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100万回生きたねこ(講談社の創作絵本)
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一般書

電子書籍

100万回生きたねこ

著者 佐野洋子

このとらねこ一代記が、何を風刺しているかなどと考えなくても、すごいバイタリティーをもって生き、かつ死んだ話をおもしろいと思ってみればよいと思う。上級から大人まで開いてみて...

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100万回生きたねこ

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100万回生きたねこ (佐野洋子の絵本)

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商品説明

このとらねこ一代記が、何を風刺しているかなどと考えなくても、すごいバイタリティーをもって生き、かつ死んだ話をおもしろいと思ってみればよいと思う。上級から大人まで開いてみて、それぞれに受けとめられるふしぎなストーリーでもある。飼い主へのつながりが無視され、前半と後半が途切れているようで、みていくとつながってくるふしぎな構成である。――日本経済新聞「こどもの本」書評より※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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みんなのレビュー556件

みんなの評価4.6

評価内訳

紙の本

この絵本を、あなたはどなたと読みますか

2009/04/10 21:13

11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サムシングブルー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『心と響き合う読書案内』で紹介されていた佐野洋子作・絵の絵本『100万回生きたねこ』を読みました。
 子どもが小さい頃、よく絵本を読みました。絵本のページをめくるとき、ちらっとのぞき見る子どもの顔は、きらきらしていて、愛らしくて、幸せなひとときでした。今回は一人で絵本を読みました。実は、私、ねこが苦手なんです。ねこを抱っこしたことがありません。ねこの目が怖いのです。

 表紙のねこはエメラルドグリーンの眼をしているとらねこで、太い後ろ足で立っていて、強そうです。
次のページのねこは、もっと怖い顔をして、前足を人間の手のように広げ、とうせんぼをしています。

 100万年も しなない ねこが いました。
 100万回も しんで、100万回も 生きたのです。
 りっぱな とらねこでした。
 100万人の 人が、そのねこを かわいがり、100万人の
人が、そのねこが しんだとき なきました。
 ねこは、1回も なきませんでした。
 
 ねこはパープルの眼をして、しっぽをたらして、少し寂しそうです。

物語は進みます。
 あるとき、ねこは だれの ねこでも ありませんでした。

 ねこはエメラルドグリーンの眼をして、仰向けになっておなかを見せています。気持ちが良さそうです。

物語は進みます。
 たった 1ぴき、ねこに 見むきも しない、白い
うつくしい ねこが いました。

自分がだいすきなねこは、白いねこに恋をします。
「おれは、100万回も・・・・。」
と いいかけて、ねこは、
「そばに いても いいかい。」
と、白いねこに たずねました。
胸がきゅんとなる大好きなページです。

物語は進みます。
 白いねこは、かわいい 子ねこを たくさん うまみした。
 ねこは、白いねこと たくさんの 子ねこを、
自分よりも すきなくらいでした。

 ねこは、白いねこのそばに寄り添い、まわりに白い子ねこと、とらねこの子ねこが遊んでいる家族の絵が描かれています。

そして物語が進みます。
 ねこは白いねこを胸に抱いて、眼から大粒の涙を流し、泣いています。

 ねこは、はじめて なきました。夜になって、朝になって、
また、夜になって、ねこは 100万回も
なきました。

 ねこは もう、けっして 生きかえりませんでした。

 最後のページにはどんな絵が・・・。
 絵本は100万倍も感動します。
『100万回生きたねこ』を、あなたはどなたと読みますか。

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紙の本

追悼・佐野洋子-愛

2010/11/21 08:47

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 あいする。
 たった四文字なのに本当の意味を見つけることは難しい。
 心が熱くなり、相手のことをおもう。それが、愛することでしょうか。心が音をたて、相手のことを求める。それが、愛することでしょうか。
 たった一冊の絵本が、そんなことを私たちに考えさせてくれます。
 180万部近いロングセラー『100万回生きたねこ』は、愛するとは何かを考えさせて、多くの人たちに感銘を与えつづけています。

 「100万回も しなない ねこ」は、100万人の飼い主が大嫌いでした。彼が好きだったのは自分だけ。「なにしろ、りっぱな とらねこだったので」。
 そんな彼に転機が訪れます。それが、愛。
 相手は、自分の自慢だった「100万回も しんだ」ことに見向きもしなかった、白いねこ。そして、彼らは愛を育み、子を育て、やがて年老いていきます。

 何度でも死に、何度でも生き返ることは仕合せでしょうか。この絵本は、そのことに、いいえ、といっています。たったひとつの愛に生きること、それが仕合せだといっているのです。
 いえ、愛に生きるとは、100万回生きることにも価するぐらい素晴らしいことだといっているのです。

 この絵本の作者佐野洋子さんが11月5日に72歳で亡くなりました。
 たぶんこの絵本のねこのように、「もう、けっして 生きかえりません」。
 哀しいことですが、このねこのように、そこに後悔はないでしょう。そして、私たちはこれからも100万回もこの絵本で、生きる佐野さんに会えるにちがいありません。

 ◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。

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紙の本

ねこは愛したかったんだ!

2008/12/05 23:23

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

私にとって「ねこ」は大切な「象徴」です。

いろいろ変形はしていますが、
自分が使うあらゆるハンドルネームに「ねこ」を入れているくらい。

私にとって「ねこ」は飼って愛でる動物というよりも、
「個性的でマイペースな愛されキャラ」の象徴でした。

平均的にどれもできる人をカッコイイなうらやましいなと

思いながらも、自分は偏った個性と趣味でまっしぐらというタイプなので、
自分らしいままで愛されるねこが本当にうらやましかったのです。

そういう私が、この本を手に取ったのは、おそらく7年前です。
(奥付に2001年3月1日 第71刷発行と書かれています。)

手に取ったのは、「100万回という途方もない数の大きさ」と
「表紙のねこのりりしさ」に惹かれてのことでした。

2本足ですっくと立って、ちょっといばって見えるねこ。

なんだかそれに惹かれたのです。

そして、この本は、私の環境がその後の7年に大きく変わった中、
ここまで一緒にやってきました。

今まで好きすぎて、何も書けませんでした。

だけど、今日は、好きな理由を説明できるような気がして
これを書いています。

この本は「テーマは大人向け」で、「形式は絵本」というタイプの本です。

表現しているテーマは、もしかすると
子供の理解を超えているかもしれません。

でも、この本が持つ、繰り返しには自然と惹かれると思います。

「あるとき ねこは ・・・の ねこでした。
ねこは、 ・・・なんか きらいでした。」ではじまり、
ねこが死んで埋められるという繰り返しが、5回も続きます。

そして、6回続くかなと思うところで、
「ねこは しぬのなんか へいきだったのです。」と来ます。

さぁ、ここからが次の展開が来る! とわかります。

今までは誰かのねこで、しかも、その飼い主をねこはきらいでした。

たくさん愛されて、死ぬ度に飼い主は泣くのですが、
ねこは死ぬことをなんとも思っていません。

受け身に愛されて、しかも、その愛してくれる相手も嫌いだし、
これは自分のやりたいことでもない。

きっと100万回生きても、ねこは自分のねこ生を生きたことが
一度もなかったのでしょう。

そして、その次にねこは、はじめて「だれのねこでもないのらねこ」に
なります。

ここではじめて、受け身ではない、自分のねこ生を
手に入れるのです。

ねこは、自分が大好きになります。

おそらくは、今までは自分を好きではなかったの思うので、
ここがまず大事です。

そして、またりっぱな姿をしたねこだけに、いろいろなねこに愛されます。

だけど、ねこは「愛される」という選択をしません。

これは何度も過去世で経験したけれど、
見た目の美しさで愛でられるのには興味がなかったのでしょう。

そして、はじめてねこは、白ねこを、
自分以外の誰かを、好きになります。

ここからがねこの本当のねこ生だったのでしょう。

100万回生まれ変わって成し遂げられなかったことを
とうとうこのとき成し遂げます。
そして・・・。

どれ一つ欠けてはいけない。

嬉しいことだけではなく、悲しいことも含めて完結です。

ねこが経験したかったことは、これがすべてだったのでしょう。

本当に大好きな人に会えてよかったね。
君は、生きつくしたんだね、って思います。

そして、ふと自分の心に気づきます。

私は、「白ねこ」ではなくて、「ねこ」になりたいタイプです。

「こんなふうに愛されたい」ではなく、
「こんなふうに愛したい」って思います。

今まで私は、自分のバースミッションについて考えてきました。

自分は何のために生まれてきたんだろうって、
ずっと考えてきました。

誰かの役に立てているかな、誰かに必要とされる人であるだろうかと。

だけど、心の奥に入っていくと、
自分のしたいことはもっとシンプルでした。

誰かをただ愛したいだけでした。

その意味では、今までいろいろあったけれど、私はいつも真剣だったし、
自分が望んで生まれてきた通りの生き方をしていたんだなと
思いました。

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紙の本

大人でも子供でもなく、「その人」に読ませたい。

2008/01/26 13:21

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ルーティーン - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは大人の絵本じゃない。

よく『大人の絵本』として紹介されたり評されたりする本書だが、私はそう思う。

大人というのは、成長して行く過程で様々な物を纏い、子供が少しずつ肥大してきただけのものだ。大人は子供を含んでいる。大人も子供も、必要としているものや軸は変わらない。命という一本の芯は何も変わっていない。変わっていくべきものでもない。

この絵本は、そういう核に触れる絵本だと思う。だから人がこの本を読んで『大人の絵本だ』と口を揃えることに物凄く違和感を感じる。


私は幼い頃この本を読み、感銘を受け泣いた。理屈で理解しなくていい。何もこの世は理解出来るもので出来てはいない。全て言葉をもってした後付けだとさえ言える。
全てこと細かく説明出来る物なら絵や文章にする必要などない。

子供にこそ読ませたいし、大人になっていく過程の中で何度も何度も読んで欲しいと思う。自身も歳を重ねれば重ねるほど、大切に思う絵本である。

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紙の本

死と生を考える本

2005/08/10 14:38

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たんぴん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本を手にとった時、私は16才の愛猫をなくしたばかりで悲しみの中でいました。どうして死んでしまったの。どうして助けてあげられなかったのか。どうして私一人を置いていってしまったの。心の中はそればかりでした。
この本を読み、私はうれしくなりました。まるで愛猫からのメッセージのように思えたからです。百回生きて、誰も愛さずにいることよりも、愛するものがいて死んだ方がどれだけ幸せかと。
私はこの本に感謝しています。

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紙の本

1回だけ生きたねこ

2011/04/22 21:32

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

100万回生きたねこ 佐野洋子 講談社

 絵本です。いつものように絵だけを最後まで見て、自分なりにストーリーを考える。生意気(なまいき)そうなドラねこくん登場です。最初のほうにある2枚の風景画は、小学校低学年のこどもが書いたようにへたくそです。意図的にそうしてあるのかもしれません。以降は、こどもとおとなが混じったような絵、そして、プロの絵と、絵が変化していきます。15ページにあるねこの絵はGoodです。続けて絵を追いかけてみます。主役のねこに配偶者ができて、こどもたちができて、配偶者は亡くなります。ねこは大泣きしています。主役はオスねこです。
 最初に戻って、読みながらページをめくりはじめます。100万年も生きたねこです。人間が地球上に登場してから5500年くらいだと思います。ねこは、生きかえってもねこです。ねこの記憶は復活後も継続します。ねこに形容詞はあるけれど、名前はありません。
 権力者が嫌い、海が嫌い、サーカスが嫌い。彼は、束縛されることが嫌いな様子です。対して、ねこを飼う人は孤独です。ひとりぼっちで淋しい立場の人たちです。死んだねこはいつも土の下に埋められる。最後まで読みました。つらい最後なのか、幸福な最後なのか、これでいいのか。これでいい。
 本のカバーのねこの緑色の目がわたしになにかを語りかけてきます。100万回生きたねこは、たった1回だけ生きたねこでした。こっちを向いてくれない異性を追いかけることを「恋」という。じわじわと空間を濃縮させていく手法が用いられている作品です。胸にジーンとしみる読後感があります。人はいつ泣くのか。どんなときに泣くのか。絵本のなかで死んだねこは、読者の心の中で永遠に生き続けます。謙虚であること、自慢しないこと。つれあいはひとりしかいないこと。

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紙の本

百万回の死と一度の生

2010/11/08 20:35

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る

子供向けの本にしては、内容が深くて分かりづらいのではないだろうか。
最初に手に取った時にはそう思った。しかし今では
子供であろうと、大人であろうと、何か感じるものはある、と
思っている。

もう一度生まれ変われたら、とは、我々がよく口にする言葉だ。
辛い現実は逃れられない。ならばせめて来世を夢見て、ひととき現実を忘れよう。でも、何度も生まれ変われることは、果たして幸福なのだろうか?
その問いに対する答えが、ここにある。

愛するよりも、愛される方が楽だ、と言う人もいう。こちらがやきもきしているよりも、あれこれと尽くされる方がいい。そういえば、一むかし前のバブルには、アッシー君なんてのが流行った。さて、愛されることが、果たして幸福なのだろうか?
その問いに対する答えも、ここにある。

生きていく上で、悩みは沢山ある。でも、いつもこむつかしい本に書いてある、難しい理屈が答えになるわけではない。だから、子供であっても大人であっても、同じ本から、自分が生きていく上で大切なことを見出すことはあると思う。

佐野さんの絵本は、ただかわいいだけでも、面白いだけでもない。厳しい事実も書いているのだけれど、忌避感を抱かずに読み進める。それは、作者・佐野さんの中にある、ある種の強さや潔さと関係があるのだと思う。

佐野さん、本当にありがとうございました。冥福をお祈りいたします。

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紙の本

百万回の命、ひとつの命

2004/08/31 07:13

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わに庭 - この投稿者のレビュー一覧を見る

不死は幸福か?

100万回、人に飼われて、100万回死んだねこ。100万人の飼い主が泣き、100万回生きたねこ。
ねこは、一度も泣かなかった。
そして、一度も「自分のねこ」ではなかった。「自分のねこ」ではない「誰かのねこ」は飼い主の「だれか」を、いつもきらいだった。だから、自分が死ぬことなんて平気だった。

何度でも生まれ変わるねこは、幸福だったろうか?

はじめて「自分のねこ」になったねこは、自分からいっしょにいたいと思う相手を見つけた。自分より大事なものを見つけた。

自分より大事なものを失ったとき、ねこは、はじめて泣く。

ねこは、自分より大事な「白いねこ」に、もう一度生きかえって欲しいとは思わなかったのだろうか?
自分が100万回生きたのと同じように。

ねこは、そうしなかった。白いねこのために100万回泣いて、動かなくなった。

”ねこは もう、けっして 生きかえりませんでした。”

100万回の命より、たった一回、大事な命を生きたから、ねこは生きかえらなかったのだろう。

人が不死を手に入れたら、幸福になるだろうか?
クローンによる肉体の複製、それに、意識をコピーできたら、不死は不可能ではないかもしれない。その技術が開発されたとしたら?
自分が永遠に生きることができるとき、他人を必要とするのだろうか?

その命は、ねこの「100万回の命」と同じ、貧しいものになるのではないだろうか。

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紙の本

絵のチカラ。

2002/12/25 17:04

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:葉月 - この投稿者のレビュー一覧を見る

大人が読んで泣ける絵本。
そんな評判に惹かれて、私はこの絵本を買った。

ちょっと素っ気ない文章に、思うがまま絵筆を走らせたような大胆なタッチの絵柄が、よく合っていた。

誰からも愛され、けれど誰も愛さない猫が主人公。
猫が大好きなのは唯一自分だけ。
何しろ百万回も死んで百万回も生きたのだから、彼には自分以外の全ての生き物が、取るに足らないちっぽけな存在に思えたのだろう。

そんな彼が、一匹の猫との出会いから、それが自分のつまらない驕慢だったと気付き、少しずつ素直な自分を見い出してゆく。
新しい出会いから、彼は新しい自分を知り、新しい生き方を始める。
繰り返しだった人生から、生み出す人生へと彼は変わる。

淡々と流れる時間が、彼の心の移り変わりをゆるやかに描き出す。

自分はきっと、絵本なんかでは泣けないと思った。
けれど、大切な存在を失って、天を仰いで涙を流す猫の絵を見た途端、胸がしめつけられた。
豪快な絵だった。そこから、猫の泣き叫ぶ声が聞こえて来るような迫力があった。
その絵を見つめていると、自然に涙が流れた。
絵の持つ力を思い知らされた気がした。

また次のページを捲って、完全に「やられた」と思った。
感動的な映画のラスト、ギリギリまで押し止めていた涙が、テロップと共に美しい音楽が流れた途端、溢れて来たりする。
そんな効果が、そのページにはあった。
自分が読み終えた物語の余韻に浸りながら、そのページと短い一文をじっと見つめた。

良い本を買った、と思えた瞬間だった。

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紙の本

限りある「生」を大切にしたい

2002/10/29 06:40

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あう - この投稿者のレビュー一覧を見る

愛されても愛することを知らなかったねこ。死ぬことなんて平気で、100万回も死んで100万回も生きたことが自慢だったねこが、初めて自分以上に大切に思える相手とめぐり会い、「死にたくない」、「愛する相手とずっと一緒に生きていきたい」と思えるようになったのに、待ち受けていた運命に胸が詰まりました。ねこが初めて泣いた時の痛々しい悲しみの表情が忘れられません。けれど、運命って皮肉だなと悲しく思う反面、愛する者の死に涙を流すことができたねこに対して、ふわりとした優しい気持ちにもなりました。

 やがて、ねこ自身にも死が訪れます。でも、今度はもう生き返ることのなかったねこ。最後の一文には涙があふれました。それは悲しかったからではなく、安堵感からです。半ばどうでもいいと思うような人生を100万回繰り返してきたねこが、大切なものを得て、生きる幸せを知り、「一生」を大切に思えることができたのです。そして、大切なものを得たことで、それを失う悲しみも知ったねこ。「死」があるからこそ「生」が活きてくる。本当の意味で一生を生き、やっとで終わりある一生を送ることができたねこに、笑顔を向けてあげたくなりました。自分もこの一度きりの人生を生ききってみようと心に勇気をくれる絵本です。

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紙の本

ただ生きるだけでは…

2016/08/10 21:46

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る

ただ息をして、時間を長く浪費するのでは生きているとは言えない。子供のころ読むより、大人になってから読んだ時の方が衝撃的で胸に迫る作品です。

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紙の本

生きるということ。

2016/07/24 22:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る

人を愛して、やっと意味がわかった気がします。
世界というのは本当に視野が狭いと窮屈で、でも漠然と大きくて、輪郭なんて無いような、不安なような、そんな感じがします。今だって視野が広いわけではないけれど、それでも唯一の人がいた、頭でやっとわかって気持ちが追い付いた日を私は忘れないでしょう。
子供の頃はわからなくたっていい、だけどいつか人を愛することがわかった時、もう一度読んで欲しい一冊です。

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紙の本

愛した孤独

2016/07/15 09:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ダイキンカイ - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めはこのタイトルと絵に惹かれました。
これは自分のことなのではないかと途中とても悲しくなり最期には救われました。
100万回生きるなんてどれだけ素敵なんだろうと思う人もいるだろうが、想像しがたい孤独感に
心が蝕まれて行く。いろんな場所でいろんな人と出会ったって、誰も自分を理解してくれない。
白い綺麗な猫に会って初めて恋を知り家族を持ち今まで生きて来た意味を知る。あまりにも永過ぎる試練。愛を探す旅の終着に涙が止まらず生命を落とす猫。幸せとは愛とは、この少ないページにギッシリと詰まっている。今なお目を瞑るとよみがえるストーリー

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紙の本

しあわせ

2016/05/15 15:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:がんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

百万回生きても得られなかったものを最後に得て、本当にしあわせだったろうな。遠回りした文、よろこびは大きかっただろう。また、愛するネコを失った悲しみはどれほど深かったか、それでも最後まで一緒にいれらたしあわせもある。心にズシっとくる一冊でした。

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電子書籍

衝撃的でした

2016/04/29 15:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

とても子供向け絵本とは思えない深い内容です。
どれだけ生きるかというよりも、どう生きるか。

自分がだいすきなねこは、白いねこに恋をします。
「おれは、100万回も・・・・。」
と いいかけて、ねこは、
「そばに いても いいかい。」
と、白いねこに たずねました。

最愛の相手を見つけたねこは生き返ることはなかった。

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