家) 7p
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現代(といっても10年以上前?)の不思議な兄弟が
時空を超えて、源頼朝、義経の時代に行くお話で
『黄蝶舞う』と合わせて、源家のこと、少し分かってきたのと
萩尾望都さんの頼朝・義経の確執に対する納め方というかなんというか
切なくって、なんか泣きそうになっちゃった
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これが絶大なる人気のある萩尾ワールドなのか?なんやねんと思いながら読んだ。けれどもアズ兄ちゃんがなんか変なのに情があって好きだ。