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宗教と権力の政治 「哲学と政治」講義II
著者 佐々木毅
それぞれに忠誠心を要求し、人間の行動を左右し、激しく衝突してきた「聖」と「俗」との長い抗争は、政治に何をもたらしたのか。「政治とは何か」を考えるシリーズ二冊目の本書は、教...
宗教と権力の政治 「哲学と政治」講義II
宗教と権力の政治 「哲学と政治」講義II
宗教と権力の政治 (講談社学術文庫 「哲学と政治」講義)
商品説明
それぞれに忠誠心を要求し、人間の行動を左右し、激しく衝突してきた「聖」と「俗」との長い抗争は、政治に何をもたらしたのか。「政治とは何か」を考えるシリーズ二冊目の本書は、教皇至上権とトマス・アクィナスの政治論、ルターの宗教改革、マキアヴェッリの権力論、さらに宗教戦争を経て、「政治の解体」が訪れ、中世が終幕をむかえるまでを論じる。(講談社学術文庫)
目次
- 学術文庫版まえがき
- 第一章 教皇至上権──信仰共同体の上に築かれた権力
- 1 「神の国」から地上の統治へ
- 2 教皇至上権への道
- 3 異端の登場と修道院の役割
- 第二章 トマス・アクィナスと政治論──信仰共同体の分節化
- 1 理性は信仰により完成される
- 2 徳の序列と法の体系
- 3 世俗の秩序の安定をめざして
- 第三章 教会論の再構築と宗教改革──さまざまな宗教改革
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紙の本
「政治とは何か」ということを「聖」と「俗」の対立に焦点を当て論じた興味深い一冊です!
2020/03/26 09:44
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、政治とは何かということについて深く考えていくシリーズとして刊行された一冊で、第1巻目の『よみがえる古代思想』に続く第2巻目です。同シリーズでは、社会における「聖」と「俗」の長い対立に注目して、その対立が政治に何をもたらしたのかを追求しています。同書は、教皇至上権、トマス・アクィナスによる政治論、ルターの宗教改革、マキアヴェッリの権力論、宗教戦争について詳細に解説していきます。内容構成も、「第1章 教皇至上権―信仰共同体の上に築かれた権力」、「第2章 トマス・アクィナスと政治論―信仰共同体の分節化」、「第3章 教会論の再構築と宗教改革―さまざまな宗教改革」、「第4章 マキャヴェッリと権力の問題―政治における強制」、「第5章 宗教戦争と政治の解体―主権論と中世の終幕」となっており、興味深く読み進められます!