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追撃の森
著者 ジェフリー・ディーヴァー , 土屋 晃
二人の女vs.二人の殺し屋、夜明けまでの死闘!通報で森の別荘を訪れた女性保安官補ブリンを、殺し屋の銃撃が襲った。現場で出会った女を連れ、ブリンは深夜の森を走る。無線はなく...
追撃の森
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追撃の森 (文春文庫)
商品説明
二人の女vs.二人の殺し屋、夜明けまでの死闘!
通報で森の別荘を訪れた女性保安官補ブリンを、殺し屋の銃撃が襲った。現場で出会った女を連れ、ブリンは深夜の森を走る。無線はなく、援軍は望めない。二人の女対二人の殺し屋。暁の死線に向け、知力を駆使した戦いが始まる。襲撃、反撃、逆転、再逆転――その結末は? 天才作家が腕によりをかけて描いた超緊迫のサスペンス。国際スリラー作家協会最優秀長篇賞受賞作。2012年週刊文春ミステリーベスト10第8位。
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紙の本
森の中に逃げ込んでからの追撃戦は迫力があり十分に楽しめるし、終盤での二転三転どころか四転五転の展開にはアッと驚かされましたが、冒頭と結末があまりにもおざなりと言うかアンチョコ過ぎるという不思議な作品。
2016/12/07 10:41
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件が始まり、特に森の中に逃げ込んでからの追撃戦は迫力があり十分に楽しめるし、終盤での二転三転どころか四転五転の展開にはアッと驚かされましたが、冒頭と結末があまりにもおざなりと言うかアンチョコ過ぎるという不思議な作品でした。作者の特徴として、環境描写が細かすぎる(=冗長)きらいはあるが、それ以上に翻訳が下手で配慮が足りないことも大きく関係しているようである。翻訳者は、土屋晃(1959年~、慶応大卒)である。特に、「CSI」などの略号に説明が無いため意味不明のまま読み進まざるを得ないし、文章自体にも誰が言ってるのか分からない矛盾した話や、唐突過ぎて理解できない文章が結構あったのが気になった。普通は注釈を入れるよなあ。引き続き読み漁る価値あるか判断に苦しむ。<2016年3月10日追記;569:『バーニング・ワイヤー』池田真紀子訳(2015)を読んで確信した。こちらは実に読みやすいし、面白い。>
読み始めは何か酷く読みにくい。登場人物が多過ぎ、情景描写が細かすぎ、話が飛び過ぎ、翻訳が下手などの理由が考えられるが・・・・。我慢して進むと、いよいよ事件が始まるのだが、まず「こちら・・・」で切れた911(警察)宛電話にある程度時間が経ってからわざわざ「間違いでした」と訂正電話が来る方がおかしいと思わない。更に、現場に行った女保安官補佐:ブリン・マッケンジーは家の前に停められた車のタイヤが撃ち抜かれていることにも気づかず、明らかに家への不法侵入者がいてかなり深手の負傷者がいることを確認しているのに、単独で捜査のために侵入するというあってはならない判断ミスを犯すのだから前途多難と思わざるを得ない(P-64)。しかし、ブリン・マッケンジーが同じく追われてるらしいミシェルとともに、殺人者に追われて森に逃げ込んでからの展開は一転して速やかかつ迫力ある。ついで、何の脈絡もなく助っ人ギャンディが出現して、これは余りにも都合良すぎだろうと思っていたら、何と覚醒剤密造業者で更なる危機に陥るという捻り技にはオオーッでした(P-252)。悪党どもが徐々に一カ所に集まって来て、事件の真相もおぼろげながら見えて来たと思った途端に(P-430)、現場から助け出したと思っていた同行女性・ミシェルが実は2人の殺し屋の仲間だとわかる。逆に、これまで、数少ない出番で如何にも黒幕的存在感を誇示していた労働組合のボス:マンキウィッツとその手下の弁護士:ジェイソンズが善玉だったと明かされるに及んで、何とも二転三転の仕掛けの凄さに驚嘆。さて、肝心の結末であるが、真の黒幕がミシェルであり、その動機が幼児虐待を告発しようとするスティーブン・フェルドマン(社会福祉局職員)の殺害にあったという理由は、フェルドマン夫妻2人と、その犯人とするために雇ったプロの殺し屋2人の計4人も殺す計画を立てるというのはかなり」無理がありますね。更に、一度は現場のどさくさに紛れて逃げたミシェルは、ブリン・マッケンジーに対する強い敵意のため幼稚な罠をかけて逆にあっさりと警察に捕まってしまうし、もう一人の殺し屋:ハートは不明な誰かに銃殺されましたで終わってしまうし、実にアンチョコ過ぎる結末もかなり不満でした。
紙の本
家庭の事情の説明が長過ぎた
2012/09/01 21:07
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ディーヴァーの長編小説である。これはシリーズにはなっていないが、話の内容は米国のウィスコンシン州某郡の女性保安官助手が主人公である。そういう点では警察官が主役でなので、リンカーン・ライムのシリーズと同列にして楽しめるであろう。ライム・シリーズの『エンプティ・チェアー』と似たような舞台で発生した事件譚である。
湖畔の別荘で、住民が襲われた。最も近い位置にいた主人公が現場への急行を命じられた。ところが、現場へ行ってみると住民だけではなく、遊びに来ていたという女性の友人までいた。しかし、犯人はまだその別荘近くにおり、2人の女性は銃を持った犯人から逃げるために湖畔、森を逃走する破目になった。
ストーリーとしては実に面白そうである。テンポも速い。問題はそこからである。犯人の2人組と策を出し合う知恵比べが始まるのである。それもよい。だが、主人公の家庭内の諸事情、女性の友人の諸事情などを延々とストーリーに侵入してくるのだ。今回は文庫本1冊に収まっているが、文字のポイントは小さく、読みにくい。つまり、ボリュームはかなりある。その主因はこの家庭の事情を延々と説明する件であった。
たしかに、これだけのボリュームにするには、ストーリーの展開だけではあっさりし過ぎて物足りないかもしれない。しかし、読者である私はあまり興味が湧かない。ストーリーと直接関係のある家庭の事情ならば結構なのだが、関連はほとんどない。
こういう点では、読書中、あまりに長編過ぎて飽きが来てしまったこともある。あやうく挫折するところであった。その点ライム・シリーズには無駄のなく、ストーリーの芯が明快に描かれていることに気付く。ストーリーを読ませるのか、主人公、あるいは作中人物の人となりを描写することに重点を置いているのか、どちらなのかが判然としない。こういう場合は、読者にもやもやとした不満を持たせることになる。
人物の心の葛藤を読ませるのならこれも結構であるが、私はもう少しストーリーを読ませてもらいたいと感じたのである。それがディーヴァーの真骨頂だと思ったからである。ところが、このディーヴァーという作家は、色々な系統の作品を書いているようである。もしかすると、まだ自分のスタイルが確立していないのかもしれない。それはそれでよいが、私はストーリーを読ませてもらいたかった。
紙の本
うーんイマイチ
2017/10/05 21:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆるサスペンスもの。とあることから、命を狙われ、森の中に逃げ込んだ警官と、それを追う殺人者のお話。この手の小説とイマイチ相性が悪いのか、ディーヴァー作品にもかかわらず、また、ページ数も多いにもかかわらず、正直しょうむなかったと思います。たしかに意外性もありはしましたが。ちょっと残念。