電子書籍
愛しのジュエラー
著者 和田はつ子
宝石への熱い思いを描いた注目の学園小説! 花岡ジュエリー・スクールの学生喜多川北斗は、宝石業界最大手のオーナーの御曹司。しかも、東大中退という異色の経歴だった。北斗は石留...
愛しのジュエラー
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
愛しのジュエラー (小学館文庫)
商品説明
宝石への熱い思いを描いた注目の学園小説!
花岡ジュエリー・スクールの学生喜多川北斗は、宝石業界最大手のオーナーの御曹司。しかも、東大中退という異色の経歴だった。北斗は石留めの達人として、世界技能競技大会で入賞を果たしていたが、学内のデザインコンテストではデザイン画を提出することができず、自己嫌悪に陥っていた。学内の学習の華といえるのが、独創的なデザイン力だったのである。
ある夜、酔っ払った北斗は誰かに助けられ、その家で朝を迎えた。北斗を助けたのが、同じ学校に通う皆見みな美だった。そこで、みな美の手になるという優しい表情をしたスターローズクオーツを見た北斗は、みな美が研磨の卓越した技術を持っていることを知るとともに、彼女に興味を抱く。
折しも、学校が財政的に危機に瀕しており、このままでは借入先の銀行の手に渡ってしまうことが明らかにされた。そのため、資金集めとして学生たちによるオリジナル商品のジュエリーを作って売ることが宣言される。果たして、どんなジュエリーができるのか。
みな美と北斗、日賀翔太と仁科真由那の恋愛感情も入りくんできて……。
宝石の魅力と、宝石をこよなく愛する人たちの思いを伝える、注目の学園小説!
※【ご注意】この作品にはカラー写真が含まれております。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
読みやすい小説だと思う
2020/10/14 07:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
文章自体は読みやすく、スラスラ進んでいくだろう。ただし、いっきに読まないと場面がわからなくなる。どんな小説でもそうだとは思うが、間をあけると思い出すのが大変である。本書に注文を付けるとしたら、登場人物のまとめを小説の最初のページなどに置いておいてほしかった。
登場人物について、まず、仁科真由那という(元恋人というべきだろうか)美貌ある人物よりもそれまでにいない不思議な子である皆見みな美に惹かれたということであればわかる。しかし北斗はみな美というよりもスターローズクォーツという石に惹かれたのだろうか。北斗の気持ちがどちらであるか読み取れなかった。というよりも最初は石に興味があったのが、次第にみな美へと目が向いて行ったのだろうか。北斗は芸術家だから、常人とは違うのだろうが、また、真由那の北斗に対する思いからジュエリーの世界に入ってくるような、これまた甘い人物でありながら、途中からこの世界で認められることに燃えていく変わり身を起こり得ることだが、本来それまでの真由那の送ってきた人生(名門の家の出で付属から名門大学に行くようなお嬢様)から少しずれている部分はある。また、是永学長代理については、主人公の北斗目線だけで描かれていたのでフェアではないのだろう。北斗は嫌悪感を抱いている相手なので、なんとなく悪い印象を持つかもしれないが、他の人物視点で描かれたとしたら、おそらくもっと好人物だったのではないだろうか。
一方で、このように混乱してしまったのは、いっきに読まなかったからなのかもしれない。話は単純なものでなく、様々な登場人物の思惑などが絡み合っているものだ。こういった複雑な構造は評価できるし、面白いのだろう。読みやすい文体であることが良かった。