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電子書籍
悪夢のエレベーター
著者 木下半太
後頭部の強烈な痛みで目を覚ますと、緊急停止したエレベーターに、ヤクザ、オカマ、自殺願望の女と閉じ込められていた。浮気相手の部屋から出てきたばかりなのに大ピンチ!? しかも...
悪夢のエレベーター
悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)
商品説明
後頭部の強烈な痛みで目を覚ますと、緊急停止したエレベーターに、ヤクザ、オカマ、自殺願望の女と閉じ込められていた。浮気相手の部屋から出てきたばかりなのに大ピンチ!? しかも、三人には犯罪歴があることまで発覚。精神的に追い詰められた密室で、ついに事件が起こる。意外な黒幕は誰だ? 笑いと恐怖に満ちた傑作コメディサスペンス。
著者紹介
木下半太
- 略歴
- 1974年大阪府生まれ。映画専門学校中退。脚本家。俳優。劇団ニコルソンズ主宰。2006年「悪夢のエレベーター」で作家デビュー。ほかの著書に「女王ゲーム」「サバイバー」など。
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紙の本
頭を柔らかくしたいときに素直に楽しめるコメディサスペンス
2010/09/22 22:22
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
難しい本に疲れたときにはこういう本が読みたくなる。馬鹿馬鹿しくて、しょーもないけれど、何故か一気に読んでしまう小説。設定自体にリアリティはない。それは確か。でも、テンポがいいんだな。著者は脚本家でもあるとのことだけれど、そうだな、コミカルな舞台を見ている感じ。内容はコミカルどころではないんだけど(苦笑)。
いくつかの視点で描かれる物語。1つめはバーテンダーの小川順の視点。職場の飲み会で酔いつぶれた女の子をマンションまで送った時に妊娠中の妻からの電話。「産まれそう!」だって。慌ててエレベーターに乗り込んだところで気を失う。目覚めるとそこにいるのはヤクザっぽい男とオタクっぽい男と、暗い女。その3人によるとエレベータが故障して動かないらしい。パニックになる小川。何てったって子供が産まれそうなんだから。
が、そんなこんなで大騒ぎしているうちに変な展開に。
次はオタクの役を任されたオカマ「マッキー」の視点。「役を任された」って・・・。そう、上記のエレベーター故障事件は故意に起こされたもの。さてさて、何故こんな事になったのだろうか。
そして、ヤクザ風の男・三郎の視点。この事件の首謀者(といっていいのかな?)。けれど頼りない男。一番真剣なんだけど、一番コミカルかもしれない。何をやっても失敗してしまう人間の典型のような男。思いもよらず犯してしまう罪。それも勘違いで。一体、どうしたっていうんだ!
エピローグでは・・・。本当の首謀者が明らかに。
笑えるサスペンスとしては上出来。グロい表現もあるけれど、読み終えたあとに不快感も残らない。
電子書籍
面白かったです。
2015/01/20 10:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tk - この投稿者のレビュー一覧を見る
一気に読めました!
狭い空間でのドタバタ劇、予想外の出来事、短い時間での心の動き・葛藤・思惑、
とても面白く見させていただきました。
読みやすく面白かったので、他の悪魔シリーズも見たいなと思いました。
電子書籍
第1章は面白い
2020/03/21 21:31
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:再版 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ビデオ・ショップ・カリフォルニア」が好みだったので、同じ作家のデビュー作を読んでみました。映像化されているので、最も評価が高いのであろうと思い。
第1章は面白い。笑ってしまう箇所幾つか。第2章は別の登場人物視線による1章の語り直し。他のやり方があったのでは。また、終章は不要だと思いました。
電子書籍
トリックはいいが
2020/09/10 11:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
緊迫感をはらんだ最初の章はいいが、謎解きをする続く章が冗長散漫なのがとても残念。思い付き トリックは結構いいと思えるだけにストーリー展開が残念である。三分の二から半分ぐらいに縮めたら より引き締まった作品になりそうな気がする。