電子書籍
オススメ
2016/02/27 20:39
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投稿者:しずくさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
辛くも二人いれば幸せ
凄く感動しました。
電子書籍
泣けます!!
2015/01/11 17:18
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投稿者:紅白梅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
天球儀の海のスピンオフ作品で、ラバウルの恒兄ちゃんの話です。でも視点は六郎の側からで二人の純愛にキュンキュンします。
後、短編で天球儀の海の二人もちょこっとあって、天球儀の海から一気読みした私にはうれしいボーナスでした。
戦争ものという事で敷居が高いかな、と思ったんですが、文章もキレイで、お互いがお互いを思う気持ちに涙する感じです。
紙の本
やんちゃ受け&戦争もの好きにはお薦め
2016/12/05 22:04
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投稿者:ほげ - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作のスピンオフということですが、前作は表紙からして王道の「女の子みたいな外見の受け」でちょっと苦手だったので、こちらを先に読みました。結果、すごくハマりました!
人のよい穏やか大柄攻め(高身長)×喧嘩っぱやい受け(ちょっと背が低いのがコンプレックス)さらに仕事でもコンビで攻めに補佐されて、名コンビになり、私生活でもペアになり……と、そのへんがもうツボでした。
恒(受け)は凄腕の操縦士で撃墜王、妬まれやっかまれ、でもそれをすべて撥ね退ける気性の荒さも魅力。純粋で飛行機が大好きで、本土に守りたい家族がいて、そのために命をかけて戦っている。
そのへんをともに戦ううちに相方である攻めにも分かり、惹かれていき、気持ちが通じて……と、じわじわと仲が進んでいくところがよいです。
戦争もの、さらに終戦あたり、おまけにラバウルなので悲惨な描写もあります(とくに中盤、ばたばたと仲間がへっていくあたりは悲痛です)
ともに散ろうと誓い合う姿も、この二人なら清々しいです。
最後はどうなるやらと心配になりますが、二人を信じて読んでほしいところです。
一番知りたいところ(アメリカ行ったあたり)はさらりと流されてますが、そのへんは短編集の「郵便飛行機より愛を込めて」に詳しく描かれてますので、これ読んで気に入ったら、短編集も買うしか!!
ラストの花火には泣けます。おすすめです!
電子書籍
好きです!!
2016/04/20 12:27
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投稿者:きゃさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1945シリーズ、最初の1冊からハマって怒涛のいきおいで制覇しました。ぜんぶ大好きで順番はつけられませんが、強いて言うなら受けのキャラクターがいちばん好みなのが、この「碧のかたみ」でした。恒くん最高です…!
けして戦争を美化するわけではないのですが、この時代に生きた人たちの澄んだ心と、ラバウルの景色と、そういう何もかもがとても美しいお話です。
紙の本
「天球儀の海」スピンオフ
2013/09/05 22:13
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投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦闘機の操縦士、恒(受け)と恒のペアとなる偵察員、六郎(攻め)のお話です。
前作「天球儀の海」は私にはとても微妙な読後感でした。
なのでこのスピンオフの購入にはとても悩みました・・・
悩むくらいなら読むしかない!と、思い遅くなりましたがレビューします。
前作よりもしっかりとお話として成立しているなぁと、強く感じました。
六郎視点のお話です。
戦争を背景にはしていますが、恒と六郎、この二人に重点を置いてあるので素直に最後まで読むことができました。
恒の喧嘩の理由、飛行機に乗る理由、弟、希へのちょっと変わった愛情表現など
「天球儀の海」では名前しか出てこなかった彼のことがとてもよく分かります。
平時ではない世界にいながらもなんとかして日本を守りたいと願う六郎や恒やまわりの日本兵たちの
一生懸命生きる日々が切々と伝わってきます。
ただ惜しむらくは最後の最後、流しましたねぇ・・・さらさらーっと。
なんだか余韻がなくなってしまいました。あらら。
本編のほかにSSが2編入っています。
ひとつは天球儀の希と資紀のお話。「雨のあと」
もうひとつは、恒と六郎のお話。「約束の月」
本編とは異なり恒視点のお話です。私はこの約束の月を読んで、ホロリとなりました。
今ならWEB特典のSSを読むことができますよ。期間限定なのです。
もう、ここまで読んだら最後まで見届けることをおススメします。
電子書籍
スピンオフ
2016/01/14 10:53
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
「天球儀の海」がとても良かったので、それ以上を期待したからか、私には少し物足りなかったです。
前作で、恒は死んだことになってたので、死ぬものと思って読んでただけに、いつの出撃で死ぬのだろう?と、終始、重い気持ちで読んでたからかもしれません。
斎藤が死んだ時は、少しウルっときましたが・・・
紙の本
感動しました!
2016/08/31 22:17
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『天球儀~』の希の兄、恒の話です。
前作と違って実際に戦場に身を置く二人なので緊迫感が半端ないです。
戦死の危機に加えて、マラリアなど死と隣り合わせの日々の中、「死ぬまで生きよう」という諦観と覚悟が入り混じったような潔さが本当に切ない。
最後の出撃、機中でのやりとりにはただただ泣けます。
空が好きで飛行機が好きで、小柄な身体に鞭打って操縦桿を握り続ける恒がたまらなく愛おしい話でした。
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今までBLを読んでこんなに涙を流したことがあっただろうか、と考えて、いやないな、と私至上一番涙を流してしまったBLでした。
太平洋戦争時、ラバウル基地にて月光という夜間戦闘機のペアの搭乗員になる琴平恒と厚谷六郎の切ない恋物語。
戦闘機ーー航空機を愛する恒を、そっと隣に寄り添って一心に想う六郎の気持ちが切なすぎました。もう六郎が、本当に恒を好きで大事でっていう必死な気持ちが伝わってきて、泣けました。そして、小柄で可愛い系の恒が、戦争に行くものの誇りや内地を守るという気持ちをすごい持っていてなおかつ戦闘機乗りとしては有名になるくらいの腕の持ち主でかっこよいのに、すごく航空機を愛していて、それと同じくらいじわじわと六郎に気持ちを預けていくところがたまらなかったです。
実際にあった戦争を元にしたフィクションでBLなので、ちょっと苦手という方は多いかもしれませんが、私はとても好きです。
ただただ戦地でいちゃこらしてるだけのお話じゃなく、やっぱり人は死ぬし、いろんな問題にメインの二人は直面することになりますが、それを必死に乗り越えていく姿にやっぱりうるうるしてしまいます。
ところどころ誤字があって、おっと!となるところもありますが、本編、特典ペーパー、限定SSどれも素敵で、読んで良かった、とこの本を買ってよかったなーと想いました。webの限定SSは、本編の切なさとは違った、寂しさや温かさで泣けました。
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「天球儀の海」のスピンオフ作品。
恒兄ちゃんの話だと知って、即購入。
相手に命を預ける、お互いにとっての一番である「ペア」という存在。
自分好み過ぎる関係でした。
そして、「ペア」の相手とひとつになりたい、恋愛とも呼べる感情を持つのは
自然なことなのだ、と六郎が葛藤なく受け入れるところも、読み手としてもすっと入ってきたなぁという印象。
わがままを言えば、その辺りをもっと丁寧な描写で読んでみたかったとも思います。
そして何より、恒のツンツンかと思えば素直なデレに身悶えしながら読みました。
「墜撃マークを描いていい」
この台詞に私も撃ち墜とされました。笑
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「天球儀の海」に出ていた希のお兄ちゃんが主人公で、スピンオフという形をとりつつも、実は対になっていて二作品読んで初めてわかることがいろいろありました。
まだまだ遠くなっていない太平洋戦争という史実にBLを絡めたところで、不謹慎だと敬遠する気持ちもありました。それに戦争とくれば、即涙に直結なのは間違いなくて、重い。泣かされるのは確実。
やっぱり泣きました…でも、思い込んでいたのとは違って、辛くて悲しくて泣けてしまった以上に、感動してうれし泣きしてしまったのでした。
読んでよかったと思います。
話は南方前線ラバウルが舞台です。そこへ航空隊の一員としてやってきた六郎の視点で、難攻不落と言われる空軍基地で戦いに直面する彼らの姿が、臨場感あふれる筆致で描かれています。
希の兄である恒は、前作でもその快活でやんちゃな悪童っぷりが垣間見えていたまんま飛行機乗りになっていて、まっすぐな心の持ち主です。
六郎の目を通して知る恒はただの暴れん坊じゃなく、その心中には操縦士としての毅然としたスピリットと、故郷の家族を守りたいという確固たる思いがあります。
そんな恒に、六郎は強く惹かれていき、戦闘機の操縦員と偵察員として命を懸けたペアになることを誓うのです。
どんどん追い詰められていく戦況の中で、せいいっぱい自分に正直に生きる六郎と恒の姿を見せつけられます。
生死のはざまで互いを信じあい、大切なものを守り抜こうとする二人の思いに、胸が熱くなりました。
こうくるのかと、意外だったラストでは、六郎の熱い気持ちに心を揺さぶられました。
「約束の月」は、本当にいい短編。思わず涙してしまいました。
WEBに期間限定でアップされている番外編は、米兵視点。これもまた切なくもあたたかい気持ちにさせてくれる話でした。
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この人の本は初めて読んだけど、ほんとにすごく良かった。あれだけ空で死にたいと言っていた恒だからきっと空で死ぬのだろうと思っていたけど、生き残ってくれてほんとにほっとした。片方だけが死ぬようなことにならなくて良かった。
戦時小説として読んでも全然楽しめる。blで出すのは惜しいと思ったのは、木原音瀬作品と夏の塩とか以来かも。
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取り寄せ先:江東区立砂町図書館(借受先:府中市立片町図書館)
尾上の戦時BLシリーズ第二弾。先行する『天球儀の海』とは並行関係をたどっている(版元はスピンオフと言い張るが、それは地理的な距離の問題のことのみを指すと考えられよう)。いずれにせよ、硬派な作品を出し、ここまで高評価で受け入れられたBLは近年あまりないだろう。
本書を評価するうえで、重要な要素があるとするならば、それは間違いなく「歴史への真摯さ(by Tessa Morris-Suzuki)」なのであり、架空戦記や執筆者の感情移入丸出し小説とは厳密に一線を引く必要があるという点である。わかりやすく言えば、本書は加賀乙彦『帰らざる夏』のラインに連なり(ゆえに評者の評価も高いが)、『永遠の0』とは全く別の地点にある、ということなのだ。
ただし、留意するのは尾上の「歴史への真摯さ」は、「歴史観を突き放すこと」によって担保されている、ということだ。
「事実」と「虚構」の境界線の問題は歴史小説全般にわたって問題になりやすい部分だが、「歴史観を突き放す」選択は「事実」を入れるのではなく、「虚構」は虚構としての振る舞いを極めていくという尾上自身の決意、であるのかもしれない。
同時に懸念もある。先述した尾上の「歴史観を突き放すことによって歴史への真摯さを担保する」という作品世界の構築に必要なその作業体系への無理解な批判にどのように返答するのかという部分において、ナイーブな言説を繰り出しはしまいかという懸念である。
先行するレビューでは「泣ける」との評を拝見するが、それは評価者自身の情緒性を発露したに過ぎず、それを持って本書を評価しているつもりになっているのだろうがそれは甘いというもの。個人的な感情の発露が作品の評価として機能すると判断し、そこから先の思考をやめたために、本書の真骨頂を見落としてはなるまいとは評者の偽りならざる本心でもある。
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BLを読まないワシのために、後輩がお勧めを教えてくれるキャンペーンの第一弾で読んだのが本作。なるほど、普通に小説としてきちんとしていますが……いろいろ飲み込めていないところもある感で、故に、★は付けないでのレビューです。
第二次世界大戦の南方戦線での話し。それ自体が悲劇的なのは確かで、それは物語としてもよく語られるところで、お話しとしては、よくできていると思います。ただ、どうにも性行為に至る描写に違和感を感じているワシがいて、それは読み慣れている小説は基本的に直接的な性行為の描写をしないからではないか、と推察するところです。
なんでそれが必要なんだろう、が禁句なのはよく分かっているのですが、読者としてのワシは、その疑問を胸に抱えながら読んでしまっているので、これは仕方ない。
幾つか、校正の甘いところも見受けられて、お話しへの没入感が減ってしまったのも、ちょっと残念なところです。
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太平洋戦争末期の話なのでシリアスにならざる負えないし、これが普通の文学小説なら重くて読むのが辛くなりそうな内容ですが、これはあくまでもBL小説。この題材でBLを描いて下さった作者様に感謝です。題名と表紙だけで泣ける気配ムンムンしてましたが、意外と戦争の描写は控えめで日々の生活の中で二人の距離が少しずつ近づいていく様に焦点を当てていたので割と淡々と読めました。救いのあるラストでよかった〜花火のシーンは少しウルッときちゃいました(つω`*)
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【天球儀の海】のスピンオフです。
前作主人公の希のお兄ちゃんである恒編。
前作においてラバウルで戦死、という結末だったので、久々の
バッドエンド覚悟で読み始めたのですが……。
やっぱりBLはハピエンだからBLなのだと感心しました。
それをご都合主義だとか予定調和と言ってしまったら
元も子もないのですが、こんなにハピエンで良かったと
思った作品も珍しいです。
私バッドエンドも大好物ですが、このCPにおいてだけは、
どうにか幸せな結末であって欲しかったのです。
そのくらい、魅力的なふたりでした。
正直前作が霞みます。
希が自分の為だけに生きてるとすれば、恒は正に真逆で、
希や家族を守る為に、勝ち目のない戦に挑んでたわけで。
六郎が恒のために作った線香花火を灯した後に、
「好きだ、恒」
と呟くシーンでほろりほろり……。
そっからはもう、転がり落ちるように先がない展開に、
何度もこみ上げてくるものがあり、読むのが息苦しかった。
挿絵の効果もかなり大きいと思います。
前作ではいまいちなレーターさんだな……というのが
正直な感想だったのですが、本当に同じ人が描いたの?
というくらい画力がアップしています。
読み終わって表紙を眺めながら、よかったねー……と
しみじみと思い、口絵を見てまた、ほーっと一息。
個人的にもの凄くツボなのがふたりの性格でした。
泣き虫攻と、泣かない受。
強気ややんちゃ受は数あれど、ここまで男らしく格好いい
受ってあまりいない。
攻の方が涙ばかり零していて(別に弱いわけじゃないです)
そんな攻をしょーがねーな、って弟の希でも見るような
優しい瞳で見つめる恒に萌え死ぬ。
年上を包み込む受の包容力が半端無かったです。