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電子書籍
法然入門
著者 著:阿満利麿
この世を生きる意味はどこにあるのか。私たちは、人生の「意味」を求め「物語」を必要とする存在である。とはいえ現実は、不条理と不安に満ちた人生の大海を漂いながら、答えのないま...
商品説明
この世を生きる意味はどこにあるのか。私たちは、人生の「意味」を求め「物語」を必要とする存在である。とはいえ現実は、不条理と不安に満ちた人生の大海を漂いながら、答えのないままに、そのときどきの欲望に引きずられて生きてゆくしかない私。法然は、そうした自己愛、愚かさ、無知にこそ人間の本質があると認め、まさに「極悪最下」の者こそ救われる物語を用意した。悪人が善人になる必要はない、ただ生まれつきのままに、ありのままに念仏せよ―日本史上最大の衝撃を仏教界にもたらした易にして奥深い思想を、やわらかに解きほぐす入門書。
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紙の本
法然のラディカル
2011/08/22 09:43
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:お留守居役様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者による『法然の衝撃 日本仏教のラディカル』は、
法然が仏教を貴族、朝廷、国家の宗教から庶民、平民、凡夫へと解放したことが論証されていました。
上下の転倒という意味でラディカル=急進的=革命的でした。
対して、本書『法然入門』は、ラディカルのもう一つの意味の「根底的」であると思われます。
『選択本願念仏集』の冒頭の「往生之業念仏為先」と
第11章から「極悪最下の人のために極善最上の法を説く」
が抽出され、法然のすごさと専修念仏の本旨が読み説かれます。
「本願念仏は仏教のなかの、ひとつの宗派とか救済思想なのではなく、本願念仏が仏教そのもの」であることが示され、
親鸞もまたこの法然の思想をよりいっそう顕著にしたのであると主張されています。
「あとがき」で、「専修念仏という日本仏教の理解のためには、法然と親鸞を一体と見る視点が不可欠と考えていた」
と述懐されています。
法然と親鸞の差異を強調する論説が目に付きますが、著者による前書『親鸞』と併せて読まれるべきでしょう。
紙の本
専修念仏の真髄を知る
2022/03/24 04:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
角川ソフィア文庫から出ている、
「選択本願念仏集」も手掛けた
著者による、法然論です。
親鸞のそれとの比較などから、
法然の思想の独自性を、
分かりやすく解説してくれています。