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電子書籍
ブギーポップ・ウィズイン さびまみれのバビロン
著者 著者:上遠野 浩平 , イラスト:緒方 剛志
何も思い出せない――私が目覚めたとき、そこにあったのは奇妙な黒帽子と黒マント、そして生物を一瞬でばらばらにしてしまう能力だった。そんな私の耳に届く不気味な噂“ブギーポップ...
ブギーポップ・ウィズイン さびまみれのバビロン
さびまみれのバビロン ブギーポップ・ウィズイン (電撃文庫)
商品説明
何も思い出せない――私が目覚めたとき、そこにあったのは奇妙な黒帽子と黒マント、そして生物を一瞬でばらばらにしてしまう能力だった。そんな私の耳に届く不気味な噂“ブギーポップは人が最も美しいとき、醜くなる寸前に殺してくれるんだって”その特徴はなんだか、私の黒帽子と変に一致していて……。何も覚えていない彼女と、何もかもを拒絶している彼女と、自分では何も決められない彼女が出会うとき、世界の裏で錆びついていたはずの呪いが動き出す。人々の心に染み込んで、すべてを崩壊させてしまう悪夢が滲み出てくる。生ける屍が徘徊する衰都の騒乱を征するのは死神の断罪か、幻想少女のイマジネーションか……?
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紙の本
忘れ物の残響
2015/10/30 23:15
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投稿者:ADUMA - この投稿者のレビュー一覧を見る
上遠野氏の作品と出会って早十数年。
氏の作品は自分にとって、何時も何気無く言葉にならない詩情をざわめかせては過ぎ去っていく作品として定着した感があります。
今回のテーマは忘却と焦燥。
ある日ある時。何かを思いついて。それはとてもどうでも良い事で。あまりのどうでも良さに忘れた事すら忘れていて。
ふとした弾みに忘れた事だけを思い出して。その中身はどうしても思い出せず。何かとても大事な事だったんじゃないかという寂しさだけが残って。それも何時しか忘れていく。
そんな感覚に覚えがあるのなら、この作品でより深く没入感を楽しめるのではないでしょうか。