読割 50
電子書籍
ルナティック・ムーンV
著者 著者:藤原 祐 , イラスト:椋本 夏夜
“稀存種”を供犠に世界を崩壊させ、再び“純血種”のみの世界を創世しようとするエデンの計画―。 ルナとシオンは生き延びるため、決して受け入れることのできない計画を阻止すべく...
ルナティック・ムーンV
ルナティック・ムーン 5 (電撃文庫)
商品説明
“稀存種”を供犠に世界を崩壊させ、再び“純血種”のみの世界を創世しようとするエデンの計画―。 ルナとシオンは生き延びるため、決して受け入れることのできない計画を阻止すべく旅路を急ぐ。 一方、完全なる破滅を願うロイドは、バベルに対して総攻撃を開始した。抗えない潮流の中、個々の思惑はそれぞれの意志を孕み、引き返せない混乱の渦を巻く。そして過去と未来は交錯し、血で血を贖う殺し合いを産む―。 斃れ逝くその果てに、生き延びたその先に、彼らが掴むのは、虚無か、それとも未来か…?
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
読み終わってみると、とても複雑な気分で、すっきりしない私
2005/04/23 14:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまか - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わってみて、私が感じたのは、「狂った愛」でした。形はそれぞれで、恋や愛とは呼べないまでも、それに近い形をそれぞれが抱いていたんだな、でした。それぞれがそれを持っていたから、すべてが始まり、すべてが終わったと思いました。「恋獄」(れんごく)「恋鎖」(れんさ)ですね。彼らを導くもの、諭すもの、愛するものがいなかったことがとても悲しい、哀しい。そんな人々が彼らの前にいてくれたなら、彼らは、そうならずにすんだのではという思いがとても強く残ってしまった。私たちには、すべての人には、そうである人々が側にいてくれることを切に願ってしまう。けれども現実は、そうではあり得ないのだろうなとも思う。だからこそ、飢餓があり、争いがあり、自ら命を絶つものもいる、奪うものもいる。とてもとてもとても、哀しいことだと、悲しいことだと思った。私たちにも、いつかは滅びるときがくるのかもしれなくて、その時は、きっと自分たちの手で、この愛しい星を、愛しい人たちを自ら壊して奪ってしまうのだろうな、と思ってしまう。話が飛躍してしまったように思われるかもしれないけれど、けして、非現実的なことではないと思う。滅びるときが訪れないよう、私たちが変われればいいと願う。私には、子供がいる。その子供たちが、世界中の子供たちが、生きとし生けるものすべてが、たくさんの方法で、たくさん幸せであれるように、すべての人が願って変わってくれればいいと思う。変わらなくてもよい人なんて、きっといないのだから。よりよく変わることは、永遠に続けられるだろうと思うから。