電子書籍
はじまらないティータイム
著者 原田ひ香
【第31回すばる文学賞受賞作】4人の過剰な女たち。あなたは誰に共感? 努力で「できちゃった略奪婚」した里美。その結果、離婚の憂き目にあった佐智子。そんな彼女を心配し、探偵...
はじまらないティータイム
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
はじまらないティータイム
商品説明
【第31回すばる文学賞受賞作】4人の過剰な女たち。あなたは誰に共感? 努力で「できちゃった略奪婚」した里美。その結果、離婚の憂き目にあった佐智子。そんな彼女を心配し、探偵活動を始める伯母ミツエ。その娘で不妊に悩む奈都子。女たちは対立しながら奇妙な友情を育む。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
軽やかに描かれる四人の女たち。
2015/08/31 17:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
視点人物が四人の女で語られる。四人いても印象は散逸せず、それぞれに何らかの関係があるからストーリーとしてはまとまっている。
ピッキングをして他人の家に入るという「趣味」をしている佐知子のことをほとんど他人の元親戚ミツエが受け容れたり、一番厭な女に思えた里美の前で奈都子が自分をさらけ出し、ある種の協力体制を示すのは意外な展開だったけれど、視点が変わるということでむしろ抵抗なく受け止められる。これがひとりの視点だと、他の人の心の動きが意味不明すぎて破綻する小説になったと思う。
自己愛などのどろどろした感情をふくみつつ、全体としては軽やかな筆致で描かれている。ラストのシーンが、タイトルに繋がっているのも心にくい。